• TOP
  • WATCHES
  • カルティエ「タンク」が、見た目そのままで大進化! どこが変わった?

2021.05.08

カルティエ「タンク」が、見た目そのままで大進化! どこが変わった?

「カルティエ」の『タンク』といえば、時計界におけるマスターピースであり、イブ・サンローランやアンディ・ウォーホルなどの粋人からも愛されたことでも有名です。そんな傑作が今年、新たな進化を遂げました。

CATEGORIES :
TAGS :
CREDIT :

文/篠田哲生

見た目そのままで刷新された「タンク マスト」

Laziz Hamani © Cartier
傑作タンクの誕生は、1917年。当時の最新テクノロジーであった戦車(TANK)の姿からインスピレーションを受けて生まれた直線的なケースは、当時の流行であったアール・デコ様式も取り入れており、時代を代表する時計となりました。そして、その優雅で普遍的なスタイルが評判となり、タンキストと呼ばれる愛好者を生んだのです。

このタンクの揺ぎ無いスタイルをベースにしつつも、ダイヤルのデザインやカラーリングで新しい表現に挑戦したのが、1970年代に誕生したマスト ドゥ カルティエでした。このコレクションはクオーツムーブメントなど、当時の最新技術を積極的に取り入れることで若い世代を中心に大ヒット。つまり、タンクという時計はクラシカルで優雅に見えますが、いつだって前衛的で、モダンで、最先端だったということ。

そしてその哲学が、2021年の新作タンク マストへと受け継がれたのです。
PAGE 2

中身もストラップも“エコ”に進化!

▲ 左●「タンク マスト」クオーツ、SSケース(33.7×25.5mm)、カーフストラップ。30万3600円(予価)、右●「タンク マスト」ソーラービート™️ムーブメント、SSケース(33.7×25.5mm)非動物性素材ストラップ。30万3600円(予価)/ともにカルティエ(カルティエ カスタマー サービスセンター) © Cartier
進化するマスターピースタンクの最新作であるタンク マストですが、一見しただけでは、どこが進化したのはわかりません。しかしそれこそが大切なポイント。見える部分はタンクのスタイルを継承しつつ、実は中身と素材で現代的にアップデートしているのです。

まずはクオーツムーブメントから解説していきましょう。タンクの繊細なケースデザインには、小さく設計できるクオーツムーブメントが適しています。それは70年代のマスト ドゥ カルティエにて、すでに実践済みです。

しかしタンク マストでは、ただのクオーツムーブメントではなく、電池寿命が約8年という高効率のクオーツムーブメントを採用しました。通常のクオーツムーブメントは約2年で電池を交換することを考えると、そのロングライフ性能は見事。電池交換に頻度が伸びれば廃棄電池も減りますから、結果的にエコになるのです。
PAGE 3

光を駆動源とするモデルも登場

ダイヤルデザインをそのままに、ソーラー駆動に変更。ストラップも素材の40%をリンゴの廃棄物を使ったエコ仕様に変わっています。 © Cartier
さらに、エコなソーラー駆動のモデルも誕生しました。これも実は凄いこと。ソーラー発電自体はすでにカジュアルウォッチで導入されており、珍しいことではありませんが、この技術を高級時計に用いるというのは極めて異例なのです。というのも、発電用のソーラーセルに用いるシリコン素材は質感がチープに見えてしまうため、美観が重要になる高級時計には用いることができなかったのです。

しかし「カルティエ」は、意外な方法でその問題を解決しました。ダイヤルのローマン数字のインデックスをくり抜いて、下のソーラーセルに光を当てているのです。つまり、ソーラーセルとダイヤルを2層構造にしたということ。

こうして、ダイヤルの高級感を維持したまま、ソーラー発電を可能にしたのです。ただし、これだけ小さなスペースだと、発電量は微々たるもの。それでも時計を動かすために、発電効率を高めつつIC回路などを省エネ化も図りました。

タンクの先進性は、このようにしてタンク マストへと受け継がれる── 。見た目はクラシカルなまま、中身は先端を歩んでいるのです。

そして、高性能のクオーツムーブメントとソーラー発電という2つのエコ技術を語ってきましたが、実はストラップでもエコを実現しています。一部のラグジュアリーメソンでは“ファーフリー宣言”とともに、動物由来の毛皮や革素材の使用を縮小しつつありますが、「カルティエ」も新素材ストラップの開発に着手。

ソーラーモデルのストラップは、素材の40%がスイスやドイツ、イタリアの農産物加工産業用に栽培されたリンゴの廃棄物からできています。しかしながら、見た目もさわり心地もカーフストラップそのものなのだから、驚きです。

こういった試みは、時計業界ではまだまだ始まったばかり。しかし「カルティエ」のようなビッグメゾンが先んじて行動することは、業界を動かす大きな原動力になるでしょう。現代のタンキストとは、地球環境と未来を見据えて行動できるオトコのこと。それって、とってもカッコいいことですよね。
※掲載商品はすべて税込み予価です

■ お問い合わせ

カルティエ カスタマー サービスセンター 0120-301-757

この記事が気に入ったら「いいね!」しよう

LEON.JPの最新ニュースをお届けします。

RECOMMEND FOR YOUおすすめの記事

    RELATED ARTICLES関連記事

    SERIES:連載

    READ MORE

    買えるLEON

      SPECIAL

        カルティエ「タンク」が、見た目そのままで大進化! どこが変わった? | メンズウォッチ(腕時計) | LEON レオン オフィシャルWebサイト