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2026.07.10

大改装を経たホテル「セントレジス シンガポール」はなぜ“思慮のある大人”に選ばれるのか?

世界遺産の緑に癒されるアーバンリゾート、セントレジス・シンガポールが大改装を経て、生まれ変わりました。これまで以上にエレガンスに磨きをかけて、それでいてサステナブル。新章を迎え、ホテル好きの間でも評判です。

BY :

文/古関千恵子
CREDIT :

編集/森本 泉(Web LEON)

大改装を経たホテル「セントレジス シンガポール」はなぜ“思慮のある大人”に選ばれるのか?

開業以来の大改装を経て、ふたたび高評価を得ているセントレジス・シンガポール。100年以上受け継がれる伝統のバトラーサービスは変わらず、客室やレストランを一新。エレガンスを犠牲にすることなく、取り入れたサステナビリティも洗練されています。オーチャードロードに近く、世界遺産の植物園の緑と現代アートに癒されるホテルなら、どんなインテリジェントな彼女も気に入るはず!

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100年以上の歴史とエレガンスにサステナブルを加えたら、こうなった!

円安の今、海外旅行において、ハズレは許されません。出費の痛手が大きすぎます。彼女に確実に満足してもらえるホテルをお探しなら、セントレジス・シンガポールはかなり手堅い選択でしょう。


場所はショッピング街のオーチャードロード近く。世界遺産のシンガポール植物園の緑を借景し、客室デザインも植物園から着想を得ています。それに都会の中の緑のビューは、アーバンなラグジュアリーホテルにとって大きなアドバンテージ。東京で言えば皇居や浜離宮。喧騒で過ごした後の緑の眺めは、癒され具合が違います。

 朝、コーヒーもしくは紅茶を運んでもらうサービス。緑を見下ろしながら、ゆとりの朝を迎えられます。

▲ 朝、コーヒーもしくは紅茶を運んでもらうサービス。緑を見下ろしながら、ゆとりの朝を迎えられます。

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そしてセントレジスといえば、1904年に米国の実業家ジョン・ジェイコブ・アスター4世がニューヨークで“世界一のホテル”を目指して創業し、以来、語り継がれる伝統のバトラーサービスや、社交クラブ時代から続く数々の“リチュアル(シグネチャー体験)”で知られる名門中の名門。エレガンスを愛する彼女なら、間違いなくお気に入り、いえ、すでに定宿としているかもしれません。

そんなセントレジス・シンガポールが昨年秋に2008年の開業以来初となる大改装を敢行。リニューアル後の評判がホテル好きの間で上々なのです。これは、かなり期待できます。

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全室設置のウォーターサーバーも、セントレジスはちょっと違う

299の客室とスイートは世界遺産のシンガポール植物園とシームレスにつながるよう、ボタニカルなイメージの新しいデザインに。青と水色の爽やかな色調をベースに、木製の床や特注の家具が心休まる印象です。一方、深めのバスタブとスタンド式シャワー、ダブルシンクのバスルームはグラマラスな総大理石。

広さは52平方メートル以上。ビューは植物園もしくはシティ。

▲ 広さは52㎡以上。ビューは植物園もしくはシティ。

エレガントの塊のような客室ながら、実はサステナビリティ対策もばっちり。木製フローリングには最大50%がリサイクル材を使用。そして注目は、ミニバーのキャビネットの天板についたウォーターサーバー。天板の蛇口から直接お湯や常温水が出るのです。もちろん、飲用可能。

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多彩な色調の大理石をふんだんに使ったバスルーム。

▲ 多彩な色調の大理石をふんだんに使ったバスルーム。

昨今はペットボトルの削減のため、ホテルのフロアごとに給水施設が設置され、自室に用意されたウォーターボトルに補充する、というシステムが増えてきました。それがここでは、各部屋に給水施設がある、というイメージ。しかもいわゆるウォーターサーバーのような安っぽさはなく、重厚感さえ感じる“家具”なのです。

もちろん、伝説のバトラーサービスは健在。チェックイン時から専任のバトラーが対応し、荷ほどきや荷造り、到着時と毎朝のドリンクサービス、毎日2着までの衣類のアイロンがけ、靴磨きなど、至れり尽くせり。滞在中、セントレジスならではの特別感を味わわせてくれます。

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セントレジス名物のリチュアル、まずはブラッディーマリーから!

 オーチャードロード近くの隠れ家バーとしても利用価値あり。

▲ オーチャードロード近くの隠れ家バーとしても利用価値あり。

レストランやバーも刷新されました。


ご存知の方も多いと思いますが、ウォッカとトマトジュースのカクテル「ブラッディーマリー」は、NYのセントレジスにあるキングコールバーが発祥。世界中の各セントレジスでご当地ならではのフレーバーのブラッディーマリーを用意し、名物となっています。「ザ・セントレジス・バー・シンガポール」では肉ジャーキーの“バクワ”風味のウィスキーとチリパディ(唐辛子)などのスパイスを効かせた「ストレイツ・メアリー」が看板メニュー。この一杯のためだけでも、ウォークインで訪れる価値ありです。

スモーキーな香りが印象的なブラッディーマリー「ストレイツ・メアリー」。

▲ スモーキーな香りが印象的なブラッディーマリー「ストレイツ・メアリー」。

また、ユニークなのは「ゼロウエイスト・ブラッディーマリー・マスタークラス」。ただのブラッディーマリーの作り方を学ぶワークショップではありません。キッチンの残り物をガーニッシュにリメイク、あるいはインフュージョンに再利用する方法を紹介するなど、環境に配慮したアプローチなのです。クラスの仕上げにはテイスティングサイズのレッドスナッパーとストレイツ・メアリー、さらにシグネチャーカクテルの「シンガ・サパークラブ」のフルサイズで乾杯。カクテルにもサステナブルな姿勢を貫く姿勢、彼女も共感するのでは?

