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2025.08.23

マリオット・インターナショナルの美食イベント「ラグジュアリー ダイニング・シリーズ」

世界最大級のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルが、世界各地で活躍する料理人やバーテンダーたちにスポットを当てる「Luxury Dining Series(ラグジュアリー ダイニング・シリーズ)」を今年も開催。

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文・編集/秋山 都(編集者・ライター)

忘れられない時間や感動こそが最高に贅沢

「体験こそがラグジュアリー」という言葉、最近でこそよく耳にしますが、いつからだったでしょう。振り返ってみますと2008年のリーマンショックをきっかけに、単なる高級品の所有よりも、自分の価値観に合った体験にお金を使う、いわゆるモノ消費からコト消費へという大きな潮流が生まれたのでした。同じころ、ミレニアル世代が旅行やグルメ、ウェルネスといった“体験型ラグジュアリー”に積極的に投資。2010年代からはホテル、リゾート、不動産の分野でも「Experience is the new luxury」というようなフレーズが頻繁に用いられ始めました。このころから、従来のラグジュアリーが「モノ=高級時計、車、ジュエリー」といった“所有の喜び”に根ざしていたのに対し、「体験=忘れられない時間や感動こそが最高の贅沢」という価値観へと、徐々にシフトしていったように感じます。
セントレジス大阪 マリオット・インターナショナル
▲ 「2025 ラグジュアリー ダイニング・シリーズ」の会場となった「セント レジス ホテル 大阪」。期間中は毎日違うユニークなウエルカムスウィーツやグッズが客室に届けられた。
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それから早や十数年……体験こそがラグジュアリーと私も何度も原稿に書いてきたし、また実感もしていました。この仕事をしていると幸運にも多くの美しいものを目にしたり、おいしいものをいただく機会も多いので、少々贅沢慣れしている自分を感じてもいたのですが、それでもなお、圧倒的なラグジュアリー体験に気おされることもあります。

アジア太平洋地域の7都市を巡回する美食の旅

「ラグジュアリー ダイニング・シリーズ」

セントレジス大阪 マリオット・インターナショナル
▲ 「セント レジス ホテル 大阪」での「ラグジュアリー ダイニング シリーズ」のため世界から参集したシェフやバーテンダーのみなさま。
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たとえば最近なら、「ラグジュアリー ダイニング・シリーズ」。世界最大級のホテルチェーンであるマリオット・インターナショナルによる、有名シェフやミクソロジストが各都市の特徴を活かした美食体験を提案するイベントです。今年は昨年に続いて第2回目を7月から9月にかけてアジア太平洋地域の7都市で開催。その皮切りとして7月には今年開業15周年を迎える「セント レジス ホテル 大阪」にてさまざまな美食イベントが行われたので、そのご報告をば。

「忘れられた味」のはずだったのに……。

今年は、「Forgotten Flavors(忘れられた味)」をテーマに、古代の食材や技法を現代の感性で再解釈した特別なコラボレーションを提供している「ラグジュアリー ダイニング・シリーズ」。まずは、ミシュランガイドや「アジアのベストレストラン50」でも高く評価されている香港の名店「Andō(アンドー)」のアグスティン・バルビシェフと、「セント レジス ホテル 大阪」内にあるイタリア料理「La Veduta(ラ ベデュータ)」の吉田道昭シェフによる一夜限りのコラボレーションで華やかに開幕しました。

