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2017.06.07

新型MINIクロスオーバーは大人のオトコにこそ似合う?

女子ウケもよし、もちろんクルマ好きも注目のMINIクロスオーバーがフルモデルチェンジ。新型はより広くなってリッパなSUVに成長。乗ると洗練されていてオトナも楽しめるのだ。

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取材・文/小川フミオ

プレミアム・コンパクトSAVを謳う初のMINI

やや大型化したボディサイズは全長4315ミリ、全幅1820ミリ、全高1595ミリ
やや大型化したボディサイズは全長4315ミリ、全幅1820ミリ、全高1595ミリ
MINIのラインナップは多岐にわたるのはご存知のとおり。ビジネススーツもあればカジュアルに着られるジャケットも、またリゾート用の上下も揃う洒落た紳士服のお店のようでもある。

2017年2月に新型が日本で発表されたMINIクロスオーバーは、なかでも大きな人気を維持してきたモデル。なにしろ広い室内と、やや背の高いちょっとユーモラスなスタイリングを兼ね備えているからだ。

新型は従来よりひとまわり大きくなって居住性が拡大。もうひとつ特徴をあげると、エンジンはディーゼルのみになった。駆動方式は前輪駆動もあるけれど基本的には4WD。オールマイティさが趣味をもつひとたちに大いにウケているのは間違いない。
伝統をモダンに昇華したデザインは、リゾートがよく似合う(背景は箱根の俵石閣)
伝統をモダンに昇華したデザインは、リゾートがよく似合う(背景は箱根の俵石閣)
新型MINIクロスオーバーをして「MINI初となるプレミアム・コンパクトSAV(スポーツアクティビティビークル)」とするのは輸入元のBMWジャパンだ。質感を向上させた素材の採用をはじめインテリアスペースの拡大や機能性の向上が理由としてあげられている。

ラインナップは大きくいうと2種類。ディーゼルエンジン搭載モデルと、プラグインハイブリッド・モデルだ。前者はパワーによってクーパーDクロスオーバーとクーパーSDクロスオーバーに分けられる。

駆動方式にも特徴がある。ほぼすべてのモデルがALL4と名づけられたフルタイム4WDシステムを搭載。唯一クーパーDに前輪駆動モデルが設定されている。

スタイリングは先代からのキープコンセプト。とりわけヘッドランプとグリルのデザインがひとの顔を思わせるところは変わっていない。いっぽうで車体は大型化。全長で195ミリ、全幅で30ミリ、全高で45ミリ、それぞれ拡大しているのだ。

オプションではピクニックベンチなる荷室のクッションまで用意されて、なんだか楽しい。“ピクニックいこうよ”なんていう誘いを断れる友人は少ないかもしれない。

当面日本での展開はディーゼルモデルのみで、遅れてプラグインハイブリッドが導入される。このディーゼル、驚くほどだ。
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いまMINIという言葉が意味するものはスタイル。

オリジナル・ミニはロンドンッ子が狭い市街地を走りまわるのに重宝したクルマだ。1959年に発表されて、いらい80年代も生き抜いた。ローバーやジャガー、あるいはアストンマーティンといった高級車と2台持ちするのがシックで、ザ・ビートルズのメンバーをはじめ当時のセレブリティにも愛された。
オプションで爪先の動きでハッチゲートを開けられるオートマチック・テールゲートも搭載できる
オプションで爪先の動きでハッチゲートを開けられるオートマチック・テールゲートも搭載できる
90年代に新たに生まれ変わったMINIはボディサイズこそ大きくなったが、街乗りというポジションを大事にしてきた。それに対して新型クロスオーバーは“一家に1台、これがあればすべてが出来る”というポジションに移った。

「MINIはかつてはサイズを意味していましたが、いまはブランドとしてさまざまに成長していくことを選びました」。試乗会で広報担当者はそう解説してくれた。MINIとはスタイルだという表現はカッコいい。

乗ったのはMINIクーパーDクロスオーバーだ。110kW(150ps)の最高出力と330Nmの最大トルクを持つ1995cc4気筒ディーゼルエンジンを搭載した前輪駆動のベーシックモデル。8段オートマチック変速機を備える。

このクルマはなかなか洗練されている。エンジンは下からトルクがたっぷりあって扱いやすいうえ、静か。かつメーカー発表の燃費はリッターあたり21.2キロ。このところ燃料費が上昇傾向とはいえ、維持費の面でふところにやさしいモデルだ。

乗り心地はソフトで、路面の凹凸のいなしかたやショックの吸収もていねい。上等な雰囲気がある。ステアリングはこれまでのように少し切ればすぐ曲がる、という性格ではなくなり、より一般的になったのも注目点。さきに登場したMINI5ドアと共通した印象がある。
従来の基本デザインを踏襲したダッシュボード(ヘッドアップディスプレイはオプション)
従来の基本デザインを踏襲したダッシュボード(ヘッドアップディスプレイはオプション)
試乗したクルマはオプションのMINIドライビングモードを備えていた。シフトレバーの根元のスイッチで燃費重視モードからスポーツモードまで選択できる。それによって使う回転域が変わるのだ。

きびきび走りたいなら2500rpmから上を使うスポーツモードが最適だ。高速で流すならエコモードでも事足りる。状況に応じてクルマのキャラクターの使いわけ。これが出来るのはジマンに値する。

ラインナップはMINIクーパーDクロスオーバー(386万円)をベースに、同ALL4(414万円)、そのうえにパワフルなMINIクーパーSDクロスオーバーALL4(483万円)。そしてプラグインハイブリッドのMINIクーパーSEクロスオーバーALL4 (479万円)も。

110kWのクーパーDに対して140kW(190ps)のクーパーSDはたしかによりパワフルで、全体にスポーティさがより強調されている。でも価格をベースにクーパーDを選んで失望することはないだろう。いまも雰囲気十分なMINI。オトナの男にもよく似合う。

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