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2018.09.19

フェラーリから世界限定500台の「モンツァ SP1/SP2」発表!

イタリア・モデナにあるフェラーリ本社の新しく誕生したデザインセンターにて、9月18日、世界限定500台の意欲的モデル「モンツァ(MONZA)SP1/SP2」が発表された。“ICONA(イコーナ)”と名付けられた新カテゴリーの第一号車とは。

CREDIT :

文/前田陽一郎(LEON.JP)

「スポーツ」「グランツーリズモ」「スペシャル」という3つのカテゴリーに自らのプロダクトラインナップをカテゴライズしてきたフェラーリ。特にここ数年は、「グランツーリズモ」、つまりライフスタイルセグメントの強化とともに、クルマ本来の楽しみを再定義しようとしている。そんなフェラーリが、まったく新しいコンセプトのマシンを発表した。
フェラーリ モンツァ MONZA SP1 SP2
場所はイタリア・モデナ本社に新築されたデザインスタジオ。
フェラーリ 
プレゼンテーションの冒頭に流されたのはエンツォ・フェラーリから続く同社のレーシングシーンと、数々の映画の華やかなライフスタイルとそこに登場するフェラーリのクルマたちのムービー。

プロダクトとしては1948年の166MMに始まり、その後のMONZA750、860がもつ「パワフルなエンジン」「優美なデザイン」「ドライバーとの一体感」にフォーカス。その要因を “バルケッタ”デザインに見出し、デザインコードの説明に時間が割かれた。
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次に発表されたのが「ICONA(イコーナ)」という新しいカテゴリー。このカテゴリーは「スポーツ」「グランツーリズモ」「スペシャル」に続く4つ目のカテゴリーで、従来の3カテゴリーを跨ぎながら、“フェラーリのヘリテイジを現代から未来へと引き継いでいくカテゴリー”となるようだ。

待ちに待ったアンベールの先に登場したマシンが会場をどよめかせる。

「MONZA SP1」「MONZA SP2」と名付けられた2台のモデルは屋根もウィンドウシールドも持たないまさに“バルケッタ”スタイルそのもの! SP1はシングルシート、SP2は2シーターの構成だ。
スペックはともにフェラーリの最強エンジンとなる810馬力の65°V12エンジンを搭載、0-100km/h2.9秒、0-200km/h7.9秒、駆動は後輪駆動。F1からテクニカルフィードバックを受けたフルカーボンコンポジットのボディは車両重量1500kg(SP1)に抑えられる。車長は4657mm、車幅1996mm、高さ1155mmに抑えられ、数値はまだ入手できていないが、おそらく車軸長もかなり短く抑えられているはず。装着されているホイールサイズが21インチということから、全体のサイズ感をイメージできるだろうか。

ウィンドウシールドをもたないとはいえ、特許取得済みの“バーチャル・ウィンドウシールド」により、風の巻き込みを最小限に留め「快適なドライビングを約束する」としている。

そう、その名前のとおり、この「MONAZA SP1(SP2)」は現代に復活した、フェラーリのパワーとデザイン性を集約したバルケッタスタイルというわけだ。
さらに、このモデルがライフスタイルブランドとしてのフェラーリを模索するモデルの先鋒とも言えるのが、ドライバーそのもののスタイルにも言及、提案をしているところ。

バルケッタデザインの「MONAZA SP1(SP2)」はプレゼンテーションのキーワードにも登場するように「ドライバーとの一体感」を楽しむためのモデル。つまり、ドライバー本人のドライブフィールもさることながら、その姿を眺める周りからも“一体感ある”ドライビングスタイルを必要とされるモデルでもあるということだ。
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そこでフェラーリはこの車両開発と同時に、オーナーのためにロロ・ピアーナにドライビングウエアを、ベルルッティにヘルメットとバッグ、ドライビングシューズをコラボレーションという形で用意しようとしている。各アイテムの詳細に関してはまだ発表はなかったが、このことからからもフェラーリがいかに包括的なラグジュアリーライフスタイルを提案しようとしているかが見えるだろう。
フェラーリ FERRARI MONZA SP1 SP2
その後に行われたフェラーリ全体の戦略説明会では次世代の開発テーマとして、F1からの技術的フィードバックを得ながらの、EVユニットの導入にも言及。

「ラ・フェラーリ」で証明したフェラーリ製ハイブリットエンジンの開発はすでに次の段階に入っているようで、「ラ・フェラーリ」の出力曲線を引き合いに出しながら、さらに理想的な出力曲線を作ることができるかをプレゼンした。
ちなみにこのハイブッリッドエンジンの可能性と優位性の解説に続いて、2022年までに15台のモデルを発表することにも発表。さらにさらに、以前から噂されているSUVについても触れている(ただ彼らはSUVという表現は使っていない)。これらがどのカテゴリーに属し、どのようなモデルとして登場するかは依然として語られてはいない。
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ともかく、「ICONA」カテゴリーの追加、次世代ハイブッリッドエンジンの導入を含めて、これから数年に渡るフェラーリの展開はかなり忙しくなりそうだ。

ただ、多少美しい表現を使えば、フェラーリは“フェラーリ好き”のためのブランディングから、自動車というプロダクトの存在意義が模索されるなかで、ひとつのベンチマークとなろうとしているようにも見える。フェラーリの動きはそれを所有できる、できない、する、しないに関わらず、興味深い。
最後に、今回のアンベールイベントの様子は以下に。

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