2019.11.30

世界屈指の富裕国ルクセンブルクに行ってみた

ルクセンブルクという国をご存知でしょうか? フランス、ベルギー、ドイツに囲まれた神奈川県と同じぐらいの面積というヨーロッパの小国でありながら、なんと一人あたりのGDPが世界一という、富裕国なんです。そんな謎に包まれた国を覗いてみましょう!

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取材・文/菅 礼子

小さなお金持ちの国とは一体どんな国なのか?

さな小国は要塞に囲まれた街、という印象を受けるほど、中世の要塞が未だにいい保存状態で残っています。
日本人から馴染みがあるとは言い難いルクセンブルクですが、隣国のフランス、ベルギー、ドイツから足を伸ばせば簡単に行ける場所なので、ヨーロッパ周遊の際に訪れることをオススメしたいものです。

こういった立地の国なので、公用語はルクセンブルク語ですが、フランス語とドイツ語がメジャーに使われ、公的文書はフランス語、もちろん英語も使われるインターナショナルな国です。

1990年初頭から現在に至るまで一人あたりのGDPが世界一であり続けるルクセンブルクですが、訪れてみるとモナコやドバイ、シンガポールなどのように高級車をそれほど見かけるわけでもなく、住宅もそこまで華美ではないという印象です。

街の中心には渓谷があり、要塞が街を囲むような配置になっています。アーチ型の大きなアドルフ橋を隔てて旧市街と新市街に分かれています。昔のお城の跡と中世からのヨーロッパ建築、ここ何年かで建設されたビルのコントラストが美しく、この街並みは世界遺産にも登録されているというのだから一見の価値ありです。
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近隣諸国に負けない経済力をつけた理由とは?

かつてルクセンブルクは鉄鋼業を中心に栄えていたのですが、1970年代のオイル危機以降に金融業に舵を切り替えたそうで、現在は高層ビルが立ち並ぶ新市街に多くの金融機関がヨーロッパの拠点を構えています。また、日本の銀行の支店はもちろん、プライベートバンクも多くあると言います。

一方で、今でも世界ナンバー1の鉄鋼会社「アルセロール・ミッタル」の本社はルクセンブルクにあるなど、鉄鋼業も金融とともにこの国を支えています。小国なので隣国からの労働力で国が回っていること、また金融機関が多い街ということで、ルクセンブルクは国土と国民に対して所得が高いため、一人当たりのGDPが世界一になっているというわけです。
個人的には歴史を肌で感じられる古き良き中世の街並みと、ヨーロッパの金融の中心を担うモダンな新市街が融合した小国ながら見どころの多い国だと感じました。一見して分かりやすい派手さはないものの、旧市街は小さなパリのようなお上品な雰囲気が女性の心を掴むだろうと思います。
街中にはラグジュアリーホテルと星付きのレストランも多く存在するので、大人のカップルには一度は訪れていただきたい。フランス、ベルギー、ドイツに囲まれているだけあり、食事も多国籍かつ、レベルの高いものばかりです。

旧市街のホテル「ソフィテル・ルクセンブルク・ル・グラン・デュカル」はクラシックな趣き、新市街のホテルはモダンなので気分に合わせて宿泊も。旧市街の「ホテル・ル・プレイス・ダーム」のレストラン「LE Pless」の星付きレストランでは肩肘の張らない可愛らしいインテリアの空間でフレンチがいただけます。
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小国の中に様々な魅力がギュギュッと詰まったルクセンブルク、穴場ですよ!

■ ルクセンブルク

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