2017.06.16
プラネタリウムが寺に!? 梅雨ドキ星空鑑賞の穴場
「星を見にいかない?」入梅を前にお天気はすっきりしない毎日。星がなかなか見えないこの季節ですが、そんなメッセージで誘われたら女子はみんな胸キュン♪もの。でも雨なのに?そう、雨の日だからこそ演出できるロマンティックなドラマがあるんです。
- CREDIT :
文/中島由貴
「国立天文台 野辺山」で見る夜空のムコウ
ここは標高1,350mにある「国立天文台 野辺山宇宙電波観測所」。その名の通り、宇宙電波や太陽電波を観測するために建てられた、日本の電波天文学の「聖地」なんです。

しかも、電波の影響を未然に防ぐために、ここではスマホはOFFがルール。観測所内では仕事も雑事も忘れ、ここぞとばかりにふたりだけのひとときを満喫しましょう。

国立天文台が独自に開発したテクノロジーを使用し、さらに研究者自らが最新の観測データや理論研究に基づいて制作しているから、いわゆるプラネタリウムとは一味違ったもの。
大人になってからする社会見学の新鮮さといい、こちらでしか体感できない星鑑賞といい、八ケ岳連峰を望む緑葉美しい高原といい、雨の雫をまとったとびきり澄んだ空気といい、彼女はきっと大満足。デートプランの引き出しの多いあなたへの期待値も上がり、「次も雨降るといいね」なんて言われちゃうかも!?
■国立天文台 野辺山
◆ 国立天文台 野辺山
住所/長野県南佐久郡南牧村野辺山462-2
営業時間/8:30~17:00(通常)、〜18:00(夏季)
※年末年始休業(12月29日〜1月3日)
お問い合わせ/☎0267-98-4300
●見学コース、展示室、共に入場無料
「プラネターリアム銀河座」で星に祈りを!?
向かうは葛飾区立石。目的も教えられず下町に連れてこられ、天気同様に雲行きの怪しい表情の彼女と着いたそこは、なんとお寺。
しかも、ん?なんか変?建物の壁面にはスペースシャトルの模型(しかも結構大きい)。で、境内に入れば狛犬の代わりに鎮座しているのはライオンと恐竜のオブジェ(これも結構大きい)。
何かのネタか、はたまたふざけているのか、彼女は困惑するかもしれませんが「さ、星空を見に行こう」。あくまでジェントルに彼女の背中を押して、さあ、中へとお入りください。

仏教の教えについてより解りやすく、興味を持って聞いてもらうにはどうしたら良いか?と考えた住職(ここでは館長)の春日了さんが、元々宇宙物理学者を目指していた経緯から思いついたのがお寺でのプラネタリウムでした。
本格的な機材にも驚かされますが、腰掛けると思わず声が出てしまうようなファーストクラス級のレザーシートに床暖房まで完備され、子供の頃に行ったそれとは全く異なる大人のプラネタリウムとなっています。
直径8メールほどの小空間に、座席数25席限定というなんとも胸高まる密室感。宇宙や科学をどこよりもずっと深く楽しく知れるスベらない解説術に、無数の星々。あっという間の1時間です。ただ、ここまで来るのに少々骨を折っていただきます。予約を取れるのは、月に1回4時間だけ開く応募フォームからのみ。
基本、第1・第3土曜日の月2回の上映しかなく、かつ25席という狭き門ですが、それさえクリアできれば、ロマンチックな密室感の中、あなたがたふたりに星空が降り注ぐのです。グッドラック!

■ターリアム銀河座
◆ ターリアム銀河座
住所/東京都葛飾区立石7-11-30
投影日時/第1・第3土曜日15:00~16:00
お問い合わせ/☎03-3696-1170
●大人1000円、プレミアムシート1500円
500万個の星が舞い降りる「プラネタリウムBAR」
しかも、日本科学未来館にもある同シリーズの超高性能のプラネタリウムを常備している世界でひとつしかないバーなんです。薄暗い店内に解き放たれる約500万個の星々は、想像を超えた美しさ。都会ではなかなかお目にかかれない天の川もキレイな星の集合体として天井に映し出され、また肉眼では見えないものまで楽しめます。

オーナーの星空解説を聞きながら12星座それぞれをモチーフにした人気のカクテルを堪能すれば(彼女の星座の予習はバッチリですよね?)、目でだけでなく耳や舌までが甘い雰囲気で満たされていきます。このマジカルなひとときでぜひふたりの「星空のディスタンス」(笑)を縮めてくださいね!

■プラネタリウムBAR
◆ プラネタリウムBAR
住所/東京都港区白金台4-9-23 ツツイ白金台ビル5F
営業時間/19:00~26:00(月~木曜日)、19:00~27:00(金・土曜日)、19:00~24:00(日・祝)
お問い合わせ/☎03-3440-2595