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2020.11.13

「マセラティ」で行く那須・日光こんな時代の【大人旅】とは? 〜前編〜

木々が冬への準備をはじめ、ひんやりした空気が肌を刺す秋は、ドライブにもうってつけの季節です。今の日本を取り巻く状況下でも安心・安全に、そして変わりゆくラグジュアリーをも体感したい! と、マセラティを駆って、自然豊かな那須・日光を舞台にクルマ旅を満喫して参りました。

CREDIT :

撮影/久保田育男(OWL) 取材・文/石井 洋(LEON兼LEON.JP編集長)

皆さま、ごぶさたしております。編集長の石井です。のっけからですが、旅の醍醐味のひとつとは、目的地に向かうまでの道中をどれだけ楽しめるか、ではないでしょうか。 

電車でも飛行機でも、それぞれ違った楽しさや贅沢を享受できるわけですが、それらをもっともダイレクトに体感できるのは、やっぱりクルマ旅では? アクセルを踏み、エンジン音に耳を遊ばせ、思い立った場所に思い立ったタイミングで自ら赴く。流れ行く景色のスピードすら調整できるわけで、これ以上の“体感”はありませんよね。

今回選んだ“相棒”は、まさにその道中自体を楽しむ=グランドツーリングを名に冠した、マセラティ グラントゥーリズモ。しかも、マットグレーに塗装されたモダンかつ際立ち抜群のスペシャルな一台で、あ、もちろん、マセラティ ジャパンさんにお借りしたものですが……(欲しい〜!)。
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ドライバーズシートに乗り込んだ印象は、タイトでなく長距離でもリラックスして運転できるゆとりがあるということ。座面の形状、素材も含めて“フィットする”という感覚でした。カーボンコンビのステアリング(これも特別仕様です)もほどよく太く、取り回しは楽なのに機敏で。

キーを回し……そうそう、キーを回すって感覚もクルマ好きにはたまらない儀式ですよね。というわけで、出発進行〜!

いつものクルマ旅ならBGMの選定にもこだわりたいところ。ですが、今回の相棒はマセラティ グラントゥーリズモであります。アクセルペダルを踏み込むと唸りを上げる、イタリア製自然吸気V8エンジンの深くて重いサウンドを楽しまなくては! 旅の最初の目的地である那須エリアに向かう最中に感じたのは、狭い首都高での運転のしやすさと高速での安定性。

都会にハマるコンパクトさと俊敏さを持ち、高速でひとたびアクセルを踏めば一気に加速しつつブレ知らず。過去、海外出張で何度も経験しましたが、マセラティの故郷でもあるイタリアでは、ディナーのためだけに都会から2~3時間かけて郊外のレストランに行く、なんてことが日常茶飯事で、そうした文化的な側面も感じられたのが印象的でした。都会と郊外を往復するイマドキのリッチなオヤジさんにもピッタリだな、と。

一路、東北道を北上し、2時間半ほどで板室ダム湖へ到着。ん? 何をするかって? 自然で目を癒すだけじゃなく、体感したい! と、カヌーにトライ!
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沸き立つココロのワクワクとは対照的に板室ダム湖は静謐で、そして優雅で。川と違って波のない湖でのカヌーは、簡単かつ安全で、本当にリラックスしながら風景を楽しむことができます。覆いかぶさってくるような木々、透明度の高い水にココロが洗われるようでした。

どれだけリラックスできるかというと、何度か寝落ちしそうになったほど……(笑)。今回は取材ということでオヤジの二人旅でしたが、これ、カップルデートに最適です。安全なのはもちろん、オトコが格好悪い側面を見せてしまうリスクもありませんから。
▲ こなれたオール捌きに見えます? ガイドさんの指導を少し受けるだけで誰でもカヌーに乗れちゃいます。同タイミングでご一緒した子供たちは、さらに慣れるのが早かった……(笑)
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▲ 湖面に覆いかぶさる木の下をくぐり抜けて。イナバウアー!
▲ え!? UMA? ネッシーならぬ、イタッシー!? もちろんそう見える流木なのですが、湖のどこかに隠れています。発見すると、いい運気が舞い込むのだとか!
カヌー体験後、向かった先は初日の宿泊先、星野リゾート リゾナーレ那須。日本初のアグリツーリズモリゾートとして知られ、地域密着の体験を軸に、様々なアクティビティを楽しむことをコンセプトに掲げている宿です。

LEONファンには周知かと思いますが、アグリツーリズモとはイタリア語で、農業と観光を合わせた造語。マセラティで行くアグリツーリズモ体験は、実はイタリア繋がりを意識したテーマでもありました。

