大人にメリットしかない!? 「茶シャツ」の効能

和服の世界に「四十八茶百鼠」という言葉があるとおり、ひとくちに茶シャツといってもその表情は千差万別。茶ならではの効果効能を最大化するために、服の三大元素である色・素材・シルエットをしっかり吟味しましょう。

長らく続いたTシャツ気分も一段落して、この春夏は久々にシャツが気になります。で、まず問題になるのは何色を着るか。王道の白や青、あるいは艶やかさ重視なら黒や紺という手もありましょう。が、LEONが今、新たに加えたいのが「茶」です。何しろコチラ、オヤジにとってメリットしか見当たらないというくらい便利な代物なんですから。

茶シャツの効能その1は、圧倒的な渋さ。これはもはやご覧のとおりですね。茶シャツはツルリとした若者よりも、少々枯れた、または逆に脂の乗った男のほうがよく映えます。

茶にもいろいろなトーンがありますが、渋さの演出力なら焦げ茶〜モカ色あたりの濃いクチが最適でしょう。一方、ライトなトーンになれば意外や軽やか。

効能その2は、渋さとは相反する色気。ただしこれには条件がありまして、生地感の選択がキモになってきます。具体的にはリネン混などの美光沢素材や、ソフトでしなやかさのある生地。これらが艶やかな陰影を描き出すことで、渋さと色気を両立できるのです。

加えて、黒や紺にはない柔和さを醸し出せるのも茶ならでは。渋くてセクシー、そのうえ優しげ。一枚で理想のオヤジに変身できる茶シャツは、言わば夏の魔法なのです。

イタリア随一のサルトリアが手がけるシャツとあって、絶品のクラス感に満ちた一着。煌びやかな光沢を放つリネンは、シワすらエレガントです。超精密なステッチワークや生地と同系色のボタン使いなど、細部にも一流の美学が光ります。

（1）淡クチ＆濃いクチブラウン
春夏＝軽快な淡色というイメージがありますが、茶シャツも淡ければ軽やか、濃ければ渋く、と印象はさまざま。日焼けした肌にもよく映えます。

（2）ソフトな生地感
濃茶を暑苦しく見せないためには素材選びが肝要。しなやかさや艶めかしさを想起させる表情なら、オヤジの色香が立ち上ります。

（3）ドレッシーなフィッティング
ユルめが主流の昨今ですが、極端なオーバーサイズは避けるが吉。あくまでドレッシーの範疇に収まるフィッティングを選びましょう。