フルモデルチェンジしたT5 AWDの実力はいかに

新型XC60の特徴はフロントマスクが新世代のボルボ車共通のものになったことが大きい。内装でも9インチのタブレット型モニター採用。テクノロジーで新しさを強調している。

2リッター4気筒搭載の「T5 AWD」(599万円~)と、2リッター4気筒のハイブリッド「T8ツインエンジンAWD」(884万円)だ。

今回試乗したのはT5 AWDだ。グレードは「インスクリプション」(679万円)。革張りシートや19インチタイヤをもった仕様である。

四駆は“パワー”なのか?を問うクルマ

ボルボのSUVもある意味似ている。内装はスカンジナビアデザインと聞いてしっくりくるように、ゴリゴリの機能主義ではない。

T5 AWDは4つのモデルのなかで最も控えめなパワーなのだが、それでも350Nmもの大きなトルクを1500rpmから出す設定で、乗って力不足感はいっさい感じない。

個人的にはベーシックグレードの金属バネ仕様も快適でいいと思ったが、彼女とゴルフなど高速道路を走る機会が多ければ、オプションのエアサスペンションを考えてもいいだろう。
ドライブモードと組み合わせることで、たとえば「ダイナミック」を選択すると、操舵力も段ビングも変わり、しゃきっとしたかんじになる。
シートは薄型で立体的。単体としてみても造型的に美しい。操作系の表面処理にも凝りまくっていて、車内に招くだけでも大いに喜ばれそうだ。

たとえば意図せず対向車線に出てしまった場合、対向車があると車両が判断するとステアリングホイール操作で元の車線に引き戻す。
車両、歩行者、自転車、さらに大型動物などとの衝突を回避したいが、自動ブレーキだけでは間に合わないというときは、やはりステアリングホイール操作が行われる。

もうひとつ、彼女に喜ばれるオプションがある。試乗車で体験したバウアース&ウィルキンスのオーディオだ。ひとことで言うと、とてもいい音である。

T5 AWDのボディサイズは全長4690ミリ、全幅1915ミリ、全高1660ミリ
T5 AWDの1968cc 4気筒エンジンは187kW(254ps)の最高出力に350Nmの最大トルクを発生
サスペンションシステムはていねいに味つけがされ、ボディの揺れはしっかり抑えられている
「オンカミンク?レーン・ミティケ?ーション(対向車線衝突回避支援機能)」などステアリングシステムによる安全機能が大幅に増えている
写真のスポーティな「Rデザイン」はディーゼルのD4と320馬力のT6に設定される
ドアのパーティングラインが大きくなったのと、ボディ下部のキャラクターラインが大胆になりスポーティな雰囲気が増した
こんな雰囲気のいいホワイト系のインテリアがボルボの魅力だ
T5 AWDでも上級グレードの「インスクリプション」を選ぶとリアシートヒーターが装備される
写真は一部にステッチが入るなどした「テイラードダッシュボード」(15万円のオプション)
モニターはタブレット端末のように指の動きで画面が切り替わっていく
パノラマサンルーフ(20万6000円)には外気温が25度C以上になると自動でサンシェイドが閉じる機構が採用されている
トールハンマーとよばれるT字型のモチーフをもったヘッドランプが新型XC60の特徴
オプションのバウアース&ウィルキンスのスピーカーを使った1100wのハイファイオーディオ(42万円)はおすすめ
オーディオ用スピーカーは美しいカバーで覆われているのもプレミアム感が高い
T5 AWDのボディサイズは全長4690ミリ、全幅1915ミリ、全高1660ミリ
T5 AWDの1968cc 4気筒エンジンは187kW(254ps)の最高出力に350Nmの最大トルクを発生
サスペンションシステムはていねいに味つけがされ、ボディの揺れはしっかり抑えられている
「オンカミンク?レーン・ミティケ?ーション(対向車線衝突回避支援機能)」などステアリングシステムによる安全機能が大幅に増えている
写真のスポーティな「Rデザイン」はディーゼルのD4と320馬力のT6に設定される
ドアのパーティングラインが大きくなったのと、ボディ下部のキャラクターラインが大胆になりスポーティな雰囲気が増した
こんな雰囲気のいいホワイト系のインテリアがボルボの魅力だ
T5 AWDでも上級グレードの「インスクリプション」を選ぶとリアシートヒーターが装備される
写真は一部にステッチが入るなどした「テイラードダッシュボード」(15万円のオプション)
モニターはタブレット端末のように指の動きで画面が切り替わっていく
パノラマサンルーフ(20万6000円)には外気温が25度C以上になると自動でサンシェイドが閉じる機構が採用されている
トールハンマーとよばれるT字型のモチーフをもったヘッドランプが新型XC60の特徴
オプションのバウアース&ウィルキンスのスピーカーを使った1100wのハイファイオーディオ(42万円)はおすすめ
オーディオ用スピーカーは美しいカバーで覆われているのもプレミアム感が高い
ライフスタイルジャーナリスト。慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。