2018.09.23

部屋付きの露天風呂から見下ろす熱海の夜景が絶品！

相模湾を遥か下に見晴らせる熱海の高台に建つ温泉宿「WA亭風こみち」。周囲にほかの宿やホテルはなく、落ち着いた雰囲気のなか、全室に付いた露天風呂につかって彼女と最高の親密時間が過ごせますよ。

CREDIT :: 文／福田豊

今回ご紹介させていただくのは、熱海の「WA亭風こみち」という温泉宿です。この8月にリニューアルし、従来の7室に１室が加わった全8室の客室は、すべてに源泉掛け流しの露天風呂とシャワーブース付きというエクスクルーシブなつくりが魅力。また、宿泊は2名が基本で、12歳以下はNGと、アダルトな感じでお泊りデートに最適、なのですね。

宿のあちこちでふたりきり&ふたり占めを思う存分

実際にここで時を過ごすのは、想像を超えた素晴らしさです。もとは保養所だったという敷地は、相模湾を見下ろす高台にあり、かなりの急勾配。その斜面を最大限に活かすようにエントランスを最上階にした4階建ての造りで、3フロアに８つの客室。このためほかの客と顔を合わせることがほとんどありません。

館内は、和が基調の落ち着いた設え。柱などに天然木がふんだんに使われ、壁も左官仕上げと、随所に趣があるのです。

客室も和室が基本でゆったりと寛げる。全室が相模湾を見下ろせるシービューで、最高に気持ちが良い。客室の窓外に広がる青々とした竹林の景色は見飽きることがありません。広いテラスには籐椅子が置いてあり、畳の部屋のテーブルの上にはスケッチブックと色鉛筆があって……、なぁんていうのも快い。なんだか時間がゆったり流れていくような、日常とは違う感じで、そういうのが本当の贅沢ということなのじゃないかと。

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この8月から加わった新しい客室の「あおい」は、ベッドルームと居室がゆとりあるレイアウトで、落ち着いた雰囲気。間接照明も和める。
客室はすべて専用の露天風呂とシャワーブース付き。こちらは、客室「きりつぼ」の露天風呂で、山々の美しい眺めが楽しめる。
客室「はつね」の露天風呂。爽やか風を感じながらの入浴は、心も体も癒される。
柔らかい肌ざわりを追求して選ばれたタオルは、枚数もたっぷり。また、浴衣の他、館内着も用意されている。

この8月から加わった新しい客室の「あおい」は、ベッドルームと居室がゆとりあるレイアウトで、落ち着いた雰囲気。間接照明も和める。
客室はすべて専用の露天風呂とシャワーブース付き。こちらは、客室「きりつぼ」の露天風呂で、山々の美しい眺めが楽しめる。
客室「はつね」の露天風呂。爽やか風を感じながらの入浴は、心も体も癒される。
柔らかい肌ざわりを追求して選ばれたタオルは、枚数もたっぷり。また、浴衣の他、館内着も用意されている。

掛け流しの温泉は湯量が豊富。これまた例によっての、客室の露天温泉の浴槽は「ふたりで」というのにちょうどよい大きさ。これは重要なポイントですよね。

それと、ここ最近、各ホテルで重点的にチェックをしているのが、洗面所周りと寝具周りです。タオルの枚数だとか、アメニティの揃えだとか、浴衣や寝間着だとか。そういう細かなところに宿の差が出るもの。で、ここ「WA亭風こみち」は、ほぼ完璧。タオルも、アメニティも、浴衣や寝間着も、素晴らしかったです。

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夜景を見ながら横並びで親密に楽しめる食事にも大満足

そして食事も素晴らしい。地元、伊豆の川奈港で水揚げされた魚をはじめ、山の幸や黒毛和牛を使った創作会席料理ですが、盛りだくさんで美味。ことに地元の海の幸は最高です。また料理長自らが毎日のように足を運び採水する天城天然深層水で炊いた白米の味ときたら、もう！大感激です。お米が美味しい宿は、まさにホンモノですからね。こんな宿こそ、行きつけにしたいものです。

食事は、貸し切りの食事処にて。熱海の夜景をふたり占めできる席もある。差し向かいではなく横に並んで、という親密さも良いのですよ。

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夕食は、地元、川奈港で水揚げされた魚介類をふんだんに使った創作会席料理。
朝食も盛りだくさん。特に、天城天然深層水を使って土鍋で炊いた白米の美味しさは格別。

夕食は、地元、川奈港で水揚げされた魚介類をふんだんに使った創作会席料理。
朝食も盛りだくさん。特に、天城天然深層水を使って土鍋で炊いた白米の美味しさは格別。

今、熱海は、「東洋のモナコ」を目指し、町の景観づくりに取り組んでいるという。確かに、熱海とモナコは似ていなくもない。都会的な香りがするし、高台から海を見下ろす感じも良い。しかも、温泉と刺身とご飯という、モナコを超えるこんな宿もある。
そんなこんなで、熱海は世界に自慢できるのじゃないか、と……。だからこそ、本気で再開発をしてほしい。そう心から思うのです。