2025.05.24
グランドセイコーの精度は“年差±20秒”に!? 異次元の高精度腕時計の登場です
腕時計のプロたちが魅了された1本をリコメンドする本企画。今回は時計ジャーナリストの高木教雄さんが、グランドセイコーの『エボリューション9 コレクション スプリングドライブ U.F.A.』(SLGB003)を選びました!
BY :
- 文/高木教雄
- CREDIT :
編集/岸澤美希(Web LEON)
選者:時計ジャーナリスト 高木教雄
第3のムーブメントが超高精度に進化!


▲ 搭載するのは、Cal.9RB2。2004年のスプリングドライブムーブメントの登場から約20年を経て、年差±20秒の精度まで高められた。これは、水晶振動子を新設計のICとともに真空に密封し、温度、湿度、静電気、光などの影響を最小限に抑えることで実現されている。
▲ ムーブメントの表面には、霧が凍結したかのような、グランドセイコー独自の「霧氷仕上げ」が施されている。
▲ ケースの仕上げには、グランドセイコーが得意とするザラツ研磨を駆使し、歪みのない多面構造に仕上げた。軽量かつ明るく輝くブライトチタン素材のため、腕元で美しい輝きを放つ。
▲ 搭載するのは、Cal.9RB2。2004年のスプリングドライブムーブメントの登場から約20年を経て、年差±20秒の精度まで高められた。これは、水晶振動子を新設計のICとともに真空に密封し、温度、湿度、静電気、光などの影響を最小限に抑えることで実現されている。
▲ ムーブメントの表面には、霧が凍結したかのような、グランドセイコー独自の「霧氷仕上げ」が施されている。
▲ ケースの仕上げには、グランドセイコーが得意とするザラツ研磨を駆使し、歪みのない多面構造に仕上げた。軽量かつ明るく輝くブライトチタン素材のため、腕元で美しい輝きを放つ。
正確さの頂点に至った新ムーブメントは、37mmのブライトチタン製ケースに収められ、軽やかな着け心地で時間の流れをうつし出してくれます。
「正確で軽く、傷にも強い。最強のデイリーウォッチ」(高木)

しかしゼンマイによる発電量は、電池には及ばず、超高精度なGS専用クォーツCal.9F系の技術の一部が使えませんでした。それを今回、9RA系から搭載された温度補正機能に加えて、水晶の加工方法を見直すことによって、年差±20秒の超高精度が実現できたとか。その努力に、拍手!
ミドルサイズであるのは個人的な好みにドンピシャだし、軽くて傷に強い独自のブライトチタン製でもありデイリーウォッチとしてまさに最強の一本です。


● 高木教雄(たかぎ・のりお)
時計ジャーナリスト。1962年生まれ。大学では機械工学を学ぶ。1990年代後半から時計を取材対象とし、時計専門誌やライフスタイルマガジンなどで執筆。スイスで開催される新作時計発表会に加え、工房取材を積極的に行う。著書に『世界一わかりやすい腕時計のしくみ』(世界文化社)など。
■ お問い合わせ
セイコーウオッチお客様相談室 0120-302-617