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2021.05.30

大人なら知ってて当然!? リーバイスの使える4大ヴィンテージデニムの見分け方

ヴィンテージウエアの魅力といえば、なんといっても年月を経たことによる風格と、その歴史の積み重ねがスタイルに重厚感を添えてくれるところ。なかでも昨今再び人気が上昇しているリーバイス®のヴィンテージジーンズにフォーカス。

CREDIT :

写真/高橋敬大(TABLE ROCK) 文/長谷川 剛(TRS) 取材協力/ベルベルジン(http://webstore.berberjin.com

大人に最適な「実用的」ヴィンテージデニムの選び方

男前服といえば、絶対に外せないのがブルージーンズです。その魅力の原点を知る上で、ヴィンテージジーンズの基礎知識は押さえておくべき必修科目。
というわけで、基本中の基本ともいえるリーバイス®501®の4大ヴィンテージについては以前解説しましたので、今回は、「実用性」に的を絞り、実際に大人がヴィンテージを楽しむための実践的な解説をいたします。

まず、知っておきたいことは、リーバイス®の70年代以前のモデルは、現在とは製法が違うためブルーに独特の発色があり、デニム生地も洗濯を重ねると縦落ちと言われる独自の色落ちをすることが大きな特徴。

ただ、その当時のヴィンテージジーンズは非常に高額な上に、ほぼコレクターズアイテムと化していて、強度面などでデイリーに履くことが難しいものも存在します。
そこで、今回注目したいのが、ある程度リアルプライスで購入でき、実用にも耐えうる「大戦後XX」と「60年代後期Big E」、505の原点「551 ZXX」、「70年代505」に絞り、その特徴を完全解説いたします!

◆ 501®XX

風格で語るなら絶対に“XX”

▲ 狙うなら穴あきなどダメージのないグッド・コンディションを。色落ちも適度な一本なら、買って即、本格的なヴィンテージスタイルが楽しめます。
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▲ この一本は革パッチこそ失われていますが、それ以外は極上のクオリティ。こんなXXに出会ったら、ぜひ手に入れたいもの。
ヴィンテージ501®を語るうえで王道のXX(ダブルエックス)はハズせません。とかく年代の古さで語られがちなヴィンテージXXですが、それだけがこのカテゴリーの魅力ではありません。そこで注目したいのが第二次大戦後のXX。ヴィンテージらしい貫録と日常的にはける実用性を兼備しているところがポイントです。

というのも、あまりに古いXXは歴史的価値こそあるものの、耐用年数ギリギリの個体も少なくないとか。それに比べ大戦後のモデルなら、デニム繊維がまだまだ現役クオリティのヴィンテージが数多く存在していると言われているのです。
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▲ 大文字「E」表記の赤タブは、ヴィンテージの証のひとつです。
▲ 501®における本格ヴィンテージを表すイエローの綿糸使いに注目。このモデルにはほんのりポケットのアーキュエイトステッチにイエローが残っています。
▲ ヴィンテージ・デニムといえば「赤耳」。この年代のモデルの耳はやや細幅がポイント。
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▲ ドーム状のボタン留めと、ウエストトップのステッチがシングルであるのも特徴です。
▲ もちろんヒップポケット裏には隠しリベットが。刻印入りであることがオールドであることを物語ります。
▲ 1947モデルの赤タブは片面ロゴ。(一説によると1936~52年までは片面仕様)
写真の一本はいわゆる1947年モデル(1953年まで製造あり)。現在のLVCシリーズでも高感度な人に支持されているのが、この47モデルです。特徴的なディテールも出揃った501®の完成系と言われるマニア垂涎の一本は、後年モデルのテーパー型とは異なる味わいがある、男前なド・ストレートレッグが特徴的。

またヴィンテージの501®XXは、生デニム時代のモデルゆえ、洗濯を経ることで生地がかなり縮みます。そのため、サイドシームが正面付近にまで回るネジレも味わいのひとつ。そんな濃厚テイストと野太いストレートの一本は、シンプルなトップスとでも着こなしに強い存在感をプラスしてくれるわけで、男前ジーンズの筆頭格と言えるでしょう。

※今回取材協力をいただいた原宿のヴィンテージショップ、ベルベルジンでは第二次世界大戦後~1950年代501®XXの取り扱い価格帯は、約10~40万円
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◆ 501® Big E

男らしくもほんのりスタイリッシュに進化

▲ 見事にインディゴが残った極上のコンディション。ヴィンテージジーンズの醍醐味は、自分色に育て上げることにあります。こんな一本なら“ヒゲ(フロントの脚の付け根に現れるシワ筋)”から“ハチの巣(膝裏部分に現れるシワ筋)”まで自由自在!
▲ 恐らく3ウォッシュくらいと見込まれる超絶コンディションの後期Big E。ただし赤タブが切り取られているのが玉にキズ。とは言え、その分リーズナブルであり、そういった狙い目な個体があるところもヴィンテージならでは。
ヴィンテージ501®において程度の良い個体も多いことから人気を博すBig E。XXの後、1960年代後半~70年代にかけて生産されたモデルです。

ちなみにBig Eは初期型と後期型に分けられ、写真の一本は60年代後半モデルの後期型。先述のXXとの違いは、リーバイス®社が大量生産体制に入り、物作りにおける均質化が全体的に表れてきたところ。

