新たなアイコンは、ヘリテージの魅力を凝縮!
その思いは、「LVMH ウォッチ ウィーク 2021」の「ゼニス」の新作を前に、一層深まりました。さらにLEON.JPは、CEOのジュリアン・トルナーレ氏とのオンラインミーティングの機会も得て、新作に込めた「ゼニス」の思いまで知ることができました。
「4つの現行コレクションにおいて、クロノマスターとデファイは戦略的、対してエリートとパイロットは戦術的な位置づけで展開しています。特にブランドアイコンであるクロノマスターは、“リバイバル”・“スポーツ”・“ニュークラシック”の3要素にカテゴライズしていて、新作のクロノマスター スポーツはまさに今年の象徴です」(ジュリアン・トルナーレ氏、以下同)
「個人的な見解では、ヒットの理由は今最も人気のあるセグメントにハマったこと。これは、たとえ他のメーカーでもできることだったとしても、デザインの歴史的な裏付けや本物の技術を持っていなければ受け入れられません。でも、それこそが我々の強みであり、それが正当に評価されたのだと思います」
そしてもうひとつ、と続けたのが「製品責任者が嫌がるほど検討を重ねた部分に、人間工学に基づいた着け心地があります。快適で付けたくなる時計を作りたかった。意外なことですが、スイス時計業界は見た目や中味にこだわり、大切な付け心地を忘れてきたと思います。そこにこだわったのが成功の理由でしょう」
ブランドヘリテージを巧みにモダナイズし、ムーブメントは次世代エル・プリメロを搭載。10気圧防水のタフさと、ずっと付けていたくなる装着感とを備えた新作は、まさに多様化する現代のライフシーンに応えるスペックを誇ります。将来のヘリテージピースの誕生、と言っても過言ではないでしょう。
◆ クロノマスター スポーツ
ヘリテージの粋を集めたニュースポーティ
列挙すると、60年代中頃のA277のベゼルドット、1969年のA386のシャープなラグ、70年代にイタリアのリテーラー名から付けられたデ・ルーカの2トーンのブレスレット、さらに1995年のレインボーのタキメーターベゼルといった具合。こうした特徴を反映し、新たなシグネチャーとして進化させています。
バンドは、サテン/ポリッシュの磨き分けが高級感たっぷりのブレスレットと、コーデュラ仕上げのブルーラバーストラップからチョイス。バンドまで抜かりなくモダナイズするところに、「ゼニス」のこだわりが冴えわたります。
◆ クロノマスター リバイバル A385
ヴィンテージモデルの完全復刻にも注目
中心から外周に向けて美しいグラデーションのブラウン文字盤は、当時画期的なデザインであり、エル・プリメロとともに先進性をアピールしたのです。
ファセット構成のユニークなトノーシェープに装着するのは、オープンリンクのラダーブレスレット。これはブレスレット製造の名門だったゲイ・フレアー社のデザインを再現しています。リアルヴィンテージと見紛う仕上がりです。
● ジュリアン・トルナーレ
ゼニス CEO。1972年スイス・ジュネーブ生まれ。「レイモンド・ウェイル」のヨーロッパ市場セールスマネージャーとして時計業界のキャリアをスタートし、「ヴァシュロン・コンスタンタン」では17年間ディレクターを務める。2017年より現職。
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