2016.04.04
ギラリな太陽と海の港街でアクティブな休日を
名だたる海外のリゾートに負けず劣らずの、新しいカタチのリゾート開発がいま広島の尾道で起こっています。どんな面白いことがあるのかを探るべく、取材を敢行しました。そこで待っていたのは、800年の時をへて趣を深めた街並みやフレッシュな海の幸、あったかな人情と……。無人島クルーズやサイクリングなど、アクティビティも予想以上に充実!
空も海も陸も、自由気ままに
訪れた3月末はまだ肌寒さが残るものの、霞がかった瀬戸内海や水面に反射する太陽が、夏も間近と感じさせます。広島空港からヘリコプターで上空に上がると、大小の島々が織りなすのどかな風景も相まってか、眠たそうなジローラモの顔に、みるみる生気が蘇ってきました。
また、サイクリングやクルージングなど、海と山に囲まれたこの地ならではのアクティビティも体験できます。その拠点となるのが、瀬戸内海随一のリゾートホテル「ベラビスタ境ガ浜」。
ラグジュアリーなもてなしは、ヘリコプターによるお迎えから始まったわけですが、広島空港からホテル敷地内にわずか15分で到着。
世界屈指の造船会社・常石グループが、かつてお客様を進水式に招待する際に利用した宿泊施設だっただけに、出発前からそのスケール感に期待をふくらませていたジローラモはいったい、どんな発見をするのでしょうか!?
オヤジの心と体をリセットするリゾートホテル
雄大な瀬戸内海を眼前にひとり時間に浸れる至福
女性とのふたり旅行も、ロマンティックに演出してくれるでしょう。
地元作家の作品や柑橘類でゲストたちを歓迎してくれます
湯上がりはシャンパンを片手に、新しく設置されたオープンテラスのベッドでゆったりと過ごすことができます。贅沢なのは部屋の造りだけではありません。
朝食や夕食でふるまわれるメニューの食材も然り。瀬戸内海の獲れたて魚介や契約農家から取り寄せた新鮮な野菜など、体が芯から喜ぶものばかり。「この漬け物、美味しいネ!」
意外にも、ジローラモの箸を進ませたのは、日本のおふくろの味でした。
ほかにも生牡蠣や鯛の煮付けなど海の幸や山の幸に舌鼓を打ったあとは、ロビーのバーへ。グランドピアノが置かれたシックな空間からは、世界中の一流ホテルでインテリアセンスを磨いたというオーナーのこだわりが感じ取れます。
「明日晴れたら、サイクリングに行こうヨ!」。バーボンを飲んでリラックスした様子のジローラモは、尾道ならではのアクティビティに胸を躍らせるのでした。
昼間はカフェとして営業
ピアノの生演奏を聴きながら酔いしれる
Bella Vista[リゾートホテル ベラビスタ 境ガ浜]
Bella Vista[リゾートホテル ベラビスタ 境ガ浜]
全室オーシャンビュー(スイート11室含む)。
ザ・ベラビスタ
住所/広島県尾道市浦崎町大平木1344-2
☎084-987-1122
11万円〜(1泊朝食付2名利用/税込)
スパや岩盤浴も備えており今後は、ヘルシーさを取り戻すためのデトックスプランも実施予定。
無人島クルーズも!自転車ツーリングも!
アクティブなオヤジを決して飽きさせません
そこでホテルサービスのひとつ、無人島クルーズのBBQに参加してみることに。クルーズ自体も楽しめましたがプライベートビーチでいただくごちそうも格別です。
もちろん、サイクリングにも挑戦してみましたヨ!
映画『007』にも登場したクルーザー「サンシーカー」に乗り込み、東に向かってクルージング開始。船舶免許を持つジローラモは途中で運転を引き受けながら、約45分で目的地に到着しました。
ホテル所有のプライベートビーチでは、すでにシェフがBBQの仕込みを終えていて、ジローラモを歓迎。ケバブや自家製キャビア、タコとアジのカルパッチョに焼きたてのパンをのせたお皿が木のテーブルに所狭しと並べられます。
「ウワァ、美味しそう!友達を連れてきたかったヨ〜」。希望があれば地元の漁師を同行し、島周辺で獲ったタコを網で焼いたり、ワイルドなメニューも。
陸に戻れば、ジローラモが大好きな自転車をレンタルして尾道水道沿いを走ることに。スピードや安定感は、やはり普段から走っているだけあります。
しまなみ街道に近づくにつれて、道にはサイクリストが増えてきました。ところどころで彼らと交流をはかりながら、有名な千光寺坂を上ってみたりと、この日はかなりアクティブだったジローラモ。
二泊三日の短い滞在でしたが、好きな遊びざんまいだった尾道の旅は、「いろんな古さと新しさが混ざった街だったから、とても面白かったヨ!」。
瀬戸内海を、尾道から岡山県方面にクルージング。ジローラモ自らの運転でワイルドな無人島にたどり着きました。
長年、自転車が趣味だけに、サイクリストに人気のしまなみ街道をひと目見たくてペダルをこぎましたヨ。
交易で栄えた港街の歴史の名残を歩いて、見て、感じるのもオヤジ旅ゆえ……
昭和初期のレトロな洋館の宿泊もオススメ
昭和初期のレトロな洋館の宿泊もオススメ
坂の途中には、趣深い洋館のホテルが。
築83年の木造建築「島居邸」と、近くにある江戸後期の面影を残す「出雲屋敷」と合わせて、“せとうち 湊のやど”と呼ばれ、いま注目を集めています。
写真の「島居邸」は和洋折衷の擬洋風建築で、一棟貸し切りで14名まで宿泊可(1泊8万円)。中を間仕切りして、“望”と“蒼”の空間に分けて貸し出すことも(1泊各4万円)。☎0848-38-1007
協力/常石グループ
※本特集は2014年6月号で掲載した企画の抜粋です。