2024.04.21

◼︎撮り下ろしカメラレビュー【1】

【私的】最高スペックのNikon「Z 8」で春を撮る!

「Nikon」のカメラが今熱い! ということで、Nikon「Z 8」とNikon「Z f」をフォトグラファー兼ガジェット系YouTuber・中西 学が撮り下ろし写真と共にレビューいたします。今回はNikon「Z 8」編をお届け!

CREDIT :

企画・写真/中西 学 文/TOMOKO 編集/平井敦貴(Web LEON)

Nikonのフラッグシップ機が軽量化!

最高スペックのNikon「Z 8」で春を撮る!
▲ Nikon「Z 8」は写真右。左はクラシカルなボディが人気のNikon「Z f」。ともに価格はオープン。
2023年5月の発売から約1年。各社から様々なカメラが登場してもなお、「コレを超えるカメラって存在しなくない!?」と感じるほどすべてが凝縮された“私史上最高スペック”のカメラがNikon「Z 8」。

Nikonのフラッグシップミラーレスカメラ「Z 9」から約30%も小型軽量化され、ボディの重さも1kg切りを達成。デカい・重いのプロモデルが一気に持ち運べるサイズになったんです! もちろんその描写力も素晴らしいの一言。ここでは撮り下ろし写真を交えながらご紹介していきましょう!
※質量約910g(バッテリーおよびメモリーカードを含む、ボディーキャップ、アクセサリーシューカバーを除く)、約820g(本体のみ)。
PAGE 2

有効画素数4571万画素は不足なし

まずはこちら。50mmの単焦点レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」で撮影しました。個人的にNikonの鮮やかな発色がお気に入りで、この写真も空のブルーがクリアに表現されています。近年では1億画素を超えるスペックのカメラがある中、本機の有効画素数は4571万画素。少し物足りないかと思いきや、このスペックは私にとってちょうどよく、データ容量の面でも扱いやすいというアドバンテージを持ちます。実際に撮影した写真も桜の枝々までしっかり解像し、表現力に不足はありません。

ちなみに、4コマ、8コマ、16コマ、32コマと撮像素子の位置をずらしながら記録する「ピクセルシフト撮影」を行えば、約1億8000万画素という“超”高解像度での撮影も可能。撮影したRAW画像は純正ソフト「NX Studio」によって合成することができます。
PAGE 3
こちらも同じく桜を写したもの。手前のボケから枝の向こうの青空まで、色調は滑らかで破綻がなく、空気感もしっかり捉えています。緑とピンクと薄いブルーは色かぶりのないバランスの良い階調表現です。まさに春を撮るのにぴったりなカメラですね。
PAGE 4
こちらの写真は絞りを変えて同じ被写体を撮影。1枚目はf10で“キリッと”した竹と花を切り出しています。2枚目はf1.3で、柔らかなボケ表現を使い、桜の花びらにフォーカスしました。いずれもしっとりとした石の重みまで伝わってくるのは「さすがNikon」と呼べるもの。明暗のある被写体もきちんと描写してくれるんです。
PAGE 5
たまたま開催されていたお祭りのワンシーンを撮影。とりわけ濃い空のブルーと獅子舞の顔の赤は“深み”が強調されています。

実際に撮影していて気づいたのは「被写体検出性能」が非常に高いこと。オートフォーカスは一度食いついたら離れず、被写体があちこちに動いても迷うことはありませんでした。夜間や逆光といった環境でも顔検出性能はしっかり働き、どんなに小さなエリアでもカメラが正確に人物に焦点を当ててくれます。動き物を撮る方にもぴったりで、Nikonがスポーツカメラマンからの信頼が厚いのも納得です。

また、この時のシャッタースピードは「1/26000秒」ですが、「Z 8」なら最大1/32000秒まで高速シャッターを切ることができます。明るい場所でf/1.2などの明るいレンズを使うと白飛びが起きがちですが、このシャッター速度なら回避することができるんです。
PAGE 6

動画も撮れる“隙ナシ”カメラ

「Z 8」のもう1つの醍醐味は動画です。これまで動画撮影にNilkonを選択することは少なかったのですが、「Z 8」なら4K/60pや8K/30pでの長時間撮影が可能。外部レコーダーなしで12bit N-RAWや10bit ProRes 422 HQ、H.265(8bit/10bit)といった高品質な映像を記録できるので、ぶっちゃけこれ1台あればプロの映像制作レベルの環境が整います。ちなみに記録メディアはSDカードに加え、私も普段から愛用している「CFexpress Type B」 メモリーカードが使えます。まさにプロの性能がこの1台にぎゅっと凝縮されているんです。

「Z 8」は写真も動画も最高レベルで、今現在、私の欲しいスペックが全部盛り。すでに一軍カメラに仲間入りしているのは言うまでもありません。モノ選びは「最高」がお好きな方や、プロレベルの撮影を目指したい方、そして“あのコを最高のカメラで綺麗に撮りたい”なんて方には特にうってつけ(笑)。皆さんも本格カメラで春の撮影を楽しんでみてはいかがでしょう。
PAGE 7
中西 学(なかにし まなぶ)

● 中西 学(なかにし まなぶ)

写真家。日本の美を世界に発信したいと思い写真を始める、風景や人々の営みを写真や動画を通じて海外にSNSを通じて発信することを志している。ドローンやVRなど最新機材を使いこなし動画クリエーターとしても 活動し60秒以内で作りあげるショートムービーなど数多く手掛ける。
http://www.ukphoto.co/
https://www.youtube.com/user/glicosmile
・公益社団法人 日本写真家協会 正会員
・一般社団法人 日本UAS産業支援振興協議会 会員(JUIDA)
・Microsoft CERTIFIED Trainer
・dji CAMP Specialist

PAGE 8

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

登録無料! 最新情報や人気記事がいち早く届く! 公式ニュースレター

人気記事のランキングや、Club LEONの最新情報などお得な情報を毎週お届けします!

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

Web LEONの最新ニュースをお届けします。

SPECIAL

    おすすめの記事

      SERIES:連載

      READ MORE

      買えるLEON

        【私的】最高スペックのNikon「Z 8」で春を撮る! | エレクトロニクス | LEON レオン オフィシャルWebサイト