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2020.11.14

featuring 鈴木雄一朗

お洒落の達人が語る“ロレックス エクスプローラー愛”

高感度なイタリアンスタイルを提案するスローウェアの日本トップ・鈴木雄一朗さんは、装いのディテールにも気を配る生粋のファッショニスタ。その時計選びは男らしく、かつ上品さも備えています。鈴木さんの服と時計へのこだわりには、「タイムレス」という共通かつ重要なキーワードがありました。

CREDIT :

写真/トヨダリョウ 文/長谷川 剛(TABLEROCK)

「エクスプローラーは二本もつほど気に入っています」 

イタリアのエッセンスを詰め込んだ上質なメンズウェアを世界に発信するスローウェア。そのアイテムは著名セレクトショップ等で扱われるだけでなく、日本では現在4軒のオンリーショップを展開しています。鈴木雄一朗さんは、スローウェア ジャパンの代表取締役。ご自身もイタリアンスタイルを体現するファッショニスタの一人であり、装いの細部までこだわりを貫く達人。当然、時計のチョイスもしっかり吟味されています。 
▲ 同モデルを2本手に入れるほど、お気に入りとなったロレックスのエクスプローラー。写真右が最初に手に入れた当時現行品の「Ref.14270」。見比べると、インデックスの意匠に僅かな違いがあるほか、こちらの風防はフラットなサファイヤ製。次に購入したモデルが写真左のヴィンテージRef.1060。ドーム型の風防やアプライドではないインデックスが、クラシックな雰囲気を感じさせます。現行品よりも文字盤が日に焼けているのも、味わい深いです。
上質かつ男らしいスタイルを好むという鈴木さんが、若い頃から愛用しているのが、ロレックスのエクスプローラー。

「エクスプローラーは、自分にとって初めての機械式時計。社会人になりたての1996年に手に入れました。学生時代はG-SHOCKなどスポーティなクォーツ時計を付けていました。しかし、“これからしっかり働いていくんだ”と肝に銘じる意味で、当時憧れを抱いていたロレックスを選んだのです。

エクスプローラーを選んだのは、機能的かつシンプルだから。他にも、サブマリーナーやGMTモデルなどの候補がありましたが、自分にとってはややデコラティブな印象があり、エクスプローラーに絞ったのです。また、“冒険者”というネーミングにも惹かれました。端正なルックスなのにアクティブなストーリーをもつモデルは、これから社会に出て這い上がっていく自分に相応しいと感じたのです。

実際に付けてみて感じたのは、名前に負けず相当にタフであること。また、いろいろな装いにマッチする幅の広さにも感銘を受けました。ビジネスのスーツやジャケットはもちろん、休日のジーンズスタイルに合わせてもスッキリ決まる。その万能さが気に入りました」
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「ヴィンテージには得も言われぬ存在感がある」

心底気に入ったエクスプローラーのことをもっと知りたいと思った鈴木さんは、さまざまな情報に目を通し、ヴィンテージモデルの存在を知ることに。現行品にはない味わいを求めて、2本目のエクスプローラー「Ref.1060」を手に入れたそうです。

「現行品のフレッシュな雰囲気も素敵ですが、古いモデルには独特の魅力があるんです。ヴィンテージ時計は文字盤が日に焼けていたりして、時間を経てきただけの存在感を感じるし、腕元にこなれた雰囲気を与えてくれます。そこでいろいろリサーチを繰り返し、中野のヴィンテージショップにて、2本目の「ref.1016」を購入しました。

