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2018.11.01

フェラーリは女性を幸せにできるか?

成功と富の象徴である一方で、嫉妬の対象でもある高級スポーツカー。その代表とも言えるフェラーリは、果たして女性からどう見られているのか。モデルとしてラジオパーソナリティとして活躍の藤井悠さんの目を通して検証してみました。

CREDIT :

文/前田陽一郎(LEON.JP)、写真/金田亮、ヘア&メイクアップ/室橋佑紀(ROI)、協力/レストラン ラ・マーレ

自分には関係ないな……がフェラーリのイメージでした

人気女性誌『STORY』などの人気モデルでいながら、15年にわたってラジオパーソナリティもつとめる藤井悠さん。主にSUVを乗り継ぎ、撮影現場への移動から日常のアシとして運転そのものを楽しんでいる彼女は、そのアクティブなライフスタイルも含めて女性からの支持が高い。

そんな彼女をゲストに、時には女性目線でクルマを見てみようというのが今企画の主旨。試乗してもらうのはフェラーリのポルトフィーノです。
フェラーリ ポルトフィーノ 藤井悠
ポルトフィーノは地中海に面した小さな入江にあるイタリアの高級リゾート。そんなイメージから目的地は葉山の『レストラン ラ・マーレ』に。
まずは試乗を前にフェラーリの印象から聞いてみると
「とにかくクルマの運転が大好きなので、一日試乗できるなんてうれしいし、光栄です。でも、正直に言えばフェラーリって、ちょっと派手で押しの強いイメージがあるので、自分には関係ないのかな……とは思っていました」とのこと。
そう、世界にその名を知られるような高級スポーツカーは、一般人からすれば富の象徴ではあるものの、「だから素敵」という話は耳にしません。そればかりか、「派手」とか「恥ずかしい」とか「音(エンジン音でしょうね)がうるさい」「怖い」などネガティブな声すら聞こえてきます。つまり日本では「高級スポーツカーに乗っていればモテる」というのは幻想でしかないようにも思えてきます。
フェラーリ ポルトフィーノ 藤井悠
ライフスタイル・カーとしてのポルトフィーノは、女性が運転席にいる方がイメージしやすいかも。

豊かさの変化がスポーツカーのあり方も変えつつある

これはクルマを取り巻く価値観の変化と、“豊かさ”のあり方が物質的なものから生活そのものや精神的充足感へと移行しつつあることも大きな要因のよう。実際に海外のスポーツカーブランドの広報担当と話をしても、近頃はスペックよりも“Life Style”という言葉を頻繁に耳にします。
ここでの“Life Style”は多分にカー・マニア以外のターゲットやファミリーというニュアンスを含んでいて、彼らは「プロダクトとしてのクルマの先にある価値」をいかに提供できるかがコミュニケーションの重要課題だと言い、従来のスポーツカーが誇るストイックなスピードスペックは、モデルによってはコミュニケーションの核にはないとも断言します。
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それを実践しているのがフェラーリ。現在フェラーリはそのプロダクトを「イコナ」「スペチアーレ」「スポーツ」「GT」という4つのカテゴリーに分け、特に「GT」カテゴリーに関しては、我々のようなライフスタイルメディアとのコミュニケーションに比重を置きつつあります。

ご承知の通り、「GT」カテゴリーはフロントミッドシップの4座モデル、ポルトフィーノやGTC4ルッソなどをラインナップしますが、これらはパブリック・インフォメーションとしてのサーキットレコードを公開していません。それは「“Life Style”にコースレコードは必要ない」からだそうで、むしろスペックよりもデザインや居住性、そしてユーザビリティに力点を置いたコミュニケーションをとっています。

”エレガント”フェラーリは4シーターにあり!

フェラーリ ポルトフィーノ
F154型V8ターボエンジンを積むフロントミッドシップモデルは先代のカリフォルニア譲り。サイドビューの美しさに評価の高いポルトフィーノだが、若干丸みを帯びた顔まわりのデザインがエレガント。
ポルトフィーノはご存知の通り、カリフォルニアから続くフロントミッドシップの2+2(4シーター)オープン。車格もその他のラインナップに比べるとコンパクトで、デザインも滑らかなサイドビューがエレガントな印象を与えます。
藤井さんにはシルバーのポルトフィーノを試乗してもらい、我々スタッフはシャンパンゴールドのGTC4ルッソTに機材とともに乗り込み、撮影しながら目的地の葉山『レストラン ラ・マーレ』に向かうというのが今日の予定。

4人乗りのフェラーリがあるんですか!?

