2017.07.06

あなたの知らない湘南の海の「絶景」タイムとは?

文/編集部
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この美しい海が「湘南」だと言ったら驚く人が多いのではないでしょうか。
人気のビーチではあるけれど、夏は人が多くて海はにごっていて……ほとんどの人がそんな湘南しか知らないなか、この人はかくも美しい湘南の海をずっと見続けてきました。彼の名は芝田満之。日本におけるサーフィン・フォトグラファーの草分けとして、いまも第一線で活躍する彼は16歳からサーフィンを始め、以来40年以上にわたって湘南の海に入り続けてきました。

「最初は水中カメラで自分の仲間たちを遊びで撮っていたんです。それがちょうど当時創刊されたサーフィン雑誌に載ったりして。その頃は自分でサーフィンしながら写真を撮るような人が他にいなかったこともあって、いつの間にか仕事になっていました」。
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でも彼は、実はサーフィンの写真を撮る以前から、自分たちが入る湘南の海の美しさにずっと惹かれていたそうです。「若いころはとにかく朝から晩まで海に漬かっていました。早朝の湘南の海って本当にきれいなんです。なんて美しい海なんだと。これを写真におさめたいと思って、ある時から海の写真も撮るようになりました」。

仕事としては世界中のビーチでサーフィンの写真を撮り続け、大きな評価を得ながら、一方で、彼は誰に見せるあてもなく自分のためだけに、自分が美しいと思う湘南の海を撮り続けました。
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そんな写真がいつのまにかたくさんたまり、7年前には「SALT WALTER SKY」という写真集を刊行。今回お借りしたのはその時の写真です。当然、写真集は大きな評判を呼びました。自分たちの身近な湘南がこんなに美しかったなんて……。多くの人が彼の写真を前に言葉を失いました。

「みんな長い時間、写真の前にとどまって見てくれるんです。湘南の海にはそういう力がある。それを感じてもらえたのはすごくうれしいなと」。時にはそのあまりの美しさに「僕の写真はセンチメンタルすぎるとも言われるんです。でも僕は自分が美しいと思う写真しか撮りたくないんで」。

本当に美しいものを美しく撮って何の文句があるのだというのが彼の変わらぬスタンス。確かに彼の写真はどれもロマンティックで抒情性にあふれています。けれどその幻想的で美しい写真からは「母なる海」という言葉にイメージされる静かで優しく包み込むような力強さをも感じられるのです。
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「実はこの秋、7年ぶりに、湘南の海を撮った写真集の第2弾を出す予定なんです。僕は動画も撮っていて映画も何本か撮影しているんですが、今回はスチールだけでなく動画でも湘南の海を描いてみたいと思って昨品を撮りためてきました」。
果たしてこの7年で彼に見える湘南の海はどう変わったのか、あるいは変わらないのか。今からその仕上がりが楽しみです。写真集の詳細が決まったらぜひまたご紹介させていただきます。

● 芝田満之

写真家。1955年生まれ。葉山在住。ロマンティックで情緒的な写真はサーフィン界のみならず、様々な分野から支持され、広告を中心に雑誌のエディトリアルや映画・CMなどの映像も多数手掛けている。生活のベースはあくまでも海、そしてサーフィンであるという姿勢は変わらない。「SALT WALTER SKY」(BUENO! BOOKS刊)
URL/firstswell.com

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