1980年代のモデルであり、現行品とは異なるドーム型のプラスチック風防がこのモデルの特徴。細かく言及するとロレックス製自動巻きムーブメントの傑作であるcal.1570を搭載していることや、トリチウムの蓄光塗料(現在はスーパールミノバが使われている)、それに日本ロレックスのオーバーホール書付きなど、アレコレ語りどころがあるんです(笑)」
▲ 「タイムレス」なデザインをひとつの選びのポイントとする鈴木さん。そんなドレッサーが近年手に入れた時計が、パテック フィリップのアクアノートです。1997年に登場し、ラグジュアリースポーツモデルとして時計通から人気を集め続けています。鈴木さんのアクアノートは、第二世代となる「Ref.5066」。ケース径34㎜という小振りさと樹脂製のトロピカルバンドがポイントです。
時計には奥深い世界があることを知り、さらに時計の専門情報をキャッチアップしていった鈴木さん。より自身のスタイルにマッチした1本として近年手に入れたのが、パテック フィリップのアクアノートです。

「アクアノートは、エクスプローラーが備えている優れた機能性や万能性に加え、さり気なくも上品なデザイン性があるように感じました。アラビア数字の三針式というオーソドックスさに加え、丸みを帯びた八角形ベゼルに、文字盤のタペストリー紋様を延長させたトロピカルバンドなど、ほど良く個性あるパッケージ。だから、装いにおける洒落たハズしの要素となるんです。

アクアノートとよく比較されるのが、ノーチラスですが、個人的にはアクアノートのシースルーバックが気に入っています。ヴィンテージのエクスプローラーを探し始めた頃から、ムーブメントにも興味を持つようになり、身に付けていない時に内部の機械を眺められる仕様は、男心をくすぐられる部分でもあります(笑)。

また、トロピカルバンドに用いられるハイテク・コンポジット素材もこの時計を語るうえで大事な部分。海水などへの耐性で知られていますが、汗をかいてもベトつかず夏期も快適に使えるところが僕は気に入っています」
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「服も時計も、タイムレスなものに惹かれます」

▲ レザーブルゾンにジーンズというラフな装いにスポーティなアクアノートが非常にマッチしています。「堅すぎず、さりとてユルすぎもしないので、仕事から休日、さらにはカジュアルな会食と、幅広いシーンに対応できるコーディネートですね」と鈴木さん。都会的かつ引き締まった印象のブラックに、柔和なブラウンを取り入れた着こなしは、鈴木さんオススメのカラーリングだそう。
そんな鈴木さんの本日の着こなしは、レザーブルゾンにニットそれにジーンズという、実にオーソドックスな装い。そんなコーディネートにアクアノートを合わせた着こなしは、スタンダードでありながら上品さが漂います。

「僕は着こなしも時計の選びも、重視することはほぼ同じ。“タイムレス”がひとつのキーワードです。飽きずに長く愛用できて、しかもさり気なくファッショナブル。このザノーネのセーターなんてその筆頭です。クルーネックでブラックの無地という極めてプレーンなデザインですが、今日のようにジーンズにも、グレーのスラックスやチノパンツなどにも、幅広くマッチします。もちろん品質にもこだわっていて、厳選のウールを使用しているので非常に温かく肌触りも抜群。さらにザノーネは、こういった定番アイテムを少しずつアップデートさせているところが特徴なんです。

エクスプローラーもロングセラーモデルですが、細部をリファインさせていることは周知のとおり。定番的なこのクルーネックセーターも、今季らしく少し太めのリブニットを使用することで、素材感を主張する仕上がりにアレンジされているんです。服同様に、タイムレスだけどキチンと時代性も備えている、そんな時計がきっと僕好みなんだと思います」

● 鈴木雄一朗(すずき・ゆういちろう)

株式会社スローウエアジャパン 代表取締役。1973年、神奈川県逗子生まれ。幼少時より洋服や海外の文化に関し両親の影響を受け、海外と洋服の仕事に携わることを選択。1999年より「インコテックス」における日本市場での営業に携わり、2013年より同ブランドを始め、ニットブランド「ザノーネ」等の日本でのブランディングを行う会社「スローウエアジャパン」の代表に就任。趣味は週末に生まれ育った湘南へのドライブと、美味しい食事にてリラックスすること。 
スローウエア/https://www.slowear.com/jp-ja/

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