続いて鉄板焼「和城」の北野嵩人料理長と、「ザ・リッツ・カールトン東京」の日本料理「ひのきざか」の鉄板焼料理長、大江侑基さんのタッグによる、新鮮な海の幸や伝統野菜、古くから継承されてきた調理技法を駆使したランチ。鉄板を前にふたりの料理長による競演はなんともゴージャスでした。
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さらには、「シンガポール・エディション」のエグゼクティブ・ペストリー シェフ、アレックス・チョンさんによる東南アジアの風味を巧みに融合させたアフタヌーンティー、ミシュラン2つ星レストラン「Restaurant Ryuzu(レストラン・リューズ)」のオーナーシェフであり、故ジョエル・ロブションのもとで研鑽を積んだ飯塚隆太シェフと「セント レジス ホテル 大阪」のブラッスリー「RÉGINE(レジーヌ)」のシェフ、皆川和國さんによるディナー……となんと3日間に渡る怒涛のラインナップ。「忘れられた味」がテーマでしたが、「忘れられない味」となった美食&満腹体験でした。
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……と書くと、ずーっと食べてばかりいたようですが、そうでもありません。 「ラグジュアリー ダイニング・シリーズ」には地域文化を知るためのプログラムも組み込まれており、適度に身体と脳に刺激を与えてくれるのもありがたいポイントです。
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本格的に防具をつけて基礎から学ぶ剣道、伝統的な刃物づくりを学べる堺(兵庫県)の刃物工房訪問、さらに路面電車を貸し切ってのプチパーティー、道頓堀リバークルーズ、最後にはローカルな居酒屋でお好み焼きを食べる(結局食べてる……)という、これまた濃厚な3日間。自分ではなかなか選ばないであろうアクティビティの数々に、いままで知らなかったことに多く触れ、刺激の多いひと時でした。この年齢になりますと、未知に出会うということが、最高のラグジュアリーなのだと改めて感じます。

「セント レジス ホテル 大阪」

というわけで、「セント レジス ホテル 大阪」には3泊4日でお世話になりました。普段は1泊で帰ることが多い地方出張ですが、3泊も連続して同じホテルに投宿することで、その素晴らしさがより深く見えてきたように思います。
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セントレジス大阪 マリオット・インターナショナル
▲ 「セント レジス ホテル 大阪」のゲストルーム。
私がなにより素晴らしいと感じたのはバトラーサービスでした。私についてくれたおふたりのバトラーは朝に夜にすっと現われ、「なにかお持ちしましょうか」と気遣ってくれます。

朝のコーヒーを部屋まで持ってきてくれたり、しわくちゃの服をドア脇の専用ボックスに入れたらすぐにアイロンをかけて戻してくれたり、お願いすれば荷物のパッキングまでやってくれるのだとか。もう惚れちゃう……。執事カフェにハマる女子にいたく共感してしまう3日間でした。
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セントレジス大阪 マリオット・インターナショナル
▲ いつもは黒服でバシっとキメているバトラーのおふたりですが、この時は道頓堀散策にお付き合いいただいたので、ラフなハッピ姿で。荒木駿汰シニアバトラー(左)と、上原遼万バトラー(右)。大変お世話になりました。
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この「ラグジュアリー ダイニング・シリーズ」は、今後も「セントレジス・シンガポール」(8月29日~31日)、インドネシアの「セントレジス・ジャカルタ」(9月11日~13日)、にタイの「ザ・リッツ・カールトン・バンコク」(9月25日~28日)にて開催予定。さあ、かの地ではどんな美食体験が待っているんでしょうか? 想像するだけでワクワクします。

ラグジュアリー ダイニング・シリーズ

予約・問い合わせ/マリオット・インターナショナル
HP/www.marriott.com/ja

セントレジス大阪 マリオット・インターナショナル

セント レジス ホテル 大阪

住所/大阪府大阪市中央区本町3-6-12
予約・問い合わせ/06-6258-3333

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秋山 都(編集者・ライター)
東京生まれ。 富裕層向けライフスタイル誌「セブンシーズ」、「Harper’s BAZAAR日本版」、「東京カレンダー」誌で編集長を歴任。 アマゾン・ジャパンでファッション・エディトリアル・ディレクターを務めたのちに独立。「WebLEON」では食いしん坊担当として、食・酒・旅など人生の快楽的側面を追求しております。好物はハイボールとタルタルステーキ。趣味はハシゴ酒。

今週末はフランス料理の気分でしょ?

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