2021.10.19
「マルベル堂」が見つめてきたスター2500人の笑顔
コロナ禍によって人と人とのリアルな繋がりが大きく毀損され、コミュニケーションは大きな危機を迎えています。でも、こんな時だからこそ、我々オトナは笑顔を忘れてはならない。そんな思いを込めて、笑顔について考える特集。今回は大正時代から昭和、平成にかけて多くのスターの笑顔を見つめてきた「マルベル堂」をご紹介します。
- CREDIT :
文/秋山 都 写真/吉澤健太
今のようにネットですべてが手に入るような時代ではなかったあのころ、スターは遠い存在でした。物理的に遠いのはもちろん、私生活についても情報がとぼしく、アイドルはトイレに行かないと半ば本気で信じられていた時代です。

プロマイド or ブロマイド? どっちが正しい?

「レンズの向こうにアナタのファンがいるんです」
いままで撮影したスターの数はおよそ2500人余り。アイドル全盛期にはお互いにとても忙しくて、学校帰りに制服で寄ってもらい、そのまま撮影したこともありましたし、マルベル堂のカメラマンが撮影所に常駐していたこともあります。ヘアメイクなんていないし、そのまま撮影していたんですよ。え、画像加工? ない、ない。一切していません。当時から、みなさん肌や歯がキレイでした。さすがですよね。
なかには疲れて不機嫌なスターもいたかもしれません。そんなとき、私の師匠であった中村孝は『このレンズの向こうにアナタのファンがいるんだよ』と声をかけていました。するとみんな、ふっとうれしそうな笑顔になるから、すかさずシャッターを切る。そんな現場をいくつも見てきました」

プロマイド第1号は誰?

昭和の大スターで、いちばん多くプロマイドを撮ったのは?

手を添えるのにも、きちんと理由があるんです。


自分でもプロマイドを撮影してみたい! と思ったら




私とカメラマンもプロマイドに挑戦してみた!
「もしもし、おかあさん? 私、今日遅くなるから。アッコの家で試験勉強するの」
(早く電話終われよ~。さっさとしけこもうぜ)
……てな感じのちょい不良(ワル)シチュエーションで。

●マルベル堂
住所/東京都台東区浅草1-30-6
電話/03-3844-1445
営業時間/11:00~16:00.土日祝10:30~17:00
定休/なし
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