2019.09.03
新旧が交差する、佐賀・嬉野の伝統をモダンに遊ぶ温泉宿です
九州は佐賀県にある嬉野温泉をご存知でしょうか? 羽田空港から飛行機で約2時間、有田焼に伊万里焼、嬉野温泉に日本酒……と、佐賀県は美食に温泉に、見所も多い魅力的な場所なんです。モダンに進化を遂げる歴史ある嬉野温泉のお宿をご紹介します。
- CREDIT :
文/菅 礼子
女性にはなんともうれしい響きですが、「和多屋別荘」は日本の伝統文化をモダンにアレンジし、日本へ、海外へと発信していることで注目を集めています。
歴史が紡ぐ重みと時代の風を取り入れたモダンな社交場
創業約70年のお宿はクラシカルな当時の佇まいとモダンが交差する不思議な空間といった印象。エントランスをくぐると、日本の旅館建築にデンマークの家具デザイナーによる椅子が並べられた和モダンなロビーが広がります。佐賀の伝統的な染物や器、お茶などがモダナイズされて並んでいるので、お土産選びにワクワクしてしまいます!
ちょっと一息、という時にいただいた嬉野茶はワイングラスで供されるというニクい演出。和モダンなヒノキのトレイにワイングラスに入った嬉野茶、鮮やかなオレンジに染められた手ぬぐいも伝統工芸品です。この解釈は新しい、という驚きがありました。
「和多屋別荘」にはお抱えの大工さんがいるため、館内の椅子や机もオリジナルのものが多く、隅々まで手が行き届いています。茶室も「近代茶室」と呼ばれ、宿を預かる三代目ご主人と大工さんの遊び心が詰まっています。
四季や自然を楽しむように設計されているため、「月見台」は月齢を意識し、シャンパン片手にお月見が楽しめる贅沢な空間となっています。
手入れの行き届いた箱庭は建築家・黒川紀章氏によるもの。ウッドデッキからの景色は癒しの極み。
日本の伝統文化を集積した「和多屋別荘」は時代とともに新しい風を取り入れ進化を続けています。
五本松が池を囲む箱庭は新緑の季節、青々とした緑が出迎えてくれます。
モダナイズされた「近代茶室」は心を落ち着かせることのできる空間です。
三代目と大工さんの遊び心が集積された茶室。
近代的に表現された茶寮は窓が大きく取られ、開放的な雰囲気ながら凜とした佇まいです。
手入れの行き届いた箱庭は建築家・黒川紀章氏によるもの。ウッドデッキからの景色は癒しの極み。
日本の伝統文化を集積した「和多屋別荘」は時代とともに新しい風を取り入れ進化を続けています。
五本松が池を囲む箱庭は新緑の季節、青々とした緑が出迎えてくれます。
モダナイズされた「近代茶室」は心を落ち着かせることのできる空間です。
三代目と大工さんの遊び心が集積された茶室。
近代的に表現された茶寮は窓が大きく取られ、開放的な雰囲気ながら凜とした佇まいです。
鍋島藩の別邸を移築した贅沢な客室
料理も有明海や玄界灘から水揚げされた新鮮な海の幸を中心に四季折々の野菜を使ったお料理がズラリ。特筆すべきは佐賀県ならではの人間国宝による器で供されるお食事を堪能できます。
■ 和多屋別荘
住所/佐賀県嬉野市嬉野町下宿乙738
HP/https://wataya.co.jp/wataya/
ご予約・お問い合わせ/0954-42-0210
料金/(水明荘)1泊2日
内湯付和室 1泊2食2万8000円(2名1室1名様あたり/サ込税別)
露天風呂付和室 1泊2食3万5000円(2名1室1名様あたり/サ込税別)
特別貴賓室 洗心 1泊2食4万5000円(2名1室1名様あたり/サ込税別)