2017.09.16
意外と知らない、アノ部分は何という?〜ドレスシューズ編〜
スーツに合わせるシューズはどんなものが最適か。ドレスシューズのディテールにはそれぞれ意味があり、フォーマルからカジュアルまで、シーンによって選び方が違ってくるのです。ドレスシューズの細かな違いだけで与える印象が大きく変わるゆえ、ぜひ知っておいてくださいませ。
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写真/長尾真志 スタイリスト/宮崎 司(CODE) 文/編集部
いざ購入しようと売り場へ行くも、種類が多すぎて、何を買えば良いのか悩んだことのある方も多いはず。
そんな時の指針として覚えておきたいのが、細部や仕様の違いによる意味。そう、ドレスシューズのディテールにはそれぞれ意味があり、フォーマルからカジュアルまで、シーンによって選び方が違ってくるのです。
一口にレザーシューズといっても、ビジネスで履くものとオフで履くものでは、選ぶべきシューズの種類も素材も違ってくるからです。選ぶ際に、お店の人に靴のどこの部分がどうなっているのか、基本的な用語を知っていれば説明も円滑になるというもの。
シューズにまでちゃんと気を配れる人は、すべてのことに気を配れる人。国内外の一流ホテルなどでは、ホテルマンはお客を靴で判断すると、言われるほど。
お洒落に見えるビジネススーツスタイルの総仕上げとして、シューズの基本を抑えておいて損はございませんよ。
①【シューレース】/靴についている紐のことですが、靴によって表に出ている結び方が違います。ドレス靴についてはシングル、いわゆる靴に対して紐が並行に通っているものが一般的です。この通し方だとフォーマルな表情で上品に見えます。靴を脱ぎ履きするときは必ずこの紐を緩めないと靴を痛める原因になり、正確なフィット感を生むこともできません。
②【アイレット】/アイレットとは、紐を通す部分の穴のことで金属のものが一般的です。これは穴が破れないための補強の役目があります。表からは見えなく裏だけに貼ってあるものがドレス靴には多く、スマートに見えます。
③【アッパー】/靴の甲の部分を表す総称です。見た目の印象を大きく左右するため、ここが靴を選ぶ際の最大のポイントになります。メダリオン(つま先革の穴飾り)やパーフォレーション(甲革に施される大小の穴飾り)という装飾が施されることもあります。
④【アウトソール】靴の底の部分をアウトソールと呼びます。ドレスシューズでは高級感のあるレザーソール(革底)が主流ですが、雨の日や長時間歩いても疲れないように、ラバーソールを使ったモノもあります。その日の天気や仕事の予定に合わせて、ラバーソールと上手に履き分けたいものです。
⑤【ラバーソール】/代表的なものとしてダイナイトソールというものがあります。底面に施された丸い凹凸でグリップ力を高めています。
⑥【ヒール】/踵部分のことで、実は、履き心地に関わる大事なポイントです。こだわりのある人ほど、ブランドやアッパーの意匠だけではなく、ここのフィット感から靴を選ぶこともあります。
⑦【ブローグ(穴飾り)】/靴全体の繋ぎ目部分などに穴(パンチング)を開けて装飾したもの。元々は水はけをよくするために穴を空けたのが始まりと言われています。このブローグが施された場所や数の違いによって、デザインのバリエーションがあります。
⑧【セミブローグ】/こちらはブローグが一文字上のものを言います。ややカジュアルな印象になります。
⑨【フルブローグ】/ウイングチップとも呼ばれ、つま先にW状のブローグが付いているもの。ブローグの中では一番カジュアルな印象です。
⑩【コバ】/の土踏まずあたりからつながるアッパーより外側にはみ出している縁まわりのこと。縫い合わせの部位ですが、コバが出ていることでアッパーを守る役割も果たしています。コバの張り出しが多い靴ほど、カジュアルな印象になります。
⑪【トゥ】/つま先部分のことで、丸い形がラウンドトウと呼ばれています。他にも四角いものはスクエア、尖ったものはポインテッドなどと呼ばれています。この部分がスマートでシャープに見えるか、ボッテリと無骨に見えるかで、スタイルの印象も違って見えます。
