2019.12.15

2019年、自作PCからMacに戻ってきた!

フォトグラファー兼ビジュアルクリエイター・桐島ローランドさんによるライフハック術。今回は、久々にMacユーザーに戻ったという、桐島さんのPC環境について語っていただきます。

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文/桐島ローランド

PC黎明期から自作PCを使いこなしてきたという桐島ローランドさん。今年、スマートフォンをiPhoneに乗り換えたのをきっかけに、一部PC環境もMacBook Proに移行したとのこと。さらには現在、Apple WatchやiPadなどのApple製品も使用中だそうで、果たしてその使い勝手はどのようなものかを伺いました。

それでは桐島さん、よろしくお願いします!

Win機が壊れてMacを購入

こんにちは、桐島ローランドです。

早速ですが皆さんは普段、どんなPCを使っていますか?

僕はニューヨークに住んでいた学生時代から自作でPCを組んでいて、以来、ハイスペックなマシンを常に使い続けて来ました。もともとPCを組み立てるのが好きだったのと、フォトグラファーとしてデジタルへの移行が早かったこともあり、これまでマシンにはそれなりに投資をしてきたと思います。それは今も変わらず、用途によって複数のPCを使い分けていますが、いずれも十分なスペックを備えています。

しかしそんな中、今年の夏ごろからメインで使っていたノート型のWindowsマシンの調子が悪くなり、ついには動かなくなってしまいました。また、その時タイミングよくiPhone 11が発売されたこともあって、これまで使っていたAndroidスマートフォンから「iPhone 11 Pro Max」へ、そしてWindowsマシンから「MacBook Pro」へ移行することにしたのです。
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購入したのはMacBook Pro 13インチ

MacBook Pro 13インチは、オーダー時のカスタマイズによってスペックの拡張が可能となります。
購入したのは最高スペックのMacBook Proの13インチです。Macはかなり昔に使用しており、久々のカムバックでしたが、最初はWindowsと違ったファイルの保存方法などに戸惑いました。しかし使っていくうちに、全体的なUIやUXがWindowsよりも優れていることを実感! セッティングなどの細かなところまで直感的に操作ができるMacには、改めて驚かされました。

また、写真や映像を扱う仕事上、グラフィックボードの性能に不安がありましたが、それも杞憂に終わりました。現在使っているソニーのミラーレス一眼カメラ「α7R IV」の6000万画素の画像を一気に取り込んでも、一覧状態でサクサク閲覧することができたのは衝撃でした。これは、事務所にある自作のデスクトップマシンよりも早く、グラフィック性能においては現在の市販のマシンの中でもかなり高い性能を有していると思います。
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CG作業はWindowsに一日の長

ちょっと話は変わりますが、僕の会社「AVATTA」は昨年サイバーエージェントグループの傘下に入り、現在は株式会社CyberHuman Productionsという名前で事業をおこなっています。この動画は、最近リリースされた出張型3DCGスキャンカー「THE AVATAR TRUCK」のPVで、このクルマがあれば、いつでもどこでも人物の3DCGスキャンがおこなえます。

このように3DCGを主とする現在の僕の業務では、ハイスペックのGPUを搭載するWindowsはまだまだ現役です。それというのも、Appleは近年ハイスペックマシンをリリースしておらず、それが原因でCG業界はほとんどWindowsマシンに切り替わってしまったという事情があります。そのため、個人的に写真の業務はMacBook Pro、CG業務はWindowsという使い分けになっています。

iPadの「Sidecar(サイドカー)」はスケジュール表示に便利

MacOS CatalinaとiPadOS 13のデバイス同士なら、Sidecar機能によってディスプレイを連携することができます。
ただ、MacはやはりiPhoneやiPad、Apple WatchなどのApple製品との連携が素晴らしく、アカウントひとつですべてがシームレスに繋がるメリットがあります。

たとえば最近の例だと、MacとiPadによるディスプレイの連携システム「Sidecar(サイドカー)」は非常に便利です。アカウントさえ繋がっていれば、iPadをMacBook Proのサブディスプレイとして使うことができ、Mac側の画面に開いたスケジュールやメールなどをiPadで表示させることができます。

この機能が今後拡張し、フォトショップなどのペンタブレットとして実用レベルになれば、フォトグラファーの世界でもスタンダードな使い方になっていくかもしれません。
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Appleが見ている次の世界

今年、新たに発表されたプロユースのデスクトップマシン「Mac Pro」。果たしてCG業界にインパクトを与えることができるのか?
これまで見てきたように、MacとWindowsにはそれぞれの良さがあります。ですが、そもそもハイエンドPCという市場にはそろそろ限界がきているのではないでしょうか。

そう遅くないタイミングですべてのPCがハイエンド化し、差別化が難しくなっていくでしょう。最近のスマートフォン市場がまさにそうです。半年待てば、中華製のスマートフォンがハイスペック機と同等の機能で三分の一くらいの値段で買うことができます。このように、機能が頭打ちになれば、あとは価格競争しかなくなるのです。

その意味で、Appleの賢さはやはりプラットフォームの有効活用だと思っています。今後はApple Cardなども登場し、より我々の生活全般を包囲していくことでしょう。そこが生き残りにとって最も大切だということを、スティーブ・ジョブズを含め、彼らはかなり早い段階で理解していたのではないでしょうか。

Appleにはそういった先見の明があり、この20年の間、デジタルの世界を席巻し続けてきたのは、ただの偶然ではないのです。

● 桐島ローランド

フォトグラファー・総合ヴィジュアルクリエイター・3DCGエバンジェリスト。

1991年 ニューヨーク大学芸術学部・写真科卒業後、本格的にフリーランス・フォトグラファーとしてのキャリアをN.Y.でスタート。
1993年 東京に活動拠点を移し、多くのファッション撮影、広告撮影の他、ムービー作品も手掛ける。
2007年 パリ・ダカールラリー完走
2014年 3DCGプロダクション、AVATTA設立、代表取締役に就任。ヴィジュアルクリエイターとして写真・ムービー等を制作する傍ら、3DCGが真のフォトリアルとして躍動し融合を果たすことを目的としたエバンジェリストとしての活動を行う。国内外を問わず、多数のテクノロジーオリエテイティドなカンファレンスなどにも出席、マイクロソフトの販売代理店アドバイザー、自動二輪車メーカーのアンバサダー等も務める。

AVATTA URL/https://avatta.net/

3Dモデルサンプル/https://sketchfab.com/avatta

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