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2018.10.22

スーパーGT300クラス 第7戦@オートポリス 

BMW、NSXに惜敗もメルセデス勢トップで最終戦へ!

トップ5~6台に絞られてきたスーパーGT300クラスのシリーズチャンピオン争い。優勝候補の一角と言われながら臨んできた今季のLEONレーシングも、ここまで着実に全戦で入賞を果たし、首位とわずか10Pt.差で臨んだ第7戦だった――。

CREDIT :

取材・文/大谷達也、近藤高史(LEON)

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 雄大な阿蘇山系を望む熊本県との県境付近に位置する大分県のレーシングコース、オートポリス。澄み切った青空の下、10月20・21日の二日間、スーパーGTのシリーズ第7戦が開催された。2018年シーズンも、残すはこの第7戦と最終戦のみ。我らがLEONレーシングはここまで6戦を終えて全戦で入賞という安定した戦いぶりを見せ、チャンピオン争いではトップと10ポイント差の4番手につけている。スーパーGTでは優勝すると1戦で20ポイントが手に入るので、逆転のチャンスはまだ十分。ここでライバルとの差を一気に縮め、最終戦での逆転チャンピオンを狙う――。メンバーが思い描いていたのは、そんな展開だった。
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感触を掴むとともにタイヤのパフォーマンスとライフを徹底的に吟味した。レースで最高の結果を得るには戦略が果たす役割が大きい。そして適切なレース戦略を立案するうえで必要不可欠なのが、タイヤの性能と寿命を見極めることなのだ。その結果、ブリヂストンがオートポリスに持ち込んだタイヤであればフロントの2本を交換するだけでレース距離の300kmを走りきれることが判明。では、これをベースにどのような戦い方をすれば最高の結果を引き出せるだろうか? チームのストラティジストは様々な検討を重ねた末に、次のような結論を導き出した。
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 スタートはいつものように黒澤治樹選手。その黒澤選手にリヤのタイヤを極力、温存させつつ序盤のポジション固めをしっかりやってもらったうえで、早めにピットイン。給油と蒲生尚弥選手へのドライバー交代を実施。タイヤ交換はフロントの2本だけにとどめて素早くコースに送り出す。こうすれば、ピットストップの時間を最小限に抑えられるうえに、混戦になりがちなレース序盤を集団と離れた位置で走行することによって渋滞を回避し、自分たちのペースでテンポよく走行できる。もちろん、早めにピットストップをすれば見かけ上の順位は一時的に下降するが、ライバルたちがピットストップを行なう度にLEONチームのポジションはぐんぐんと上昇。最終的には表彰台はもちろんのこと、展開次第では優勝に手が届いてもおかしくないレース戦略がここにできあがった。

 この作戦を有効に機能させるためにもスターティンググリッドは重要。まず、Q1には蒲生選手を投入。期待に応え、3番手でQ1を突破してみせた。続く黒澤選手は残念ながら、その強い意気込みを結果に結びつけることができず、Q2は12番手に終わってしまう。とはいえ、まだ挽回のチャンスは残されている。ふたりのドライバーとチームスタッフは、強い決意を抱いて翌日の決勝に臨んだ。

 翌日の決勝。スタートを受けもった黒澤選手は1コーナーの混乱を慎重に避けると、予選順位よりひとつ上の11番手でオープニングラップを走りきり、さらに上位をうかがっていた。途中、セーフティカーランを間に挟みながら順調に周回を重ねたLEON号は、予定どおり早めのピットストップを行ない、前輪2本だけを交換。給油と蒲生選手への交代を終えるとコースに復帰した。後半を担当する蒲生選手は持ち前のファイティングスピリットと速さを生かしながら周回をこなしていく。やがてLEON号は4番手まで浮上。表彰台がそろそろ現実的に見えるポジションにつけていた。

 ところが、レース終盤に入ると、前戦でも桁違いのスピードを見せていたホンダNSXとポイントリーダーのBMW M6がストレートスピードの速さを生かして相次いでLEON号を攻略。前を走る別の一台、ニッサンGT-Rは抜いて一矢報いたものの、チームは5位でチェッカードフラッグを受けることとなった。
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 12番グリッドからスタートして5位フィニッシュなのだから、立派な追い上げといって間違いない。その意味では、チームが編み出したレース戦略が見事にハマったといえる。さらに、今回も貴重な6ポイントを獲得。全戦で入賞するというチームの目標達成に、これでまた一歩近づいたことになる。

 しかし、レース終盤にポイントリーダーのBMW M6に逆転されたのは痛かった。ポイントランキングの上位陣は、彼らを除けば誰もが苦戦を強いられていたので、今回、LEONチームはランキング2番手まで浮上できたが、ポイントリーダーとの差は12点と逆に開いてしまったからだ。

 残るは最終戦のみ。もう、ここでジタバタしても始まらない。いつものように最善を尽くし、あとはいい結果が得られるのを祈るのみ。最終決戦は11月11日、栃木県のツインリンクもてぎで開催される。

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