リゾナーレ那須は、農園「アグリガーデン」、アクティビティ施設「POKO POKO(ポコポコ)」、ふたつのレストラン「OTTO SETTE NASU(オットセッテナス)」、「SHAKI SHAKI(シャキシャキ)」などを備えるのですが、その広大な敷地面積はなんと約4万2000坪! 那須岳の山裾の天然生林に点在する客室は、豊かな自然を満喫できるもので、日常の忙しさを忘れさせてくれるものでした。
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こちらは本館エントランスから続く長い橋を渡ると見えてくる「POKO POKO」。ブックス&カフェのほか、お子様連れには嬉しいプレイエリア、施設の前にはファイヤプレスなどを備えます。リゾナーレ那須のアイコンですね。
▲ 今回宿泊させていただいた客室は、定員4名のデラックスメゾネット。1階がリビングスペース、2階がベッドルームで、両階にテラスを備えるという贅沢な仕様。緑を基調とした空間にココロがホッ。
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▲ 1階のテラス。目前には黄金色の稲穂が。朝のコーヒー一杯が、こんなに贅沢に感じる空間はなかなかないかと。
ディナーはメインダイニング「OTTO SETTE NASU」にて。階段を一歩ずつ降るたびに期待が膨らむような、そんなアプローチ。照明も含めてムード満点です。こちらでは地域の生産者の方々が育て上げた旬の食材を中心に、イタリア・トスカーナ州の郷土料理をフルコースに仕上げ、提供。

滋味豊かな優しく美味しい味わいというだけでなく、目を遊ばせる盛り付けなど、五感をフル活用してお楽しみいただけます。ソムリエセレクトの自然派ワインも美味し! でした。
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▲ 「農園のピンツィモーニオ」。地元のさまざまな野菜、生ハムなど構成されたひと品。
▲ 「カジキマグロの香草パン粉焼き トリッパのトマト煮込み」。これだけでワイン、進んじゃいました……。そのほかにスープやタリアテッレ、ビステッカ、フルーツ、デザートなど、大満足のディナー。ディナー料金は宿泊料金とは別に一人1万3000円(税抜)がかかります。要事前予約。
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アグリツーリズモ、と前述しましたが、ならば! と、ご無理を言って、翌朝に農業体験。あいにくの空模様でしたが、「アグリガーデン」に併設されている「グリーンハウス」で体験させていただきました。小さな耕運機で数回往復しただけなのに、翌々日に腕がパンパン……(いいオヤジですから)。農家の方に頭が下がる思いです。こちらも予約不要で体験いただけますよ。
▲ 有機農法をベースにした、肥料作り、野菜やハーブの種まき、収穫まで一連の農作業が体験可能。美味しいものをいただく心構えも学びたいものですね。
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▲ リゾートのスタッフの方の指導のもと収穫体験も。ほかにもさまざまなワークショップが用意されています。こちらでは通年で80種類を超える野菜、100種類を超えるハーブを育てる予定だそう。
とうわけで、大満足の初日を終えた旅。後編は、しばしお待ちください〜!

マセラティ グラントゥーリズモ MC

2007年デビュー後、2019年11 月11日に生産終了(後継モデルは100%電動化したモデルとして今後発表予定)。今回の旅で使用されたのは、日本に12台のみの、特別塗装のマットグレーカラーで各所にカーボンを配した特別仕様車。官能的とも表現されるイタリア製自然吸気V8エンジンを体感したいなら、お早めのアプローチを。

モデル名:グラントゥーリズモ MC
エンジン型式:4.7リッター V型8気筒DOHC
最大出力:338kW(460ps)/7000rpm
最大トルク:520Nm(53.0㎏)/4750rpm
車両本体価格:2390万円(税込)

問い合わせ:マセラティ ジャパン
TEL/0120-965-120
URL/www.maserati.com/jp

板室ダム湖カヌー体験ツアー

那珂川の上流にある板室ダム湖でのカヤック体験。レクリエーションカヤックを使用、さらに人工湖で波がないため、初心者でも簡単に乗ることが可能。シングル艇(1人用)、タンデム艇(2〜3人用)あり。四季折々の自然が楽しめる、那須エリアでも人気のアクティビティ。
集合・受付場所/リバーアンドレイクス板室ベース
住所/栃木県那須塩原市百村972-20
費用/お一人さま6000円〜(約2時間)
〈現地インフォメーションデスク〉(ネイチャープラネット)
電話番号/080-6678-1117
開催期間/4月中旬〜11月中旬まで。不定休。
※完全予約制になります

星野リゾート リゾナーレ那須

住所/栃木県那須郡那須町高久乙道下2301
電話番号/0570-073-055(リゾナーレ予約センター)
URL/risonare.com/nasu/

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