⑫【内羽根式】/アイレットが甲の部分と合わさり、または甲より前の部分にアイレットが入り込んでいるタイプの革靴。見栄えが上品でファーマルタイプは内羽根です。冠婚葬祭時はこちらのタイプを選びましょう。
⑬【タン】/甲中央部の内側に着く泥除けのこと。シュータン、ベロとも呼ばれています。
⑭【半カラス仕上げ】/2色で仕上げたソールのことを言います。ソールは黒がフォーマルとされていますが、黒ソールは、床の大理石や絨毯を汚してしまったりすることもあるため、マナーとして地面につかない部分のみを黒く配色した仕様。床につく部分は色が移らない茶、白などにしています。
⑮【メダリオン】/ブローグのトゥ部分に施された穴飾りのことです。こちらも湿気や泥水を革が発散しやすいようにした仕様のこと。現在ではファッション的な要素としても楽しまれています。
①【シューレース】/靴についている紐のことですが、靴によって表に出ている結び方が違います。ドレス靴についてはシングル、いわゆる靴に対して紐が並行に通っているものが一般的です。この通し方だとフォーマルな表情で上品に見えます。靴を脱ぎ履きするときは必ずこの紐を緩めないと靴を痛める原因になり、正確なフィット感を生むこともできません。
②【アイレット】/アイレットとは、紐を通す部分の穴のことで金属のものが一般的です。これは穴が破れないための補強の役目があります。表からは見えなく裏だけに貼ってあるものがドレス靴には多く、スマートに見えます。
③【アッパー】/靴の甲の部分を表す総称です。見た目の印象を大きく左右するため、ここが靴を選ぶ際の最大のポイントになります。メダリオン(つま先革の穴飾り)やパーフォレーション(甲革に施される大小の穴飾り)という装飾が施されることもあります。
④【アウトソール】靴の底の部分をアウトソールと呼びます。ドレスシューズでは高級感のあるレザーソール(革底)が主流ですが、雨の日や長時間歩いても疲れないように、ラバーソールを使ったモノもあります。その日の天気や仕事の予定に合わせて、ラバーソールと上手に履き分けたいものです。
⑤【ラバーソール】/代表的なものとしてダイナイトソールというものがあります。底面に施された丸い凹凸でグリップ力を高めています。
⑥【ヒール】/踵部分のことで、実は、履き心地に関わる大事なポイントです。こだわりのある人ほど、ブランドやアッパーの意匠だけではなく、ここのフィット感から靴を選ぶこともあります。
⑦【ブローグ(穴飾り)】/靴全体の繋ぎ目部分などに穴(パンチング)を開けて装飾したもの。元々は水はけをよくするために穴を空けたのが始まりと言われています。このブローグが施された場所や数の違いによって、デザインのバリエーションがあります。
⑧【セミブローグ】/こちらはブローグが一文字上のものを言います。ややカジュアルな印象になります。
⑨【フルブローグ】/ウイングチップとも呼ばれ、つま先にW状のブローグが付いているもの。ブローグの中では一番カジュアルな印象です。
⑩【コバ】/の土踏まずあたりからつながるアッパーより外側にはみ出している縁まわりのこと。縫い合わせの部位ですが、コバが出ていることでアッパーを守る役割も果たしています。コバの張り出しが多い靴ほど、カジュアルな印象になります。
⑪【トゥ】/つま先部分のことで、丸い形がラウンドトウと呼ばれています。他にも四角いものはスクエア、尖ったものはポインテッドなどと呼ばれています。この部分がスマートでシャープに見えるか、ボッテリと無骨に見えるかで、スタイルの印象も違って見えます。
⑫【内羽根式】/アイレットが甲の部分と合わさり、または甲より前の部分にアイレットが入り込んでいるタイプの革靴。見栄えが上品でファーマルタイプは内羽根です。冠婚葬祭時はこちらのタイプを選びましょう。
⑬【タン】/甲中央部の内側に着く泥除けのこと。シュータン、ベロとも呼ばれています。
⑭【半カラス仕上げ】/2色で仕上げたソールのことを言います。ソールは黒がフォーマルとされていますが、黒ソールは、床の大理石や絨毯を汚してしまったりすることもあるため、マナーとして地面につかない部分のみを黒く配色した仕様。床につく部分は色が移らない茶、白などにしています。
⑮【メダリオン】/ブローグのトゥ部分に施された穴飾りのことです。こちらも湿気や泥水を革が発散しやすいようにした仕様のこと。現在ではファッション的な要素としても楽しまれています。