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2017.08.13

日本の自然美と建築美溢れる、伊豆の落合楼村上の癒し時間

文/LEON.jp 前田陽一郎
真夏の上質な涼をテーマに特集をしましたがいかがでしたか?でも、どうしたわけか、暖をとるよりも、涼をとることのほうが日本ぽいというか、風情があるというか。そもそも我々日本人は、暖は衣に知恵があり、涼は住まいに知恵があったこと(あくまでも東京以西の話ですが)から見ても、上質な涼感を贅沢に感じるのは自然なことなのかも。
 
さて、個人的には夏の上質な涼といえば、これもなぜだか伊豆にありまして。おそらくはそれも幼少の頃、夏休みに読んだ文豪らの作品や、その執筆の地が当時の自分がまだ知らない伊豆という場所だったからでは、と思ってもみたり。
 
その伊豆にあって湯ヶ島にある落合楼村上は、もっとも上質な涼を感じさせてくれる特別な宿。詳細は特集「ロマンスは昭和の薫り」内の「昭和の時代から愛され続ける名旅館~前編」を参照いただくとして、訪れるたびにその質の高さを感じさせられるのが宿のあちこちに見られる建築美と周囲の自然美です。
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落合楼村上の正門。本谷川と猫越川が合流し、狩野川となる地点からその名前がついたそう。名付けたのはあの幕末三舟のひとり、山岡鉄舟。ちなみに村上とは現在のオーナーである村上さんから
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玄関をくぐると、堂々とした畳敷のエントランス
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レセプションは現代風に見えるが、明治期の近代的建築様式の名残り。和洋折衷の上質な美がそこかしこに
ところでこの湯ヶ島周辺というのはかつて金山で栄えた場所でもあり、そもそもここには金山の事務所があったそうで、その接客の意味も含めてできたのが、落合楼の前身となる眠雲亭でした。つまり、現代と同様に、都会からやってくる人たちの疲れを癒す上質な自然と温泉と建築の融合が、この宿のコンセプトだったわけです。
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足湯が配された部屋の屋外テラスからは狩野川の川音とそのまわりの緑に包まれるよう
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離れから見た狩野川と緑
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中庭の苔むした石垣と植栽が、当時の面影と歴史を感じさせます
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落合楼村上が立つ湯ヶ島地区には湯の道と呼ばれる、かつて公衆浴場へと続いた古道が残っていて、こういうところもまた、上質な涼を感じさせるのですね
というわけで、この落合楼村上。機会がありましたらぜひ、お泊まりくださいませ。できれば連泊で。僕も時間と予算が許せば、何冊かの本でも持ち込んで、ゆっくり読書三昧といきたいものです。
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今回の旅のおともはLEXUS LX570。2mに迫る全幅と5m強の全長の大型SUVながら、見切りのいいデザインと、ギヤ比可変ステアリングシステムのおかげ(というか、このシステムのおかげで、車格に対して驚くほどハンドルが切れます)で、狭い伊豆地方の一般道もストレスなしで快適にドライブできました。

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