フェラーリ・ジャパンから鍵を受け取ると、操作に関する軽いブリーフィング。藤井さんはまず「4人乗りなんですか!?」とフェラーリに4座があることに驚いている様子。フェラーリの現在のカテゴリー分けを説明し、さらにフロントミッドシップレイアウトの例としてデイトナやスカリエッティなどの写真を見せると、早速フェラーリに自身がもっているイメージが「ステレオタイプだったかも」と。
フェラーリ ポルトフィーノ 藤井悠
パドルシフトによるニュートラルポジション出し、ライドモードスイッチなどフェラーリならではの操作系は慣れればどうということもなく、現に藤井さんは「扱いやすいです」と。
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首都高の霞ヶ関I.C.から首都高環状線に。レインボーブリッジを抜けて首都高湾岸線へ入ったら、大黒P.A.へ。ここでポルトフィーノのトップを開ける。そのスピーディなアクションに「わぁ、最高」とまたまた感嘆の声をあげる藤井さん。
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再度湾岸線に乗り横浜横須賀道路、逗葉新道を抜けると葉山の『レストラン ラ・マーレ』に到着。都内を抜けてからはこれといった渋滞もなく、スムーズに走れたため、ざっと2時間程度のドライブに。
フェラーリ ポルトフィーノ 藤井悠
走り出してすぐにこの表情。V12信奉の強いフェラーリではあるものの、ライフスタイルカーとして日常を彩るならば、V8ターボはクレバーな選択かも。
フェラーリ ポルトフィーノ 藤井悠
流れに沿ったスムーズな走りの藤井さん。
――ここまで走ってみてどうですか?
「いやもう、最高!ホント、気持ちいいです! 運転していて違和感を感じないというか。エンジン音も屋根を開けていてちょうどいいくらいの感じ」

やっぱり私はこちら(4座モデル)の方が好きですね

――何が違いました?
「朝も言いましたけど、4人乗りのフェラーリがあると知って、そもそも自分はちゃんと知らなかったんだと気付かされましたね。しかもこのポルトフィーノのデザインがすっきりしていて好みです。なんかこう、フェラーリとかスポーツカーって、もっと全体の押しが強い印象だったので」
――それはきっと、リアミッドシップのエンジンが主張するからでしょうね。それが好き、というのがクルマ好きだったりするのだけれど(笑)。
「そうなんでしょうね。でも、GTC4ルッソにしてもとってもエレガントな印象で、やっぱり私はこちら(4座モデル)の方が好きですね」
――金額はさておき、いかがですか?フェラーリは?
「こうして乗ってみて、ポルトフィーノは本当に欲しいですね。これをさらっと乗れるような女性に憧れますし」
フェラーリ ポルトフィーノ 藤井悠
ポルトフィーノの制風力は素晴らしく、リアに制風板がなくても髪が巻き上げられることはありません。それにしても藤井さん、どの写真も笑顔です。
――屋根を開けて颯爽と。
「正直、あんまりオープンカーって好きじゃなかったんです。目立ちますし。でも、こうして自分で運転してみるとその気持ちよさったら!」

手強いオンナに見えるでしょうね(笑)

――藤井さんみたいな女性がフェラーリで現れたら男が萎縮するかも。
「手強いオンナに見えるでしょうね(笑)。でも、パートナーに買ってもらうというのも依存してるみたいで嫌ですよね? だからといって頑張って買うのもな〜(笑)」
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「素敵なクルマの彼女〜」とナンパしてみました(笑)。
――確かにどちらも女性の立場としては微妙かも(笑)。ということはこういうクルマに乗っているパートナーが必要になりますが……(笑)。
「フェラーリに乗っているから素敵というより、こういう選択ができる男性は余裕があっていいと思います。高級なものをこれ見よがしにしないというか」
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この時点で時間は14時。まだ走り足りないという藤井さんのリクエストもあり、その後は海を眺めながら国道134号線を小田原方面に。茅ヶ崎海岸から圏央道で中央道に回り、都内へ戻るという、まさに東京周遊のロングドライブを楽しみました。
フェラーリ ポルトフィーノ 藤井悠
ちなみに今回の撮影はほぼオープントップの状態でしたが、適度に抑制された排気音と風の巻き込みの少なさもあり、音楽を聴きながら、おしゃべりしながらのドライブも余裕でした。

クルマの楽しさを共有できたら、それはさらに楽しい

このドライブの後、フェラーリ・ジャパンは顧客の好みやスタイルに合わせた唯一無二のフェラーリを仕立てることを目的としたエクスクルーシブなパーソナライゼーション・プログラム、『フェラーリ・テーラーメイド』を発表。イタリア大使館で開催されたレセプションでは特別に女性メディアの編集長や関係者を招いた時間が設けられたそう。
クルマの楽しさをクルマ好き同士で語り合うのはカー・ラヴァーにとっての至福の時間。けれども、その楽しさを素敵な女性と共有できたら、それは最上の時間に違いない。
スペックだけではないクルマの魅力を伝える活動は、実はクルマという存在そのものへの関心の再喚起という意味でも意義がありそう。各メーカーの動向を含めて楽しみです。

藤井悠さんとポルトフィーノの幸せな1日はこちら↓

PROFILE

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◾️藤井悠

●ふじいゆう『Fine』でモデルデビュー。その後、『CanCam』の専属モデルを経て様々な雑誌にて活躍し、現在は『STORY』のレギュラーモデル。テレビやCMなどにも活躍の場を広げ、ラジオ『FRIDAY GOES ON!』では15年以上パーソナリティーを務めている。
●Instagram yufujii0211
●Twitter     @YuFujii0211

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◾️レストラン ラ・マーレ

住所/神奈川県三浦郡葉山町堀内24-2
営業時間/ランチ11:30〜14:30(L.O.)、ディナー17:30〜21:00(L.O.)
定休日/月曜日
http://lamaree.chaya.co.jp
予約・お問い合わせ/☎ 046-875-6683

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