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2017.10.02

話題のコンパクトSUV、新型Volvo XC40をミラノでキャッチ!

世界的に人気のコンパクトサイズSUVに、新たな刺客が加わった。ボルボXC40は、サイズ、エンジン、パッケージングなど、すべてが新時代を意識する。ミラノ・ファッションウィークでの発表の現場から、その全貌に迫る!

CREDIT :

文/小川フミオ

北欧らしいセンスをコンパクトに。

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北欧からきたコンパクトでキュートなSUV。それだけでも十分ひきつけられるではないですか。
 
「スウェーデンで作られ、ミラノで公開される」この台詞が載ったビルボードが、ファッションウィーク開催中のミラノに飾られた。
 
2017年9月21日にミラノ市内の特設会場でジャーナリスト向けお披露目が行われたのが、ボルボの新型SUV、XC40だ。
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これがなかなかオシャレな発表会だったのだ。会場は題して「80アワーズミラノ」。80時間はポップアップストアのかたちで、ボルボの新車とスウェーデン製品の数かずが飾られた。
 
たとえばファッション好きに知られるゴムびきレインコートのスタッターハイム(英語ふう発音)や、スニーカーファンが注目するアクセルアリガトのテニスシューズ。
 
スウェーデンの島で地元の羊毛だけ使ったローゲージのニット製品を作るジョン・ステルナー。それにフェイブル・スケートボードもある意味、最先端のスウェーデン製品だ。
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なぜスウェーデンっていいの?と訊かれたら、自分たちの立っているところ(地元)を大切にしながら、グローバルな価値を持つプロダクトを手がけているところ、といえばいいだろうか。
 
ボルボXC40は、高い安全性、目線は高いが街乗りにふさわしい比較的コンパクトなサイズ、それに充実したインフォテイメントシステム、といった特長を持つ。
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そしてこのクルマにしかない、躍動的な新しいスタイルが大きな魅力だ。ゴツさとか頑丈さでなくキュートさをまず感じるのでは。
 
世界的に魅力を増しているかんじのスウェーデンのプロダクトであり、最先端の安全装備をもっており、かつスタイリッシュ。女性ウケする要素が満載のクルマだ。
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新時代のライフスタイルを志向するパッケージングと質感の高いインテリア

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XC40は全長4425ミリ、全高1652ミリ。「ライバルの1台」とボルボの開発者があげたBMW X1(4455ミリ)より短い。いっぽう高さではX1より42ミリ高い。
 
当初は同じブロックを使ったアルミニウム製の2リッター4気筒のガソリン(T5)とディーゼル(D4)が欧州市場に導入される。駆動方式はAWD(全輪駆動)。
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エクステリアデザインはここで述べてきたようにボルボ車のなかでも個性的だ。個人的にひかれたのは、大胆な“折れ線”をボディ各所に入れている点。
 
たとえばグリルを含めてフロント部分、ボンネット、そして車体側面の下部。いたるところに強いキャラクターラインが入って、それが個性を生んでいるのだ。
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いっぽうリアウィンドウのベルトラインは大きく上にはね上がる。それがコントラストカラー(車体が白なら黒に塗装された)ルーフをさらに薄く見せているデザイン手法も印象的だ。
 
「SUVは急速に伸びている市場」とするのはボルボ・カーグループのホーカン・サミュエルソン社長兼CEO。
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「若いひとがターゲットですか?」とミラノで尋ねたら、「みずからのライフスタイルに意識的なひとなら年齢を問わずに好きになってくれるはずです」との答えだった。
 
インテリアも居心地がよさそうだ。ひとつは造型が美しいこと。航空機を参考にしたとボルボのデザイナーは述べている。
 
とりわけ大きなインフォテイメント用のタッチスクリーンが備わるXC90ゆずりのデザインモチーフは、情報を重視する世代にアピールする魅力がある。
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モノがたくさん入れられることをユーザーは重視するとのことで、ボルボではドアにスピーカーを搭載するのをやめた。
 
そのぶんストレージのスペースを大きくとって、iPadだろうがコンピューターだろうが入れられるようになっている。
 
今回が新開発のシャシーを使った第一号車で、今後、前輪駆動仕様も発表されそうだし、「ハイブリッドもEVも」(サミュエルソン社長兼CEO)予定に入っているそうだ。
 
日本にどういうモデルが導入されるか未定。とボルボ・カー・ジャパンでは言う。発売は2018年夏前。当面ディーゼルは入ってこないそうだ。
●小川フミオ 

ライフスタイルジャーナリスト。慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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