トラッドな味わいにエレガントな要素をプラス
![坂下康平](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053508166718/0/230405_11952.jpg)
アパレル系インポート企業のエスディーアイに勤める内田 光さんも、こだわりを持つ洒落モノのひとり。今季はボートモカシンタイプのケーハク・シューズを軸に、軽やかな装いを楽しんでいると言います。
お洒落上手で評判の内田さんが今季選んだ一足は、イタリアはフェランテのボートモカシンタイプ。フェランテと言えばナポリの靴匠として、しなやかで上品なローファー等にて本誌でも高い人気を得ているブランドです。
今季はボートモカシンを巧みにアレンジしたモデルをリリースし、密かに話題となっているのです。
![シューズ4万9500円/フェランテ(ユナイテッドアローズ)](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053518488390/0/230405_11972.jpg)
トラッドな意匠を持つボートモカシンタイプでありつつ、高級な本格仕立てを貫いており、ドレッシーなエレガンスを兼備するところが特徴。カッチリ見える要素としてアッパーはフルレザーを奢りつつ、本格革靴風のヒールリフトを備えています。
ゆえにカジュアルな装いを大人っぽく、そしてテイラードジャケットとも合わせられる一足となっているんです。
![ソールはデッキシューズの定番であるラバーのホワイトソール。しかしこの新作にはドレスシューズのようにヒールリフトがプラスされています。ここが「大人モカシン」たるゆえんです。](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053529563634/0/230405_11941.jpg)
トラッドなクリケットセーターを軸とした装いは、非常に知的で今っぽい雰囲気。しかもスッキリとした洒落感が目を引きます。
![セーター4万4000円/グランサッソ(エスディーアイ)、他は内田さん私物](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053541321233/0/230405_11872.jpg)
![セーターの素材はコットンリネン。ミドルゲージの編み目も加わり平板ではなく豊かな素材感を感じさせるポイントとなっています。また、インに着込んだシャツは普通のTシャツではなくニットT。こういったところも高級感を損なわない気遣いです。](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053546698294/0/230405_11880.jpg)
もちろんこういった軽装を大人っぽく仕上げるために必須となる小物選びに関しても、流石はプロ。ブレスレットも時計も高級メゾンかつ装いのトーンと揃えたチョイスにはアタマが下がります。
![バブアーといえばラギッドなワックスドコットン素材がつとに有名。着用しているうちに油分が抜けて、味わい深い表情を見せるのがポイントです。](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053552671807/0/230405_11885.jpg)
細かく話すとパンツの裾幅も関係してくるのですが、通常よりも少しだけ短めに裾上げしています。くるぶしよりもやや上位置でしょうか。このくらいが軽快かつヌーディな雰囲気も引き立つように思っています。
![ピッチの広い白ステッチや2穴の外バネ様式、足入れ口をシューレースがグルッと回ったデザインなど、往年のボートモカシンスタイルを踏襲したフェランテの一足。トラッドかつ高級レザーを用いスマートな木型にて作ったモカシンは実にエレガント。素足履きにより大人の色気も感じさせます。](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053605446456/0/230405_11879.jpg)
![愛用のネイビージャケットをまとったリゾートスタイルに、スマートなボートモカシンが非常にマッチしています。中に着込んだスキッパーシャツはグランサッソ。そして2プリーツパンツはイガラシ トラウザーズ。いずれも内田さん私物](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053610897565/0/230405_11924.jpg)
![薄くて軽い靴を履いた「ケーハク」スタイルの妙味を生かすひとつのディテールであるベルトレスのパンツ。ビスポーク風の洒落感に加え、スッキリ軽やかな見た目となっています。](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053617101789/0/230405_11926.jpg)
![グランサッソのスキッパーはリネン素材。コットンとは違うシャリ感が、春夏に適した着心地に加え、サラッとした季節感を引き立てる要素にも。ジャケットの上衿にスキッパーの衿を被せた着こなしがなんとも小粋です。](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053622063019/0/230405_11932.jpg)
また、実はシルエットにも少々こだわりがあり、ジャケットはタイトに近いジャストめなので、パンツは少しゆとりあるものを選んでいます。逆に、先ほどのクリケットセーターのコーディネートの場合は、ニットがやや緩めゆえに、ホワイトジーンズはタイトな細身をチョイスしています。
上下でメリハリを持たせること。そういった着こなし配分が、スッキリしつつ緩急あるスタイルへのカギだと内田さんは説明します。
![内田 光](https://assets-www.leon.jp/image/2023/04/10053627742187/0/230405_11963.jpg)
● 内田 光 フローエンス トーキョー スタッフ
2019年、アパレル系インポート会社である株式会社エスディーアイに入社。同社が運営する公式オンラインストア「フローエンス トーキョー」のスタッフ。企画から製作、撮影などサイト運営に携わる。
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