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2020.10.24

ここまで撮れる!? ソニー「α7S III」なら、動画も写真もブレずに撮影できちゃいます

5年ぶりに新モデルが登場したソニーのフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7S III」。写真派も動画派も注目のそのスペックとは? ガジェット系YouTubeも配信しているフォトグラファー・中西学が自腹レビューいたします!

CREDIT :

企画・写真/中西学 文/齋藤晋作 構成/平井敦貴 協力/カメラのキタムラ

こんにちは。ガジェット系YouTuber兼フォトグラファーの中西です。

気がつけばもう10月も終わり。これからの季節はイチョウ並木やイルミネーションなど“撮影に映える”シーンがどんどん増えてきますね。そんなクリエイティブ魂が掻き立てられる時期に、待望のフルサイズミラーレス一眼カメラが発売されました!

それがこちら、ソニーの「α7S III」です!

さっそく私、実機を購入いたしましたので、今回はこちらのモンスターカメラをご紹介させていただきます。

写真・動画どちらもオススメの“超高感度”機

▲ソニー レンズ交換式デジタル一眼カメラ 『α7S III』 ILCE-7SM3(Eマウント) ソニーストア価格40万9000円(税抜) https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7SM3/
前作「α7S II」の発売から約5年、遂にベールを脱いだ「α7S III」。フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7」の中でも「S」がつくこのシリーズは“超”高感度に対応しているのが特徴です。高感度に強いというのは、ひと言でいえば暗い場所でもきれいに撮影できるということ。そのため「α7S」シリーズは写真撮影だけでなく、ロケや暗い室内といった動画撮影のシーンでも高い支持を得ています。

ちなみにαシリーズは、“究極のスタンダード”の呼び声も高い「α7 III」をはじめ、高速性能を追求した「α9 II」や、有効約6100万画素を誇る高画素機「α7R IV」など、革新的なミラーレス機を次々とリリースしてきました。

「α7S III」は、そんなα7シリーズがこれまで培ってきた技術の「粋」を詰め込みつつ、前作から大きくスペックアップ! ここでは、実際に使用して気づいたポイントをレビューしていきますので、ぜひご注目ください。
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◆ポイント1

暗所に強い! 圧倒的なノイズの少なさ

映像や写真撮影において、暗い場所での撮影はノイズとの戦いです。α7Sシリーズは初代機からそういった暗所でのノイズ低減が売りでしたが、「α7S III」はこれまでとはまるで別物の仕上がりに。静止画のみならず、動画においても信じられないほどクリアな夜間撮影が可能となっています。
こちらは夜間に手持ち撮影した動画ですが、ライティングなしでこれだけ鮮明に映せるのは驚異的。特に、夜空やクルマの黒いボディにはノイズが出がちですが、本機に関してはまったくと言っていいほどノイズが見られません。これなら例えば、冬のキャンプ動画もライト不要できれいに撮影できるでしょう。
▲高感度の撮影でもノイズが少ない仕上がりに。
さらに技術的なことで言えば、色再現性の向上のため、センサーに最新のカラーフィルターを採用しているのも見逃せない点。センサーの高集光プロセス技術に加え、入射光量に合わせて出力される信号のレベルをセンサー内部で最適化することで、すべての感度領域において高感度・低ノイズ性能を実現しています。

また、常用ISO感度は80〜102400(静止画、動画共通)、拡張時は静止画40〜409600、動画80〜409600へと拡大されているのにも注目です。それに加えて「15+ストップ」の広いダイナミックレンジを達成しているので、通常だったら三脚が必要な暗いシチュエーションであってもこの「α7S III」なら撮影が可能に。つまり、手持ち撮影でもブレずに明るいため、妥協のない作品づくりができるんです。
▲ISO64000(左)とISO800(右)での撮影画像。高感度撮影では暗い夜でも昼間のような明るさの撮影ができます。
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◆ ポイント2

4K/120Pでのスローモーション映像も可能に

また、「α7S III」では4K/120Pでの動画撮影ができるのもポイントです。

改めて説明すると、4Kとは撮影画像の横の画素数が約4000ピクセルということ。120Pとは、秒間120フレーム撮影のことを示します。つまり、1秒間に4K画像を120枚撮影していることになるんですね。ちょっと考えただけでもものすごい処理速度です。

そしてこの秒間120フレームを引き延ばすことにより、撮影後にスローモーション化することが可能に。人物や動物などをスローモーション化すれば、動きがダイナミックに表現でき、仕上がりはまるで映画のように。もちろん、その中の1コマを抜き取るだけで高画素の静止画にもなります。

