海外ファッションスナップに見るお洒落なメガネのこなし方

年齢を重ねたオトコに似合う眼鏡は、こういったボストン型などのクラシック系フレーム。しかもこの人の場合は、装いに合わせたブラウン系のフレーム。随所に散らしたエンジ小物とも絶妙にマッチしています。

完全に頭を剃り上げたヘアスタイルには、ややインパクトある太フレームが似合います。それにしてもコートのカラーに合わせたネイビーフレームなんて、本当にお洒落。おヒゲもパーフェクトにキマっています。

顔回りの印象をスッキリ見せるテクニックのひとつに、ヘアのカラーと眼鏡フレームの色味を寄せる手法が挙げられます。このグレーフレームは、やや太めながら、カラーがヘアに近いため騒々しい感じになっていません。

顔回りにある程度のインパクトを添えつつ、同時にまとまり感も演出したい。そんなときに有効なのが2トーンカラーの眼鏡です。テンプルカラーをヒゲに合わせた白色のため、軽妙なルックスに仕上がっています。

太めのセルフレームは、強めの個性を表情に添えてくれるもの。だからこそ形はクラシック型に抑えておく必要があるのです。デザインに走りすぎた太フレームだと、顔回りだけ浮いてしまうので要注意。

汎用性の高さで言えば、やはりブラウン系のササ柄クラシックフレームが断トツの存在。熟年男子の表情に安心感と安定感を添えてくれるのです。

眼鏡で遊ぶならホンの僅かなデザイン性で十分。クラシック眼鏡の王道であるボストン型も、ブロウラインにちょっと色を添えるだけで、こんなにミステリアス！　この人の場合、クラウンに高さのある帽子とのマッチングでイイ味になっています。

先ほどから再三クラシック型フレームを推しているのはこういうこと。大人のオトコの顔をキチンと端正に見せてくれる基本形はウェリントンやボストン型。これはもう絶対の公式と覚えましょう。

太枠のセルフレームは、掛ける人の意志の強さを代弁するもの。加えてエッジの立ったウェリントン型は凛々しい雰囲気まで加える効果あり。表情に迫力が欲しい人はぜひ試してみてください。

四角寄りのウェリントンに較べ、角の取れたラウンドタイプの眼鏡は、表情を柔和に見せる効果あり。なかでもブロウラインの曲線を効かせたモノは、柔軟なニットスタイルとの相性も抜群です。

ドレッシーなカッチリ感を際立たせたい場合は、やっぱり眼鏡もスクエアなデザインがベターです。構築的な肩回りと相まって、ノータイでも適度にシックなルックスです。