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2020.03.03

金沢から足を伸ばして! 加賀温泉郷で究極のリラックスを【後編】

前編では加賀温泉郷の3つの温泉の魅力をご紹介しました。後編では、なかなかガイドブックでも 見つけることのできない加賀温泉郷のひとつ、片山津温泉にフォーカス。知られざる魅力をご紹介します。

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写真/Shoko Takayasu 取材・文/菅 礼子 

秘密のベールに包まれた片山津温泉を知っていますか?

▲片山津温泉から望む霊峰白山は、晴れた日には特にはっきりと美しい雪化粧が見られます。
石川県加賀市が有す加賀温泉郷の三温泉(山中温泉、山代温泉、片山津温泉)のうち、片山津温泉がもっとも日本海側に位置しています。その立地ゆえ、漁港より水揚げされたばかりの新鮮な魚介類が直送されることから、温泉とともに旬の魚などを味わえる隠れ家温泉となっています。

いわゆる温泉街という街並みが出迎えてくれた山中温泉や山代温泉に対し、片山津温泉は、富士山・立山と並ぶ日本三大霊峰(日本三名山)のひとつ白山と、一日に七色の表情を魅せるといわれる柴山潟を望む山紫水明な湯の街です。

柴山潟の湖畔には、前編でもお伝えしたように、ニューヨーク現代美術館MoMAやGINZA SIXを手掛けた谷口吉生氏によるガラス張りのファサードが印象的な共同浴場「総湯」が佇み、観光客を楽しませてくれます。

フタを開けてみると石川県の美しい伝統文化を発信する素敵なスポットが満載のため、目利きこそ訪れるべき観光地としてオススメ致します。
▲柴山潟の一角に集中する片山津温泉の温泉街を抜けるとこんなに壮大な自然が間近で見られます。
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まずは名産品をチェック!

▲芳ばしい香りが特徴のほうじ茶は、ほっと一息つける味わい。
石川県といえば、加賀百万石の文化が江戸時代から今日まで継承され、育まれた地。そのため、様々な特産品や伝統工芸品が県内各地に溢れています。

片山津温泉の周辺には、それらを語るにマストな工場や工房などが点在していると聞き、最初に向かったのは、加賀棒茶を作る「丸八製茶場」の本社。建物に入る前から茶葉を焙煎した芳ばしい香りが漂ってきました。

もともとほうじ茶は番茶と言われ、加賀・金沢では普段のお茶として親しまれています。加賀棒茶はお茶の茎を使用していることで棒茶と呼ばれ、強い火力で焙煎することから味が画一的になりがちでした。

しかし、こちらの製茶場は、1983年に昭和天皇が石川県を訪れた際に「天皇陛下に最高のほうじ茶を」という依頼を受け、厳選された一番摘みの茎を使用した「献上加賀棒茶」を生み出しました。
▲敷地内に昨夏オープンしたほうじ茶の茶室「双嶽軒」では、お茶とあてを3種ずついただけます。
そんな丸八製茶場は伝統を守りながらも新しい試みをし、加賀棒茶に常に新たな風を吹き込んでいます。敷地内にある洗練されたデザインの茶室では、ほうじ茶の魅力を味わう茶事を体験することができます(完全予約制)。

まずは手前のラボ空間。スタッフの方がその場で原料を焙煎し、できたての加賀棒茶をいれてくれます。焙煎する前の煎茶との飲み比べをした後は、奥の茶室へ。

クラシックとは一線を画す空間で異なった種類のほうじ茶を味わえるのですが、ペアリングされるあてもひとひねりしたものが多く、ゆったりとした時間の中でほうじ茶を楽しむことができます。

丸八製茶場にお越しの際はぜひ、茶室でのほうじ茶体験を。

■ 丸八製茶場 実生

住所/石川県加賀市動橋町タ1-8
TEL/0120-42-4251
定休日/水曜(祝日の場合は木曜休業)
HP/https://misho.kagaboucha.com

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続いて伺ったのは全国屈指の酒どころ石川県を代表する日本酒「常きげん」の蔵元「鹿野酒造」です。県内では有数の日本酒が製造されており、美酒の宝庫ともいわれています。

中でも創業200年の歴史を誇る鹿野酒造は、片山津温泉を訪れたら是非とも立ち寄りたい場所のひとつ。この日は特別に酒蔵内を見学させていただきましたが、ちょうど酒作りがスタートした時期でもあったので、活気に満ちていました!