スマートフォンでも簡単に動画が撮れるようになったいま、より高画素・高機能でのシネマライクな撮影ができれば、他の人との差別化も図れます。プロはもちろん、これからYouTubeやVlogなどを始めたいと思っている方にも本機はオススメできるといえるでしょう。
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◆ ポイント3

機能の進化は既存ユーザーでも買い替えメリット大

「α7S III」で、シリーズ初搭載となった「バリアングル液晶モニター」も嬉しいポイントです。横方向に176度・上方向180度・下方向90度と自在に可動するタイプで、手持ちの動画撮影や状況記録用の自撮り、地面すれすれのローポジションでの迫力ある撮影など、静止画・動画を問わず、状況に応じた自由なポジションやアングルでのフレーミングが可能になります。

また本機では、約144万ドット、3.0型の大型のタッチパネル液晶を採用。屋外撮影時の視認性に配慮し、屋外晴天モードや手動設定にも対応できるようになりました。さらにタッチトラッキングやタッチフォーカスに加え、新たにメニューやファンクションメニューのタッチ操作も可能となっています。

このような細かなところでの操作性の向上やスペックアップは、既存ユーザーにとっても買い替えのモチベーションになるでしょう。
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◆ ポイント4

好みの絵づくりが簡単に行える「クリエイティブルック」

撮りたい画のイメージに合致するシーンを選び好みの画づくりが出来る機能が、「クリエイティブルック」です。
「明るく色鮮やかな発色」の【VV2】や、「透明感・柔らかさ・鮮やかさを持つ明るい雰囲気」の【SH】、「コントラストと彩度を抑えたマットな質感」の【IN】、「白黒モノトーン」の【BW】など、クリエイティブルックは10種類から選ぶことができ、さらに全てのシーンでコントラスト、彩度、シャドウなど最大8項目を微調整することでよりイメージに近付けることができます。

個人的には落ち着いた雰囲気が心地よい「セピア色のモノトーン」の【SE】などが気に入っています。何より、このクリエイティブルックは静止画はもちろん動画にも使用可能なので、様々なシーンで楽しむことが出来るでしょう。
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◆ ポイント5

大容量バッファメモリーによる連続記録が可能に

前作からの進化で最も重要と言っても過言ではないのが、処理能力のスペックアップです。

新画像処理エンジンの高い処理性能とバッファメモリーの高容量化、メモリーカードへの書き込み速度の向上により、「非圧縮RAW」「非圧縮RAW+JPEG」での連続撮影が1000枚以上に! プロの操作を妨げない圧倒的な連写持続性能を実現させています。

また新システムの高速処理性能により、連続撮影後のメモリーカードへの書き込み中でもFnメニュー上から撮影設定の変更が可能になったりと、撮影現場でのモタつきが解消されたのは特筆すべき点。見逃せない一瞬を撮り逃すという失敗とも、これで卒業できるでしょう。
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写真派はもちろん、動画派にとっては最善の選択肢

今回は特に感動したポイントを中心にお伝えしてきましたが、「細かい所まで作りこまれているな」という印象を持ちました。今までのαシリーズで良かった長所は更に伸ばされていて、少し気になっていた機能は隅々まで改善。撮影以外の雑念が徹底的に取り払われることで、創作意欲をさらに湧き上がらせてくれる一台に仕上がっています。

「α7S III」は、写真撮影用はもちろん、動画用カメラとして最善の選択肢になるでしょう。実際にどんな動画が撮れるのか、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
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【作例】α7S IIIでの静止画撮影(モデル:鈴木海那)

ソニー

レンズ交換式デジタル一眼カメラ 『α7S III』 ILCE-7SM3(Eマウント)
ソニーストア価格40万9000円(税抜)

URL/https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7SM3/

中西 学(なかにし まなぶ)

写真家。日本の美を世界に発信したいと思い写真を始める、風景や人々の営みを写真や動画を通じて海外にSNSを通じて発信することを志している。ドローンやVRなど最新機材を使いこなし動画クリエーターとしても 活動し60秒以内で作りあげるショートムービーなど数多く手掛ける。
http://www.ukphoto.co/
https://www.youtube.com/user/glicosmile
・公益社団法人 日本写真家協会 正会員
・一般社団法人 日本UAS産業支援振興協議会 会員(JUIDA)
・Microsoft CERTIFIED Trainer
・dji CAMP Specialist

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