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2017.11.12

ジャガーの新型ステーションワゴンに試乗! SUV全盛のいまこそ乗りたい、大人のクルマ

ジャガーがアッパークラスのステーションワゴン、XFスポーツブレイクを発表した。ぜいたくな 室内とスポーティな走りで人気のXFセダンに追加されたモデルで、おとなっぽい雰囲気がなにより魅力だ。

CREDIT :

文/小川フミオ

ポルトガルのワインディングロードで試乗したXFスポーツブレイクの実力

XFスポーツブレイクはおとなの男にぴったりのクルマといえる。なぜなら、ステーションワゴンという古典的なスタイルを継承しつつ、余裕あるサイズで、しかもドイツ車や日本車ともちがうテイストを持つからだ。

とりわけ側面からみたときの前後に長いルーフとのびやかなウィンドウグラフィクスの美しさは、“ゴルフに行くのもいいし、釣りにもいいナ”と想像の翼を広げるのに一役買ってくれる。
ジャガー XFスポーツブレイク
全長4955ミリ、全幅1987ミリ、全高1496ミリ
ジャガーはこのクルマを「プレミアムエステート・セグメント」に属するとしている。メルセデス・ベンツEクラスとBMW5シリーズの独壇場だったマーケットへの参入は、選択の幅を広げてくれるという意味でもたいへん好ましい。

実際に乗ると独特のテイストがある。試乗はポルトガル第二の都市であるポルトから内陸部に入った、ワイナリーを縫うワインディングロードと高速道路とで行われた。
ジャガー XFスポーツブレイク
Rスポーツは大型エアダムを備え扁平タイヤでスポーティな仕様
そこでよくわかったが、XFスポーツブレイクにはこのクルマでしか体験できない世界がちゃんとある。工業製品としての完璧さだけを追究するのでなく、いい雰囲気のラウンジにいるような、あたりのやわらかさみたいなものを感じさせるのだ。

今回用意されたのは250馬力の2リッター4気筒エンジン搭載の後輪駆動モデル(仕様はスポーティな「Rスポーツ」)。速さでというより、気持ちのよさで際立つモデルだ。
ジャガー XFスポーツブレイク 内装
インフォテイメントシステムはTFT液晶モニターでコントロールする
とりわけゆるやかな中速コーナーを抜けていくときに操舵に応じてすっとノーズが内側を向いていくかんじは、おそらく後輪駆動ならではものだろう。鼻先が軽くイン側に入り、車体を後輪が力強くプッシュしていく。

右へ左へとコーナリングをする際にサスペンションはしっかりボディを支え、コーナーでは後輪の外側がきれいに伸び、バランスよく曲がっていく。全長4955ミリという車体サイズは意識させない。
PAGE 2

このクルマに似合うのは、人生を楽しもうという心意気の男

さきに触れたように今回乗ったのはRスポーツで、扁平率20パーセントという極端ともいえるぐらい薄いタイヤを履いていたせいか、乗り心地は硬めだった。しかし硬めというていどで、不快ではない。
ジャガー XFスポーツブレイク
ウィンドウグラフィクスが美しいスタイル
速度があるていど高くなると車体がぐっと沈んでくる。リアスポイラーがダウンフォースを生むせいだろう。ステアリングホイールがしっかりしたかんじになり安定する。空力がしっかり考えられているのだ。

室内の静粛性も高く、ベースがXFだけあってプレミアム感がしっかりある。大きなエアダムを備えておりグッドルッキングだが、けっして派手派手しくはない。
ジャガー XFスポーツブレイク ルーフ
オプションで用意される固定式のグラスルーフはとくに後席乗員が喜ぶ装備
こういうクルマに乗る男は浮ついているかんじがない。それでいて、人生を楽しもうという心意気を感じさせる。いいものを持つことは、生きる気力につながると思う。XFスポーツブレイクの真骨頂はそこにあると、ぼくは思う。

このクルマで訪れたワイナリーには、すばらしく居心地のいいリゾートホテルが建っていた。バスタブは一面ガラスでワイン用のブドウ畑が一望できる。ワインと旅は人生の楽しみだと思えるひとには、XFスポーツブレイクがよく似合いそうだ。
ジャガー XFスポーツブレイク
日本に導入されるのは250馬力(184kW)の最高出力と365Nmの最大トルクを持つ2リッター4気筒エンジンに後輪駆動の組合せという
日本導入時期は未定とジャガー・ランドローバージャパンではする。試乗した身としては早い時期に入ってくるといいなあと思うのだ。

●小川フミオ

ライフスタイルジャーナリスト。慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。
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