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2020.01.26

新型アウディA1はどう進化したのか?

いまや人気セグメントに成長したプレミアム・コンパクト。その真打ちともいえるアウディA1がついにフルモデルチェンジ。その実力を国内でテストした。

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取材・文/小川フミオ

その意匠に込められたアウディの思いとは?

写真は17インチホイール装着の「S-line」
クオリティ感が高く、かつ80年代にラリーで大活躍したスポーツクワトロのイメージを活かしたスタイリングが特徴的な、アウディの新型「A1」が日本に登場した。

コンパクトなハッチバックの使い勝手のよさを重要視していて、かつ、おとなが乗るのにふさわしいクオリティ感も欲しい、というひとには、体験してみることを勧めたい。

そもそも、スポーツクワトロとは、アウディが世界ラリー選手権のために開発したモデル(1983年−84年)。このクルマの活躍に胸をときめかしたというクルマ好きもいるのでは?
ノーズ部分の3連スロットが新型A1の特徴
全長4.2メートルの小型軽量ボディに当時としては桁外れの300馬力という高出力エンジンを搭載していた。コンパクトサイズでスポーティというイメージを強調するためだろう。アウディでは2代目になったA1のノーズに、スポーツクワトロで特徴的だった3連スロットを設けた。

はっきり言ってしまうと、機能的な意味はまったくないけれど、ファッションのアイコンみたいなものである。この部分に込めたアウディのデザイナーの思い入れをおぼえておいて、同乗者に説明してあげるといいだろう。

アウディは1980年代にクワトロというスポーツ走行のための4輪駆動技術で、モータースポーツシーンを席巻。それを民間におろしたのが、クワトロだった。スポーツクワトロはいちおうラリーの出場権を得るために200台生産されて販売されたことになっているけれど、市場にはまず出回っていない。
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パインイエローメタリックにブラックルーフという塗り分けの車体色もある
A1は、加えて、大きなサイズのフロントグリルと、複雑な形状のエアダムが、アウディとひと目でわかるものの、ちゃんと新しい。フロントグリルはとりわけ精悍だ。そこが先代と大きく異なる点といえる。

日本で乗ったA1は、「A1 35 TFSI」と名づけられていて、110kW(150ps)の最高出力と250Nmの最大トルクを発生する1497ccエンジンに前輪駆動の組合せだ。従来の1.4リッターに代わる新エンジンである。

ボディサイズは、全長4040ミリ(S-lineは4045ミリ)、全幅1740ミリ、全高1435ミリ、ホイールベースは2560ミリ。とりわけホイールベースは先代A1より95ミリ延長されている。それにより居住性が向上しているのだ。

激戦のコンパクト市場ではどんな存在?

車体色のバリエーションが多いのもよい
4メートルをほんの少し超える全長なのでコンパクト。おかげでメリットもある。1220キロしかない車重とあいまって、活発な走りを楽しむことも出来るのだ。2ペダルの7段ツインクラッチ式変速機を使って3000rpmまで回して走ると、かなり気持がいい。

街中ではDレンジに入れっぱなしで充分な走りだけれど、山道ではマニュアルでシフトすることを勧めたい。さらにこのクルマの実力ぶりを堪能できるだろう。
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機能的で居心地のいいドライバーズシート
足回りの設定はややソフト。それゆえ高速や市街地では快適で、ワインディングロードでは慣れればよい。コーナーに入っていくとき、ボディのフロント外側が予想以上に沈みこむ。

それで問題が起きることはなく、コーナーの頂点をすぎることからアクセルペダルを踏み込んでいけば、1.5リッターエンジンは気持よい加速感を味わわせてくれる。

グリップの感触が気持いいスポーツステアリングホイールはたしかな感覚を手のひらに伝えてくれる。路面の状況がはっきりわかるので、クルマとドライバーの一体感もそれなりに感じられるのだ。
シートはファブリックで座り心地がよい
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やや低めのギアを使うと、コーナリングの妙が体験できる。コーナーの出口にクルマが向いたら、アクセルペダルをやや強く踏み込むとともに、シフトアップしていく。ギア比は(燃費を考えて)やや離れ、全体にハイギアードなので、自分の感覚に合う変速のタイミングをおぼえるといいと思う。

ハンドリングにすぐれるメルセデス・ベンツAクラスや、目がさめるようなスポーティさを備えたBMW1シリーズが、ほぼ同じタイミングでフルモデルチェンジ。欧州のプレミアムハッチバックの市場が活性化してきた。アウディA1の魅力のひとつは、作りのいい室内だ。

さきに触れたステアリングホイールをはじめ、シフトノブやスイッチ類など、手が触れるところは、感触も操作感もたいへんよく考えられている。かつTFT液晶を2つ採用して、インフォテイメントなどの操作も指先で出来るシステムも目をひく。
後席はおとな2人がちゃんと座っていられる
アウディでは、エアコンの温度調節など、運転中にブラインドでいじりたい機能は、従来のようにアナログ式のコントローラーを残している。作り手が使い手との意思疎通できているようで、そこも好感がもてる部分だ。

A1 35 TFSIの価格は「Advanced」が365万円、スポーティな内外装をそなえた「S-line」が391万円だ。主張のあるデザインが、クルマ好きのおとなには向いていると思う。

● 小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト

慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。いわゆる文化的なことが得意でメカには弱く電球交換がせいぜい。

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