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2017.06.15

紫陽花満開! ロコが案内する、行列不要の穴場鎌倉デート

名所に紫陽花が咲き風情ある景観が楽しめると人気の梅雨の鎌倉、花の見ごろにはどこも人混みが…なんて敬遠してしまう方もいるのでは?実はデートにぴったりの穴場スポットがあるんです。行列に並ばずゆったりと過ごせる「大人の鎌倉」の楽しみ方をご紹介します!

CREDIT :

文/日高むつみ(ライター) 写真/真木 隆

この季節の鎌倉は、絹の糸のような細い雨に潤います。古刹の庭園や山の端に、お屋敷街の小道に咲く色とりどりの紫陽花も花や葉に露をのせて、しっとりと落ち着いた趣。

大人の街、鎌倉へふたりで出かけてみませんか。紫陽花が薄桃色から濃紫へ変容するがごとく、ふたりの仲もぐっと深まること請け合いです。
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……と言っても、全国的に有名な北鎌倉や長谷の紫陽花寺は、シーズンともなると朝から長蛇の列。ここはひとつ、コドモや一見さんには知られていない穴場へ彼女をエスコートして株を上げたいところ。そこで今回は、鎌倉ローカル指南による穴場コースを伝授いたします。

鎌倉の洋館で贅沢ランチ

鎌倉に降り立ったら、まずは地元で「裏駅」と呼ばれる駅西口へ。観光客でごった返す東口に比べて圧倒的に静かで、鎌倉ローカルらしき品のよいマダムや紳士がちらほらと……。スタートの段階から、東口~小町通りにコースをとる観光客に大きく水を開けることができます。

人影まばらな住宅街に歩を進めて、まず目指すは「古我邸」。谷戸の緑に抱かれた邸宅レストランです。風格ある門の向こう、緩やかなスロープの先に見上げる洋館は堂々たる佇まい。これから過ごすひと時を思うと、テンションがいやが上にも上がります。
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この邸宅は、鎌倉文学館や旧華頂宮邸と並ぶ「鎌倉三大洋館」のひとつ。大正5年の竣工以来101年の歴史を刻んだ豪邸は、重厚にして優雅。
この邸宅は、鎌倉文学館や旧華頂宮邸と並ぶ「鎌倉三大洋館」のひとつ。大正5年の竣工以来101年の歴史を刻んだ豪邸は、重厚にして優雅。
手入れの行き届いた庭園を眺めながらのランチは、鎌倉ならではの贅沢です。料理はフレンチの技法をベースに、和の食材や味わいを織り交ぜた季節感豊かなもの。

敷地内の畑でスタッフが手塩にかけた野菜やハーブをはじめ、地元食材がふんだんに登場します。鎌倉の食通が認める味わいに、舌の肥えたお連れもきっと満足するはずです。
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食前のアペロや食後のティータイムをオープンカフェで過ごすのも一興。しばし、邸宅の住人になった気持ちでゆっくりどうぞ。

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■ 古我邸

住所/神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-7-23
営業時間/レストラン11:30~15:00(L.O.14:00)、17:00~21:00(L.O.20:00) カフェ11:00~日没
定休日/火曜
TEL/0467-22-2011

●ランチ3800円~、古我邸スペシャルディナー1万2000円(いずれも要予約)
※ウェディング貸切の場合もあり。要確認。
※駐車場なし

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やぐらとモダン建築のコントラストを楽しむ

スペシャルなランチタイムを楽しんだら、今年5月にオープンしたばかりの「鎌倉歴史文化交流館」へ。閑静な住宅街に忽然と現れるモダンな建築は、世界的に著名なイギリス人建築家、ノーマン・フォスターがによるもの。

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平行構造の壁に仕切られた空間は、入り口から奥に進むにつれて、屋外の光や風景が視界に入り、「暗」から「明」へ移行するデザイン。

ここで、改めて鎌倉の歴史や文化に触れるのも、大人の修学旅行的な楽しさ。切り立った崖、岩盤にくりぬかれたやぐら、鬱蒼と茂る森など鎌倉の谷戸ならではのロケーションも、大人の鑑賞に耐えうる価値があります。
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■ 鎌倉歴史文化交流館

住所/神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-5-1
営業時間/10:00~16:00
定休日/日・祝
TEL/0467-73-8501

●一般300円 ※駐車場なし

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鎌倉ローカル御用達、紫陽花の穴場へ

さてお次は、いよいよメインイベント。銭洗弁財天の坂を登りきったところにある「葛原岡神社」は明治20年創建。後醍醐天皇に仕えた日野俊基卿を祀る神社ですが、実は知る人ぞ知る紫陽花の穴場的名所。

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ヤマアジサイやカシワバアジサイなど、さまざまな紫陽花が境内に咲き誇ります。参道や神社前に広がる広場も6月中旬ともなると、宝石箱を散りばめたような彩りに(写真は6月上旬撮影)。

■ 葛原岡神社

住所/神奈川県鎌倉市梶原5-9-1
営業時間/8:30~16:30
定休日/無休
TEL/0467-45-9002

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民藝の美しさを土産に持ち帰る

紫陽花を堪能した帰途、ぜひ立ち寄りたいのは佐助の「もやい工藝」。今もなお日本各地で作られているすぐれた手仕事の品々が、所狭しと紹介されています。地域の風土が育んだ美しさは力強く、あたたかみが感じられるものばかり。

陶磁器やガラス、漆器、染色……民藝の品々は美術品ではなく、あくまでも普段使いの品なので価格も良心的。彼女がお気に入りを見つけたら、機を逃さずお土産代わりにプレゼントしては。使うたびに今日の美しい紫陽花や、楽しかった思い出が甦り、ますます忘れられない1日になるでしょう。
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■ もやい工藝

住所/神奈川県鎌倉市佐助2-1-10
営業時間/10:00~17:00
定休日/火(祝日は営業)
TEL/0467-22-1822

●駐車場なし

今年の紫陽花の見頃は、6月中旬あたりというのが大方の予想。今週あたりが、ちょうどよいタイミングになりそうです。彼女とベストシーズンの鎌倉を行列知らずでお楽しみください。

● 日高むつみ

鎌倉在住歴20年。散歩が趣味で日々、鎌倉の路地や小道、ハイキングコースまで歩き倒す。食や旅、神社巡りや祭りが大好き。目下、一番の興味の対象は美味しいシャリュキュトリー。

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