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彼女の午後の予定にアフタヌーンティーリチュアルを

もうひとつ、セントレジス・シンガポールの名物、「ザ・ティールーム」の「アフタヌーンティーリチュアル」もブランドを象徴する体験です。はじまりはホテルの創始者ジョン・ジェイコブ・アスター4世の母、キャロライン・アスター婦人が取り入れたアフタヌーンティーの習慣。とことん優雅で、本格的な味わいが、各国のセントレジスで楽しめます。

「テイラーズ・オブ・ハロゲイト」の紅茶から選べます。おかわり自由。

▲ 「テイラーズ・オブ・ハロゲイト」の紅茶から選べます。おかわり自由。

 回りを見回すと、あちこちのテーブルでオーダーしている人気のアフタヌーンティーリチュアル。

▲ 回りを見回すと、あちこちのテーブルでオーダーしている人気のアフタヌーンティーリチュアル。

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ミロの名画が飾られたティールーム。

▲ ミロの名画が飾られたティールーム。

午後の紅茶のリチュアル、最初の一杯はコペンハーゲンのスパークリングティー「リュセロ」からスタートします。紅茶は英国の老舗「テイラーズ・オブ・ハロゲイト」と、インドネシア生まれのスペシャリティ・コーヒー「Tanameraコーヒー&ロースタリー」。どちらもサステナブルな取り組みに積極的なブランドです。


紅茶はワゴンサービスで運ばれ、香りを確認してからチョイスできます。スコーンも4種のジャムをのせたワゴンで登場。ちなみにスコーンは何個いただいてもOKのアンリミテッドです。

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周囲の緑を愛でながら朝食を

朝食会場は、イタリア料理レストラン「ソフィア」にて。ガラスのクラブハウスをイメージさせる、緑豊かなインテリアに生まれ変わりました。


エビのソースが香ばしいエピキュリアン・オムレツ。カヤトーストは、醤油ベースのソースを注入した卵の黄身をのせて、いただきます。

▲ エビのソースが香ばしいエピキュリアン・オムレツ。カヤトーストは、醤油ベースのソースを注入した卵の黄身をのせて、いただきます。

朝食はビュッフェ+セミオーダーの卵料理のスタイル。ビュッフェにはシンガポールで食べておきたい料理、バクテーも並びます。卵料理のシグネチャーはキャビアがトッピングされたエビのソースのエピキュリアン・オムレツ。おすすめは半熟卵を添えたカヤトースト。甘じょっぱさがクセになります。

麺類や点心、バクテーなどアジアの美食が集う、朝食のビュッフェ。

▲ 麺類や点心、バクテーなどアジアの美食が集う、朝食のビュッフェ。

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夕刻にアート鑑賞と夜のはじまりのリチュアルを

このホテルのアイデンティティともいえるのが、オーナーのアートコレクション。館内には70点以上のアート作品が飾られています。中にはパブロ・ピカソやマルク・シャガールなどの巨匠の作品もあれば、“ナンヤン・アーティスト”と呼ばれるシンガポール出身アーティストの作品も。本物のアート作品をすぐ近くで鑑賞でき、立体作品には触れることもできます。

バトラーが案内する館内アートツアー。毎日17:30から開催しています。

▲ バトラーが案内する館内アートツアー。毎日17:30から開催しています。

毎夕開催される、館内アートツアー(無料)は参加したいホテルイベントのひとつ。それぞれの作品の作家のバックボーンや作風などの説明を聞きながら、館内を回ると、より作品の理解が深まります。

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そしてアートツアー終了の頃に、これもセントレジスを象徴するイブニング・リチュアル、「シャンパン・サブラージュ」がはじまります。このリチュアルは、かのナポレオンが勝敗に関わらずサーベルでシャンパンを開けた逸話に基づくもの。集まったゲストたちの面前で、バトラーがサーベルを手にボトルの首を勢いよくカット。その後、そこにいる全員にシャンパンがふるまわれます。ほろ酔い気分で、アート鑑賞もまたオツです。

サーベルでボトルの首を切り落とすと、シュワワッとシャンパンが溢れます。その後、全員にグラスがシャンパンを注いだグラスが配られます。

▲ サーベルでボトルの首を切り落とすと、シュワワッとシャンパンが溢れます。その後、全員にシャンパンを注いだグラスが配られます。

受け継がれる伝統と新しいサステナブルな取り組み、その両方を兼ね備えたセントレジス・シンガポール。ホテル選びのセンスを彼女にアピールしたいとき、候補にあげたい一軒です。

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セントレジス・シンガポール LEON

■ セントレジス・シンガポール

古関千恵子

ビーチライター。月1~2回、世界のビーチに通うこと30年以上。リゾートやダイビング、エコなどを軸に、ビーチにフォーカスして取材&寄稿。このところは南方ばかりでなく、東西南北、全方位で訪問中。目指せ、伊能忠敬(測量はしないけど)。この春から旅行会社「トラベルライターズ」(https://travelwriters.jp)を始動。 instagram(@chieko_koseki/)でも海情報をお届け中。


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