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2017.11.14

新型レクサス「LS」がついに発売開始。ジャパニーズ・ラグジュアリー・サルーンの本命は、いかに進化したか?

レクサスのフラッグシップセダンである「LS」がフルモデルチェンジし、10月19日から発売されました。初代から大きく進化した新型の魅力を、メディア向け発表イベントに参加して探ってみました。

CREDIT :

文/原アキラ 写真/河野敦樹

クーペのような斬新なフォルムが特徴の新型レクサスLS
クーペのような斬新なフォルムが特徴の新型レクサスLS

LSのDNAと、日本のおもてなしが融合

1989年に発売された初代LS(日本ではトヨタ セルシオ)は、優れた走りと、圧倒的な静粛性という相反する要素を妥協なく両立し、それまでの高級車の概念を覆すエポックメーキングなクルマとして内外で高い評価を受けました。そのDNAを受け継ぎつつ5代目へと進化した新型LSは、斬新なクーペシルエット、エモーショナルな走り、数々の先進技術を備えた、レクサスの象徴となるフラッグシップセダンとしてデビューしました。
サイドウィンドウはレクサスLS史上はじめて6ライトを採用
サイドウィンドウはレクサスLS史上はじめて6ライトを採用
「欧米のブランドと同じことをしていては選んでもらえない」とこの日発表会に臨んだレクサスインターナショナルの澤良宏プレジデントの言葉通り、新型は
・ 挑戦的で唯一無二なデザイン
・ すっきり奥深い走り
・ 創造的な先進技術
・ 匠の技
という他者にない独自のポイントで高級車の概念を再定義し、満を持して販売を開始したのです。

新型LSの開発を担当した旭利夫チーフエンジニアによると、新型は、「見た瞬間に引き込まれるクルマづくり。セダンやクーペというカテゴリーを超えた、唯一無二の迫力ある存在感を追求した」とのこと。
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スピンドルグリルもより立体的な造形に
スピンドルグリルもより立体的な造形に
最新スポーツクーペ「レクサスLC」から採用が始まった低重心のGA-Lプラットフォームを使用し、低く構えたスタイリングと大径タイヤによる力強い存在感、通常の4ドアセダンとは一線を画す6ライトキャビンデザイン、前後フェンダーがダイナミックに張り出した造形などにより、フラッグシップセダンとしては異例ともいえるクーペシルエットを創出。さらにドアフレームとガラスの段差を少なくしたフラッシュサーフェスウインドウにより、なめらかで美しいボディラインを実現しました。
L字が反復されるようなテールランプの意匠はレクサスでおなじみ
L字が反復されるようなテールランプの意匠はレクサスでおなじみ
インテリアを見ると、前席では、ダッシュボードにメーターフードから流れるように助手席まで伸びる繊細なレジスターを採用。厚みがありシートとの一体感を感じるコンソール・アームレストとの対比により、広がり感と安心感を両立した空間となっています。

後席にはクラストップレベルのレッグスペースと、厚みのあるコンソール・アームレストでゆとりの空間を提供。さらに、ドアトリムには、天然杢にアート性を付加したアートウッドや、L字型の折り目を手作業でつけたハンドプリーツ、光を受けて表情を変える繊細な造形の切子調カットガラスなど、日本の匠の技を活かした加飾を実現しています。琴や茶せんをイメージしたダッシュのレジスターや、行灯にインスピレーションを受けたアンビエントイルミネーションなどとともに、日本の美意識を基にした、伝統技術と最新の生産技術が融合した独創的なインテリアです。
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上質なレザーや繊細なステッチワークなど、クラフトマンシップ溢れるインテリア
上質なレザーや繊細なステッチワークなど、クラフトマンシップ溢れるインテリア
さらに、「日本のOMOTENASHI(おもてなし)」の要素もたっぷり。フロント28way、リア22wayの調整式シートには、エアブラダ(空気袋)方式により背中から大腿部にかけて指圧を行うリフレッシュ機能を採用。強さやパターン、作動部所を選択できるほか、後席には2カ所に専用ヒーターを内蔵し、局部的に温めることでより心地良いリラクゼーションを提供します。また、リラックスモードを選択すれば、最大約1,020mmのゆとりあるオットマン付きのレッグスペースが出現します。
後席には大腿部にかけて指圧を行うリフレッシュ機能をオプションで装着可能
後席には大腿部にかけて指圧を行うリフレッシュ機能をオプションで装着可能
乗降時には、最大30mm車高が上昇して乗り降りのしやすさをサポートするほか、オプションのマークレビンソン3Dサウンドシステムを装着すれば、天井を含む23個のスピーカーによるコンサートホールのような臨場感が味わえます。

パワートレーンは、「LS500」が最高出力310kW(422PS)発生する新開発のV6 3.5リッター・ツインターボエンジンを搭載。高速燃焼技術とツインターボを組み合わせた世界最高レベルの熱効率を持ち、10段ATを介することで競合V8群と同等以上の加速性能を発揮します。
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スタイリッシュにカバーで覆われたLS500hのエンジンルーム
スタイリッシュにカバーで覆われたLS500hのエンジンルーム
「LS500h」は、最高出力220kW(299PS)のV6 3.5Lエンジンと、132kW(180PS)のモーターを採用。マルチステージハイブリッドと呼ばれるこのシステムは、モーターとエンジンの後端に有段変速機構を配置し、無段変速機とのコンビネーションで10段変速制御を実現したもので、環境性能だけでなく、ハイブリッドの概念を覆すリズミカルな加速フィールを実現したとのことです。
後席での試乗を体験。雨天にもかかわらず車内は静寂に包まれていた
後席での試乗を体験。雨天にもかかわらず車内は静寂に包まれていた
発表会当日は、東京・渋谷の「TRUNK HOTEL」から表参道の「INTERSECT BY LEXUS」まで約30分、LS500hの後席に試乗できました。乗り込むと、ドアを閉めた途端に、車内がまるでノイズキャンセリングヘッドフォンを装着した時のような静けさに包まれていることにまず驚かされました。そして、心地よい広さの後席で背もたれを倒し、例のマッサージ機能とヒーターを作動させれば、極上の時間が過ぎてゆくのです。そして、スピードを上げても普通に会話ができるのは、さすがVIPに愛されるフラッグシップセダンであるということが確認できました。
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「INTERSECT BY LEXUS」では、新型LSが搭載する先進の予防安全技術「レクサス・セーフティシステム+A」が体験できるシミュレーターに試乗できました。これは、新型LSの実車と眼前の広大なスクリーンを組み合わせたシステムで、自動運転につながる高度運転支援技術「Lexus Co Drive」のほか、眼前のさまざまな状況に応じてプリクラッシュセーフティ(歩行者注意喚起、アクティブ操舵支援)、レーンデパーチャーアラート(走路逸脱対応)、フロントクロストラフィックアラート、上下2段式アダプティブハイビームシステムなどをシミュレートします。画面に合わせて車体が上下左右に連動するので、その先進性を実際の状況に近い感覚で体験することができました。

ちなみにモデルバリエーションは、LS500とLS500hのいずれにも「スタンダード」「I package」「F SPORT」「version L」「EXECUTIVE」がラインンアップし、それぞれに2WD(FR)とAWDが用意されます。価格はLS500が980万円から1,540万円。LS500hが1,120万円から1,680万円となっています。

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