2020.11.07

Go To 秘湯! 青森「蔦温泉」で星空を浴びてみよう

Go Toで旅行熱が高まるこの秋、知られざる秘湯「蔦温泉」の魅力をたっぷりお伝えします!

CREDIT :

文/秋山都 写真/吉澤健太

Go To トラベルで国内旅行需要が活発になっています。京都や箱根などメジャーなデスティネーションへ出かけるのもいいですが、これを機に未知の地へ行ってみよう——と、出かけてきました。
▲ 蔦沼(青森県)から見上げた星空。晴れていればこのように天の川も見える。
出かけるなら、こんな場所へ行きたいと考えました。

1. まだ余り知られておらず、できれば温泉もあるところ。
2. そこでしか経験できない、突き抜けた魅力がある。
3. その土地ならではのおいしいものが味わえる。

リサーチの結果、浮上してきたのは「蔦温泉」。青森県の中南部に位置し、八甲田山や十和田湖のほど近く。とても遠いイメージですが、東京からですと新幹線で「七戸十和田」駅まで3時間、そこからクルマで約40分~と、アクセスが意外にシンプルなのも魅力です。

蔦温泉旅館(青森・十和田)

▲ 歴史ある本館と、増築された別館が軒を連ねる「蔦温泉旅館」
蔦温泉は、実は平安時代から湯治に使われてきた由緒正しき温泉場です。その谷あいに1軒だけ佇む「蔦温泉旅館」も1909年創業という歴史のあるお宿。
▲ 「蔦温泉旅館」で初めての洋室だったという特別室「ななかまど」
では、ここでの旅の模様をさきほどの1~3の条件に沿ってご紹介してまいりましょう。
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1.まだ余り知られておらず、できれば温泉も。

「まだ余り知られておらず」というところはもう説明無用ですね? 「いや、ぼく知ってるけど」という方はもちろんおられるでしょうが、箱根や湯布院など大きな温泉場はもちろんのこと、秋田・乳頭温泉など秘湯と呼ばれる温泉のなかでも、さほど認知度は高くありません。

A. 「先週、XXX(誰でも知ってる温泉場)に行ってきたんだけど」
B. 「先週、蔦温泉に行ってきたんだけど」

AとBでは聞く人のくいつきが違います。未知のデスティネーションをいち早く我が物にするのが肝要です。
▲ 「蔦温泉旅館」では立ち寄り入浴も。10:00 ~ 16:00(15:30受付終了)、おとな800円・こども(小学生)500円
そしてこの「蔦温泉」がほんとすばらしい湯質。源泉の上に浴槽が設えられているので、かけ流しというより「湧き流し」。「加水も加温もなく、文字通り“湧き出たまま”の温泉につかれますよ」と宿の方に聞いたときは、「暑いんじゃないの?」と心配になりましたが大丈夫。水風呂もあるので、温⇔冷浴を繰り返し、いつまでも入っていられそうな心地よい温泉です。
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2.ここでしか経験できない、突き抜けた魅力

▲ 蔦沼から見上げた星空
そして、ここでしかできない経験が「蔦温泉旅館」が集合・解散場所となっている「星浴と闇歩き」ツアー。これは、「蔦温泉旅館」周囲のハイキングコースを懐中電灯などのわずかな手灯りで歩き、夜の森を楽しもうというもの。ゴールである「蔦沼」では満天の星のもと、デッキチェアやヨガマットなど思い思いのスタイルで「星浴」を楽しむことができます。
▲ 鳥も虫も静まり返った森。
時にはネイチャーガイドさんのアドバイスにより懐中電灯を消して歩いてみたり。目をふさがれたような圧倒的な闇の中を歩くのは、都会で暮らしていては決して味わえない体験。満天の星を眺めるのと同じくらい、ぜいたくな時間です。

星浴と闇歩き

集合・解散場所/蔦温泉旅館
開催期間/2020年10月1日(木)〜11月22日(日)
    ※2021年もGW前より開催予定。
開催時間/20:00〜21:00
定員/最小1名〜最大10名程度 ※先着順
料金/4500円、プライベートツアー1万2500円~(税抜)
※保険込、ホットドリンク付き
※天体望遠鏡、双眼鏡、ブランケット、トーチ、ヘッドランプ等は用意されています。
※新型コロナウィルス感染予防対策を実施しますが、状況に応じてマスクの着用をお願いします。
予約・企画/Deneb株式会社
TEL/0176-74-2311

▲ 八甲田山ホースレジャーランドの馬たち。
昼間は蔦温泉からほど近い「八甲田山ホースレジャーランド」で乗馬体験はいかがでしょう? 初心者でもブナやナラの林の中を気持ちよくお散歩ライディングできるのは最高。途中でアケビや栗を拾いつつノンビリ、ポコポコ……都会の憂さを忘れる瞬間です。
▲ アケビの中にバッタを発見。
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3.その土地ならではのおいしいもの。

▲ 「蔦温泉旅館」ある日の夕食。
「蔦温泉旅館」の食事は、土地の食材を中心に丁寧につくられた日替わりのメニュー。青森と言えば……有名な大間のまぐろがいただけるのもうれしいポイントです。
なかでも感激したのが、こちらの「山菜のいずし」。いずしとは、食材を米麹と漬け込む一種の「なれずし」のこと。にしんやハタハタ、鮭などはよく目にし、いただいたこともありますが、山菜バージョンは初めてでした。おだやかな酸味と山菜のホロ苦みがおいしくて、日本酒が進みます。

帰途にふらりと入った「たんぽぽ食堂」のラーメンも忘れがたい味でした。やさしいおじさんとおばさんが作ってくれるラーメン、これで450円。卓上の白コショウとニンニクを多めに入れて、身体も心もあったまりました。
▲ 帰り際にふらりと入った「たんぽぽ食堂」のラーメン(450円)。
海外へ行けずとも、日本にはまだまだ知られざる魅力があるのです。Go To 蔦温泉、してみてはいかがでしょう?

■ 蔦温泉旅館

住所/青森県十和田市奥瀬字蔦野湯1
TEL/0176-74-2311(7:00〜22:00)
*オーダーメイドトラベルのご相談はDeneb株式会社まで。

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