一説によると機械や生産技術が向上し、糸など使用素材の画一化が進んだことで、デニム生地自体に以前のようなムラや味わいが減少したのだとか。それによりクリーンなテイラードアイテムなどとも合わせやすくなっているのです。さらに初期型Big Eより程度の良い個体が多く現存しているところも注目のポイントと言えるでしょう。
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▲ XX時代などの革パッチから紙パッチに変更されたのは1955年というのが定説。
▲ Big E時代には技術開発も進み、縫い糸もイエローの綿糸から強度あるポリエステル糸へ。このモデルもアーキュエイトステッチはオレンジ色のポリ糸。
▲ デニム端の“耳”はもちろんセルビッジの赤耳です。
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▲ 先ほどのXXはシルバートーンのフロントボタンでしたが、こちらはコッパーカラー。
▲ センターバックのベルトループもXXに比べやや細身です。
▲ ウエストベルト裏のステッチは、上下ともにチェーンステッチを採用。
とはいえ70年代以降のジーンズとは比べ物にならない豊かな味わいが残っているのも事実。そしてファッション化の影響はフィットにも現われます。XXよりもややテーパードレッグ化が施され、ヴィンテージでありながらスマートな足下が演出できるのもBig Eの大きな特徴。

また、前期型のBig EはXXに近い生地スペックのため、色落ちがやや荒々しいラギッドな雰囲気。それに対し後期Big Eはこなれた生地感であることから色落ちもスッキリ爽やか。つまりキレイ目な着こなしをしたい人にはうってつけの一本と言えるのです。

※今回取材協力をいただいた原宿のヴィンテージショップ、ベルベルジンでは501® Big E後期モデルの取り扱い価格帯は、約5~20万円
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◆ 551 ZXX

希少性と同時にモダンな洒落感も兼備

▲ 取材日に撮影できたことが、まずミラクルと言える希少な1961年モデルの551 ZXX。ダメージの少ないフルオリジナルモデルは、本当にレア。
▲ 551 ZXXはいわゆるスリムストレートの部類。ヒップ部分にややゆとりを設けているところも501®とは異なる部分。
マニアも納得のヴィンテージ・クオリティでありながら、現代的なスマートさも追求したい。そんな欲張りジーニストが昨今目をつけているのがリーバイス®505です。なかでも505の原点と言われているモデルが、1961年に製造をスタートさせた551 ZXXです。

ちなみにリーバイス®初のプリシュランク(防縮加工)デニムを用いた一本であり、現在「3rd(サード)」と呼ばれるリーバイス®製ジージャンのセットアップボトムとしての側面を持つモデル。また、品番の「Z」はジッパーを意味しています。
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▲ 紙パッチの印字は経年によりやや薄め。
▲ ヒップポケットは501®などに比べ、僅かに大きめのサイズとなっています。
▲ デニムの“耳”はもちろん赤耳。
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▲ フロントボタンはシルバートーンであり、前立てはボタンフライではなくジッパー式となっています。
▲ 60年代製ということから赤タブの表記はBig E。素材には防縮加工が施された、プリシュランクデニムが用いられています。
同年代の501®Big Eなどに比べてやや股上深めでありながら、レッグはテーパードが掛かったスリムなシルエットがひとつの特徴です。

ある意味昨今の「腰回りゆったりパンツ」と共通するエッセンスを持っているのです。つまり、ヴィンテージらしい貫録と同時に現代的な洒落感が楽しめるというワケ。60年代製ゆえにデニムの素材感やインディゴの深味も、まさにザ・ヴィンテージ。マニアが多いのが頷ける名品です。

※今回取材協力をいただいた原宿のヴィンテージショップ、ベルベルジンでは551ZXXの取り扱い価格帯は、約20~30万円
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◆ 505 Single

気軽に楽しめるファッショナブルな新・ヴィンテージ

▲ ヴィンテージ特有の仕上がりを随所に見せるこの505シングルは1974年製。オールドの雰囲気を持ちつつ、手の届きやすい価格帯であるところもポイントです。
▲ クリーンに色落ちした一本は、コンサバな装いにもマッチします。ヴィンテージ・ビギナーに最適なモデルと言えるでしょう。
ヴィンテージならではの強い存在感は捨てがたい。そしてスマートなモダンスタイルにてジーンズを楽しみたい。でも予算には少々限りがある。そんな人にぜひお勧めしたいのが505のシングルです。いわゆる501®の66前期モデルのスリムバージョンと言える一本。

ちなみに“66前期”モデルとは、リーバイス®・ヴィンテージのなかでも若い年代のシリーズであり、一般的に1970年代初期から76年頃までに生産された501®を指し、ブルーがヴィンテージ調に縦落ちするデニム地を採用したラストモデルと言われています。
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▲ シンプルに「505」と印字された紙パッチ。
▲ 501®などに比べてやや大きく縦長のヒップポケット。バックビューもファッショナブルな印象です。
▲ 505のシングルステッチには稀に耳付きデニムの個体が存在しますが、この一本は赤耳ではないモデル。
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▲ コッパーカラーのフロントボタンにジップフロントという構成も505らしい特徴です。写真のように「タロン、もしくはスコービルのジップなら70年代製」「グリッパージッパーやコンマーのジッパーなら60年代製」がひとつの判別目安と言われています。
▲ 70年代の505に付けられる赤タブはスモールeが標準です。
また、「シングル」の名称は、ヒップポケットなどの縫い取りが現行モデルのようにチェーンステッチではなく、66モデル同様シングルステッチで縫われていることに由来します。

ヴィンテージのなかでは比較的入手しやすく、しかも551ZXXと同様に適度なスマートレッグ。そして写真のとおり、オールドらしい重厚な縦落ち感も兼備しています。ヴィンテージジーンズをもっと気軽に楽しみたい。そんな人はぜひ注目してみてください。

※今回取材協力をいただいた原宿のヴィンテージショップ、ベルベルジンでは505 シングルの取り扱い価格帯は、約3~7万円

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