2017.09.14
意外と知らない、アノ部分は何という?〜ドレスシャツ編〜
「シャツって、ジャケットの中に着てしまうモノだから、それほど気にする必要はいのでは」いえいえ、そんなことはありません。シャツにも実は重要な役割があるのです。各パーツの違いをしっかり見極めて、精悍なビジネススタイルに最適な一枚を見つけるご参考に。
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写真/長尾真志 スタイリスト/宮崎 司(CODE) 文/編集部
お洒落に装うこと以前に、実は機能的にも重要な役割を果たしてきたのです。ビジネスでのスーツスタイルにおいて、清潔感は何よりも大切になっています。その要とも言えるシャツ選び。ビジネススーツの影の立役者がこちらなのです。

確かに、ジャケットにタイを締めてしまうと、それほど見えないかもしれません。しかし、シャツにはお洒落に装うこと以前に、実は重要な役割があるのです。
欧州でシャツと言えば、古くは肌着として解釈され、上着の下に着る物で外からは襟部分しか見えず、特に女性の目の前で勝手に上着を脱ぐのは礼儀に反していた時代がありました。
ワイシャツの役割とは、スーツを汚れから守ること、汗をスーツに写さないことにあったのです。袖先や襟元から少しワイシャツが見えるのは、そうした汚れやすい部位からスーツを守るため。
各パーツの違いをしっかり見極めて、精悍なビジネススタイルに最適な一枚を見つけてください。

①【カラー】/いわゆる襟のことで、シャツの表情や雰囲気を決める最も重要なパーツ。襟の開き具合や仕様によって、呼び名が異なる。芯地の硬さによっても印象は大きく変わり、ジャケットやネクタイとの組み合わせによって、Vゾーンの印象づくりに大きく関わります。
②【台襟】/シャツ襟部分の土台となるパーツ。襟を美しく立たせるためのもので、この部分にタイを巻きます。首元のフィット感はこの部分によることが多く、台襟が付いていないものはネクタイを締めないカジュアルなシャツになります。
③【カラーステイ】/襟そのものを良く見せるためのもので、カラーキーパーとも呼ばれます。プラスチック製などの小さな芯が襟裏に収納されています。基本的には入れっぱなしのものですが、わざと抜いて襟先に柔らかさを出すことも。お洒落上級者たちが使うテクニックです。
④【カンヌキ】と⑤【剣ボロ】/カンヌキとは袖口の切り込み部分に施される止め縫いのこと。また、剣ポロは袖口の切り込み部に当てた補強布のことで、先端が剣のような形のためこのように呼ばれています。
⑥【ガントレットボタン】/剣ボロの開き部分を留めるためのボタンのこと。ガントレットとは籠手の意味。基本的には留めておきますが、開けておくと腕、手首の可動域を広げることができるので、覚えておきましょう。
⑦【カフス】/シャツ袖部分に付けられる生地のことで、手首を覆う部分の総称。一般的な形はシングルカフス。襟型同様に様々なデザインがあります。
⑧【ヨーク】/シャツの肩から背中にかけての切り替え部分の布のこと。この部分にギャザーなどを追加することで、肩や背中の可動範囲が確保されます。ヨークの面積が狭いほどドレッシーに、広いとカジュアルな見え方になります。
⑨【ガゼット】/前身頃と後ろ身頃の脇裾の合わさった部分。縫い目が裂けないように別布で補強されているのが一般的です。
⑩【バックセンタープリーツ】/背中の運動量を確保するためのヒダのこと。センターについているものや、全体的にギャザーとして入っているもの、サイドタックにしてあるものなどがあります。
⑪【前立て】/シャツの前ボタン部分に付けられる帯状のパーツのことで、プラケットフロントとも言われます。もともとは補強のために付いているもので、B.D.シャツなど、アメリカのドレスシャツはたいていこの仕様ですが、イタリア系のシャツは前立てなしの仕様が多いのが特徴です。前立て付きのシャツより、前立てなしの方がドレッシーな印象に見えます。
⑫【シェルボタン】/ドレスシャツに用いられるボタンで、貝ボタンともいわれます。プラスチックなどでつくられるものもありますが、貝ボタンのモノの方が上質で高級感があります。厚みのあるモノほど高級です。
①【カラー】/いわゆる襟のことで、シャツの表情や雰囲気を決める最も重要なパーツ。襟の開き具合や仕様によって、呼び名が異なる。芯地の硬さによっても印象は大きく変わり、ジャケットやネクタイとの組み合わせによって、Vゾーンの印象づくりに大きく関わります。
②【台襟】/シャツ襟部分の土台となるパーツ。襟を美しく立たせるためのもので、この部分にタイを巻きます。首元のフィット感はこの部分によることが多く、台襟が付いていないものはネクタイを締めないカジュアルなシャツになります。
③【カラーステイ】/襟そのものを良く見せるためのもので、カラーキーパーとも呼ばれます。プラスチック製などの小さな芯が襟裏に収納されています。基本的には入れっぱなしのものですが、わざと抜いて襟先に柔らかさを出すことも。お洒落上級者たちが使うテクニックです。
④【カンヌキ】と⑤【剣ボロ】/カンヌキとは袖口の切り込み部分に施される止め縫いのこと。また、剣ポロは袖口の切り込み部に当てた補強布のことで、先端が剣のような形のためこのように呼ばれています。
⑥【ガントレットボタン】/剣ボロの開き部分を留めるためのボタンのこと。ガントレットとは籠手の意味。基本的には留めておきますが、開けておくと腕、手首の可動域を広げることができるので、覚えておきましょう。
⑦【カフス】/シャツ袖部分に付けられる生地のことで、手首を覆う部分の総称。一般的な形はシングルカフス。襟型同様に様々なデザインがあります。
⑧【ヨーク】/シャツの肩から背中にかけての切り替え部分の布のこと。この部分にギャザーなどを追加することで、肩や背中の可動範囲が確保されます。ヨークの面積が狭いほどドレッシーに、広いとカジュアルな見え方になります。
⑨【ガゼット】/前身頃と後ろ身頃の脇裾の合わさった部分。縫い目が裂けないように別布で補強されているのが一般的です。
⑩【バックセンタープリーツ】/背中の運動量を確保するためのヒダのこと。センターについているものや、全体的にギャザーとして入っているもの、サイドタックにしてあるものなどがあります。
⑪【前立て】/シャツの前ボタン部分に付けられる帯状のパーツのことで、プラケットフロントとも言われます。もともとは補強のために付いているもので、B.D.シャツなど、アメリカのドレスシャツはたいていこの仕様ですが、イタリア系のシャツは前立てなしの仕様が多いのが特徴です。前立て付きのシャツより、前立てなしの方がドレッシーな印象に見えます。
⑫【シェルボタン】/ドレスシャツに用いられるボタンで、貝ボタンともいわれます。プラスチックなどでつくられるものもありますが、貝ボタンのモノの方が上質で高級感があります。厚みのあるモノほど高級です。
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