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2023.11.26

オヤジさんにピッタリ!?な「天国に一番近い島」に行ってみませんか?

原田知世さんが主演した40年前の映画『天国にいちばん近い島』の舞台ともなったニューカレドニア。美しいサンゴ礁や雄大な自然、観光客で渋滞しないゆったりしたリゾート地は、天国に近くなった大人にこそピッタリ!?

CREDIT :

文・写真/岩佐史絵

ニューカレドニア LEON.JP

他のリゾートとは違うニューカレドニアの素晴らしさ、大人にこそおススメの理由とは?

「天国に一番近い島」と呼ばれるニューカレドニアをご存知でしょうか? LEON世代のオヤジさんなら原田知世さんが主演した40年前の映画『天国にいちばん近い島』が記憶の片隅にあるかも!? ニューカレドニアは南太平洋のメラネシア地域に位置するフランスの海外領土で、美しいサンゴ礁や雄大な自然、年間を通して温暖な気候など、“楽園”のイメージそのままの人気リゾート地です。

実はこちら、直行便が就航している国は日本を含め8カ国9路線しかありません。それもオーストラリアなどオセアニアの周辺国が多数で、北半球のアジア諸国からの直行便がほとんどないせいか、ツーリストの客層や密集度が他のアジアのリゾート地とはまったく異なります。近年問題になっているオーバーツーリズムとも一線を画し、南仏風ののんびりと落ち着いた雰囲気を保っているのは天国に少し近づいた(笑)オヤジさん世代にもうれしいところ。
ニューカレドニア LEON.JP
▲ 実は『天国にいちばん近い島』の舞台はウベア島。日本人観光客に絶大な人気を誇る一方、イルデパンはありのままの姿ののんびり感が、欧米人観光客に人気。
日本からはニューカレドニアのフラッグキャリア「エアカラン」の直行便(成田空港発)で、8時間半で行くことができ、時差も+2時間とあって3泊5日程度の短めのバケーションでも効率的に楽しむことができます。今回は中心都市であるヌメアと手つかずの自然が魅力の離島、イルデパンを訪れました。
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ハワイとも東南アジアとも違う独特の空気感が印象的

到着するのは首都ヌメア郊外にあるラ・トントゥータ国際空港。日本からの便は現地23時過ぎの着となるので、初日はホテルに直行。ぐっすり休んで翌日は朝から無理なくバカンスが開始できます。
ニューカレドニア LEON.JP
▲ 有名なリゾート地でありながら、落ち着きとのんびりムードが魅力のヌメア。坂が多く、高台からは海を臨む。
今回行きたい離島のイルデパン行きのフライトは1日に数本あるので、午後のフライトをチョイス。午前中はヌメアの街へでかけます。ニューカレドニアはフランスの海外領土ゆえ、看板や標識などはすべてフランス語。聴こえてくる言葉もフランス語で、ちょっと南仏にいるような気分になります。
坂が多く、風が通るせいか日差しが強くてもさわやか。「ミッション・ローブ」と呼ばれるエスニックなワンピースを着ている女性が行き交い、コロニアル調の建物が立ち並ぶなど、ハワイとも東南アジアとも違う独特の空気感が印象的です。
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かの冒険家も見た雄大な景色にロマンを感じて

市街から少し離れますが、ヌメアからクルマで20分ほどの「ウェントロの丘」はぜひ行きたいスポット。標高132mの小高い丘なのですが、ここからの景色はまさに絶景。オーストラリアの世界遺産に認定されているグレートバリアリーフまで見渡すことができ、ニューカレドニアの位置関係がわかります。
18世紀後半にキャプテン・クックが南洋を探検した時、ニュージーランドからオーストラリアへ向かう途中、この地に立ち寄り、丘の多いこの一帯を「スコットランド(当時は「カレドニア」と呼ばれていた!)に似ているな~」と思い、「ニューカレドニア」と名付けたという逸話もあり、もしかするとこのウェントロの丘が命名のきっかけだったのかも、と壮大な冒険ロマンを感じます。

本格的なフレンチキュイジーヌ&ワインが楽しめる

ヌメアはグルメも充実。古くからフランス人が多く住んでいるため、ワインをたしなむ文化があります。ワインはフランスからの輸入に加え、オーストラリアやニュージーランドといった近隣のワイン生産国のものも豊富です。
おいしいワインに合わせて、カジュアルながら本格的なフレンチキュイジーヌが楽しめるレストランを探すのに苦労することはありません。また、フランスの海外領土や旧植民地ではパンがおいしいというのが通説ですが、実際にヌメアではどのお店でもとにかくパンがおいしい! さすがおフランス、を感じさせます。
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いざ、手つかずの自然が魅力なイルデパンへ!

イルデパンへは空路で約30分。ヌメアの国際空港ではなく、市街地にほど近いマジェンタ空港から飛び立ちます。機材は小さなプロペラ機で、預け荷物も12kgまで(※手荷物は5kgまで)と重量制限があるので、気を付けて。
ニューカレドニア LEON.JP
▲ 機窓に広がる景色も息をのむよう。こんな景色を共有したら、心の距離も縮まることはうけあい。
あっという間についてしまうのですが、左側の座席を確保すれば窓からたくさんの島々やラグーンが見られます。座席番号などはなく、早い者勝ちなので搭乗は余裕をもって早くからスタンバイを。
チェックインしたのは「ル・メリディアン イルデパン」。島内で唯一の5つ星リゾートです。ナンヨウスギに囲まれたオロ湾に面し、とても静かな環境が魅力。バンガロータイプの客室もあり、プライバシー重視ならぜひそちらを。
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ニューカレドニア LEON.JP
▲ デッキの目の前には入江が。波の音がなく、緑が多いジャングル感がよい。湾側にもバンガローがあり、そちらもまた違ったビューが楽しめる。
初日はまず、リゾートを楽しみます。ビーチサイドのかやぶき屋根のデイベッドで、のんびりと夕陽に赤く燃える空を眺めたり、ゲームルームでビリヤードに興じたり。ディナーのあとはビーチを散歩しつつ南半球ならではのサザンクロス(南十字星)を鑑賞するのもよさそうです。
ニューカレドニア LEON.JP
▲ トワイライトゾーンは本当に神秘的。湾の奥なので波もあまりなく、とても静かな環境でうっかり寝落ちしてしまいそう。
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ジャングルの自然とたわむれるワイルドな時間を