蔵の玄関では、一般の方もテイスティングができるとのこと(有料)。酒米・山田錦から自社田で栽培し、霊峰白山の伏流水である「白水の井戸」の水を使用したこだわりの日本酒が頂けます。

■ 鹿野酒造

▲ユニークなデザインでありながらも実用的というのがポイント。こちらは日時計。
石川県を訪れたら必ず手にしたいものといえば、九谷焼です。ここ加賀は九谷焼のふるさとで、個性的な工房が片山津にあると知り、「磁器工房 白象」へ。

呉須で線描きをした白い素地に緑、黄、紫、紺、赤などの五彩を重ねて鮮やかな模様を作り出す九谷焼ですが、お伺いした「磁器工房 白象」の山下一三さんは、伝統的な手法を用いながらも前衛的なアイディアで、とてもユニークな作品を多数生み出していらっしゃいます。

特に曲線が特徴的な日常の器に加え、最近では九谷焼のホルンやケーナといった楽器も作っているそうです。
▲こちらの可愛らしいデザインはミニスプーン付き塩コショウ入れ。
使う際の楽しい気持ち「あはは」「うふふ」など、笑い声も九谷焼の柄として表現するなど、山下さんの人柄を表したような楽しい作品ばかり。今までに見たことのない作品が並びます。作品は後ほどご紹介する「ホテル アローレ」などで購入できますよ。
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片山津の美食を堪能も忘れずに!

加賀の名産品の数々をチェックした後は腹ごしらえを。

石川に来たらお寿司は欠かせないところですが、地元の漁師さんたちが足しげく通うお寿司屋さんが「鮓 一貫」です。田んぼの真ん中に突如現れるコンクリート打ちっ放しのモダンな一軒で、カウンター8席に個室スペースも設けられており、大将お一人で握って下さいます。

店内はランチ時から混み合っているわけですが、それもそのはず。地元漁港で獲れたフレッシュな旬のネタを堪能できるうえ、リーズナブルなのです。伺った時期は稀少な香箱ガニがありました!

ランチなら3000円ほどで満足できるという、片山津に足を運んだからこそ味わえる美食です。

■ 鮓 一貫

住所/石川県加賀市梶井町43-5
TEL/0761-74-8555
定休日/毎週月曜、第1・3日曜日(変更の場合あり)

ディナーは看板のない知る人ぞ知るお食事処「王将」へ。総湯から程近い場所にあり、ご夫婦で営まれる店内はなんともホーミーな雰囲気でした。

地元の料理人の皆さんが「自分が片山津で食べに行くなら」と紹介して下さっただけあって、料理一品一品に大将の食材へのこだわりが感じられます。

例えば白子は腹出しのものしかお客様に出さず、そのためお店に出ない日もあるそう。メニューはあってないようなもので、そんなフレッシュな白子や魚介を大将に相談しながら調理してもらうという贅沢なお店です。

白子や香箱ガニ、ズワイガニの天ぷらなど、こちらも旬な素材を家庭的な料理で出してくれます。

■ 王将

住所/石川県加賀市潮津町チ30
TEL/0761-74-5040
定休日/不定休

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お宿は白山連峰と柴山潟を一望できるリゾートホテル「ホテル アローレ」がオススメです。

「温泉に来て、ホテル?」と思われる方もいるかも知れませんが、上述したとおり、片山津温泉は日本海に近い立地ゆえ、新鮮な魚介を堪能できるお寿司屋さんなどが点在しています。そのため、素泊まりも可能なアローレに泊まって自分のお気に入りのお食事処で夕食や地酒を頂くのが、ツウの愉しみ方。

また、アローレは柴山潟湖畔の丘の上に建っていることから、目の前に開ける絶景はもちろんのこと、お部屋によっては白山連峰の日の出や日本海の水平線も見ることができます。

さらに、東京ドーム1.5個分に相当する広大な敷地内には、南青山の名店リストランテ山﨑で初代シェフを務めた寺島氏率いる本格イタリアンに加え、和食、フレンチの3レストランが揃う他、温泉はもちろん、プールやサウナ、テニスコートもあるので、ホテルでの滞在だけでも十分満喫できますよ。

ロビーラウンジやショップでは加賀の作家さんによる九谷焼や漆器といった伝統工芸品の数々や地元の名産品が購入できるので、要チェックを。「磁器工房 白象」の作品もこちらで購入可能です。

■ ホテルアローレ








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