世界に一台?のスーパースポーツカーが登場?!
エンツォ・フェラーリという稀代のカリスマが作り上げたスポーツカーメーカー。戦前はアルファロメオを売ったり、みずからレーシングカーを運転していたりしたフェラーリが、自分の名を冠するスポーツカーを手がけはじめたのは戦後すぐだった。
同時にすぐ米国での販売もスタート。美しく高性能ということでたちまち大きな人気を得るようになった。あとはご存知のとおり。フェラーリはセレブリティの常備品になった。
2017年9月9日と10日の週末を中心に、フェラーリ本社のあるマラネロで開催された70周年記念イベントに行ってきた。実際には隣接するフィオラノというテストコースを使って特設会場が設営されていた。
オークションで大きな話題を呼んだのは、ラフェラーリ・アペルタという限定生産のハイブリッド・スーパースポーツカーの出品。世界に1台という内外装の特別仕様である。こちらは830万ユーロ(約10 億7700万円)で落札された。
岐阜で発見されたデイトナはいくらで落札された?!
コンクールデレガンスもたのしい催しだ。夏の欧米では各地で開かれる、一種の社交の場ともいえる。古いフェラーリを所有するひとの多くは顔見知りで情報交換にも忙しいようで、これもフェラーリのようなスペシャルなクルマならではの世界だろう。
ここでベストオブショー(グランプリみたいなもの)を獲得したのは2台。1台は53年のミッレミリア公道レースで優勝するなどの歴史を持つ340MM(1953年)。
9日(土曜日)はオークションのあと記念セレモニーが開催された。特設スクリーンではエンツォ・フェラーリとフェラーリ社の歴史をイメージで展開。
スキー事故で引退を余儀なくされた天才的ドライバー、ミシャエル・シューマッハを応援するメッセージが流れたときは、場内から大きな拍手が沸き起こったのだった。
もっとも盛り上がるべき土曜日の夜はあいにく大雨にたたられた。それでもフェラーリ関係者は会長からF1ドライバーまでが顔を見せるなど、フェラーリを愛するひとのお祭りとしてはずっと記憶に残るものになったのだった。
フェラーリの歴史を振り返るセレモニーのひとコマ
「SF」はスクデリア(レーシングチームの意)フェラーリのこと
コンクールデレガンスでベストオブショーに選ばれた340MM(右)とテスタロッサ・スパイダー
参加者によるパレードがマラネロの町中で行われた(写真はF40)
オークションに出品された日本で見つかった貴重な軽合金ボディのGTB4デイトナ
GTB4デイトナは岐阜で20年間置きっ放しになっていたとか
この日のために用意された特別仕様のラフェラーリ・アペルタはオークションには画像のみで出品された
ラフェラーリ・アペルタは6.3リッターV12に電気モーターを組み合わせて963馬力というハイブリッドで209台だけ限定生産
オークション参加者は積極的に入札していた
左はジャンニ・アニエッリの孫にあたるフィアットのジョン・エルカン会長
フィオラノというテストコースを使ってコンクールデレガンスやオークション参加車両が並べられていた
67年の412Pはかつてエキュリーフランコルシャンのために作られたレーシングモデルで、のちに米国の歌手ディーン・マーティンが購入してロデオドライブで乗り回していたという
カリフォルニアTに代わって登場したメタルトップを備えた2プラス2シーター、ポルトフィーノもおなじタイミングで発表された
365GT/4BB(手前は74年モデル)などはいまも魅力を失っていない
272台のみ生産されたGTO(83年)も人気が高いモダンフェラーリの1台だ
イタリアは女子がかわいい
4シーターの400iを落札したオーナーの夫人?
フェラーリの歴史を振り返るセレモニーのひとコマ
「SF」はスクデリア(レーシングチームの意)フェラーリのこと
コンクールデレガンスでベストオブショーに選ばれた340MM(右)とテスタロッサ・スパイダー
参加者によるパレードがマラネロの町中で行われた(写真はF40)
オークションに出品された日本で見つかった貴重な軽合金ボディのGTB4デイトナ
GTB4デイトナは岐阜で20年間置きっ放しになっていたとか
この日のために用意された特別仕様のラフェラーリ・アペルタはオークションには画像のみで出品された
ラフェラーリ・アペルタは6.3リッターV12に電気モーターを組み合わせて963馬力というハイブリッドで209台だけ限定生産
オークション参加者は積極的に入札していた
左はジャンニ・アニエッリの孫にあたるフィアットのジョン・エルカン会長
フィオラノというテストコースを使ってコンクールデレガンスやオークション参加車両が並べられていた
67年の412Pはかつてエキュリーフランコルシャンのために作られたレーシングモデルで、のちに米国の歌手ディーン・マーティンが購入してロデオドライブで乗り回していたという
カリフォルニアTに代わって登場したメタルトップを備えた2プラス2シーター、ポルトフィーノもおなじタイミングで発表された
365GT/4BB(手前は74年モデル)などはいまも魅力を失っていない
272台のみ生産されたGTO(83年)も人気が高いモダンフェラーリの1台だ
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●小川フミオ
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