イルデパンでのお遊びの目玉は、なんといっても「ピッシンヌナチュレル」。フランス語で「天然のプール」を意味し、岩礁(サンゴが隆起したもの)が囲んでいることで、波が立たない、まるでプールのように水面が静かなスポットです。
ル・メリディアン・イルデパンからは、歩いても行くことができますが、よりドラマティックなのは昔ながらの帆掛け船、ピローグで反対側の森からアクセスする方法。景色の美しさもさることながら、時折イルカが現れたりしてなかなか楽しいひとときです。乗下船の際には海水に膝くらいまでつかりますし、水中でも歩きやすい靴を履いていくのが必須。上陸したあとはひたすらジャングルの中を歩くというワイルドな体験です。
ピローグから降りたあとは特に手配をしないかぎりガイドはつきません。地図もなく、うっそうと茂るジャングルの中を歩くなんて、と思いますが、ニューカレドニアでは危険生物にはめったに遭わないので、安心して自信をもって堂々と彼女をエスコートしてあげてください。
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これまたワイルドな島グルメに舌鼓

本土が瀟洒なフレンチキュイジーヌなら、島ではワイルドな伝統料理が楽しめます。イルデパン固有種のエスカルゴがあり、島外持ち出し禁止なので、滞在中に絶対トライしたい味です。普通のエスカルゴと何が違うって、その大きさ。子どものこぶしほどの大きさもあり、かなり食べがいがあります。ぶりんとしていて、日本で食べられるエスカルゴと比べ弾力が段違い。島内で獲れたものを島内で消費するのですから、新鮮そのものなのです。
そのほか、メラネシア系先住遊民カナックの伝統的な調理法で、肉や魚介類といった素材をタロイモなどのイモ類とともにバナナの皮で包みココナッツミルクで蒸し焼きにする「ブーニャ」もホテルのレストランなどで食べられます。素材の出汁がほくほくのイモにしみて、ココナッツ風味のやさしい味わいが素朴な一品。南国らしさも感じられるエスニック体験です。

のんびり島ライフにほっこりしよう

ニューカレドニア LEON.JP
▲ ル・メリディアン・イルデパンをはじめホテルは海辺にあることが多いので、景色を楽しむためにレストランのみの利用も可能。海に沈む夕景なら「Hotel Kou Bugny」がおススメ。
リゾート内でまったりしたり、連日ピッシンヌナチュレルに出かけたりも最高ですが、島内をちょろりとめぐるとイルデパンの萌えポイントに触れることができるので、ぜひ。
イルデパンは人口2000人にも満たない小さな島。それほどツーリズムに侵されてもいないので、のんびりとした島ライフを目の当たりにすることができます。島内には公共の交通機関がないので、クルマをチャーターしたりレンタカーを借りるのがおすすめ。3時間もドライブすれば島の名所はあらかた見て回れます。
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唯一無二! 自分用にも買い込み必至のお土産は?

島時間をのんびり過ごしたら、ヌメアに戻ります。日本への帰国便は深夜1時出発のため、夕方までたっぷり遊べるのもポイント高し。その後は軽くショッピングでもしながらフライトに備えます。前述のとおり、ニューカレドニアはそれほど観光地然としていないため、ヌメアでもお土産専門店が軒を連ねるといったことはありません。ローカルも利用するごく普通のお店でイイモノを見つけるスタイルは、いかにも旅慣れた感じがしてよろしいかと。
街にはショコラティエやブーランジェリーがたくさんあるので、スウィーツはかなり充実。マーケットにもお土産品や日本にも持ち帰れる食品が売られているので、のぞいてみて。

……と、お土産に迷うところですが、ここは絶対行ってみるべき! というおすすめショップは「Botanik」。調香師であり化粧品科学者でもあるオーナーのロデリックさんによる香水や化粧品、スキンケア製品のブランドです。ニューカレドニアの植物や木々などから伝統的な方法で抽出したエッセンスを用いているのが特徴で、「ジオグラフィカルパフューム(土地の香り)」を表現しているそう。また、エイジングケアやスクラブ、保湿などスキンケア製品も、野生の植物の効能を活かしたものが多く、説明を聞けば聞くほど欲しくなるのでご注意を。
パンデミック後のリベンジ旅行が世界的なオーバーツーリズムを生んでいるなか、ニューカレドニアのマイペースぶりは本当に貴重。そのうえ、親日的な人々、美味しい食事にのんびりとした島時間。たくさんのモノはないけれど、心が、身体が満たされていくのがわかります。なるほど、ここは天国だわ~と心に染み入る旅先です。歳を重ねた大人のアナタにこそオススメです。

取材協力/ニューカレドニア政府観光局
HP/https://www.newcaledonia.travel/ja
エアカラン
HP/https://www.aircalin.jp/ja
(40周年キャンペーン実施中、https://aircalin40.com/jp/

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