2025.09.03
【試乗リポート】最新世代のプジョー3008は、いいファミリーカーの資質を備え、ヒットの予感!
プジョーのミッドサイズSUV、3008が第3世代へとフルモデルチェンジした。電動化、そして最新のデザインを取り入れ大幅にアップデイト。その一方で“猫足”と呼ばれるプジョー独自のしなやかな乗り味はしっかりと継承している。ヒットの予感がするモデルの登場だ。
- CREDIT :
画像/Stellantisジャパン
真ん中がゼロの3桁と、真ん中2つがゼロの4桁の数字を登録商標

そして2004年に発表された1007を皮切りに、SUV系の車名は4桁の数字が使われるようになった。ちなみに以前は、1桁目はサイズ、末尾は世代をあらわしていたが、現在は世代が一巡したモデルもあり、末尾はすべて8とする法則になっている。

したがって今後はこれをベースとしたアルファロメオやジープなどさまざまなブランドのモデルが登場する予定だ。


独自性を貫く「i-Cockpit」を進化させたインテリア

電動化が進んでも、“猫足”は健在

マイルドハイブリッドといっても約30km/h までは電動走行が可能。燃費はWLTCモードで19.4km/Lを実現しており、クルマを取得した際にかかる税金である環境性能割1%対象となっている。車両重量1620kgのミッドサイズSUVが、ハイブリッドといえども1.2リッター3気筒エンジンでちゃんと走るのか心配だったが、しばらく走っているとそれは杞憂にすぎないとわかる。
実際のところ、電動走行できる時間はスタート時くらいで長くはない。しかしエンジン始動中もモーターによって発進、加速をサポートするため、動力性能は必要にして十分なもの。
またプジョーのサスペンションには伝統的にスプリングを柔らかく、ダンパーの伸び側の減衰力を高める独自のセッティングが施され、猫の足さばきのしなやかさになぞらえ“猫足”という異名が用いられてきた。

エンジンノイズやロードノイズも抑えられているし、フランス車の伝統で、先のサスペンションだけでなくシートもいい。大人4人がくつろげる空間があって、少し気を遣ってドライブすれば燃費20km/Lオーバーも難しくない。それでいてエントリーグレードなら500万円以下、最上級グレードでも600万円以下なのだから、ファミリーカーとしてヒットの予感なのである。

