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2017.12.03

【歴史に残る贈り物】母親のために作った1枚のレコードがエルビスの運命を変えた!?

20世紀を代表する3人のスターたちの贈り物にまつわる物語を連載でご紹介します。第2回目は「キング・オブ・ロックンロール」エルビス・プレスリーのストーリーです。

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協力/株式会社ヒロカネ

贈り物、それは「モノ」に託して「心」を贈ること。長い歴史のなかで人はさまざまな場面でさまざまな「心」を愛する人に贈ってきました。ひとつの贈り物には必ずひとつのストーリーがあるのです。ここでは20世紀を代表する3人のスターたちの、プレゼントにまつわる小さな物語を3回にわたってご紹介します。第2回は「キング・オブ・ロックンロール」と呼ばれたエルビス・プレスリーのお話です。

◆第2回 エルビス・プレスリーのレコード

1953年6月。テネシー州メンフィスのハイスクールを卒業して電気会社に就職したエルビス・プレスリーは、希望にふくらむ胸の片隅で憂鬱な想いも募らせていた。大好きなママに元気がないのだ。一人息子エルビスを母は溺愛した。そして一人息子の歌は彼女の密かな誇りだった。

幼い頃、彼は五千人の観衆が集まるコンテストで1等になった。ハイスクールでは、全校生徒と父母が見守るショーでグランプリに輝いた。母は涙を流さんばかりに喜び、苦しい家計の中からギターを買ってくれたり、心づくしのご馳走でパーティーを開いてくれたのだ。
その母に元気がないのは、長い間の無理がたたって健康を害したことと、一人息子が仕事で忙しくなって家にいる時間がめっきり少なくなったからだった。
人一倍親思いのエルビスに、さびしげな母の姿はこたえた。

「なんとかしなくちゃ」と思っていたある日、彼は町の小さなレコード会社の広告に目をとめ、「これだ!」と叫んだ。
“あなたのレコードを作ってみませんか?両面2曲で4ドルです”

数日後、帰宅したエルビスは「ママ、世界一素敵な歌をプレゼントするよ」と母を蓄音器の前に座らせ、一枚のレコードをかけた。曲は、母の大好きな「マイハピネス」、歌声はエルビスだった。
母は信じられないといった表情から、目に涙をいっぱいためて言った。
「おまえ、とうとう本物の歌手になるのかい?」
喜びを押し隠した母の冗談に、エルビスはちょっと照れながら言った。
「ねぇ、元気を出して。いつだって僕は大好きなママと一緒さ」

その夜からプレスリー家の小さな窓からは、息子が歌う「マイハピネス」と「心がうずく時」のバラードが繰り返し聞こえたという。
孝行息子が4ドルで昼休みに吹き込んだ一枚のレコードは、業界人、専門家の耳に鮮烈な印象を残し、やがてロックンロールの王様プレスリーの誕生につながっていった。

ポピュラーシングル盤の販売世界一にもその名を刻んだプレスリーだが、彼の母にとってはエルビスが贈った最初の1枚こそ、世界で最高のレコードだったはずである。
※この記事は株式会社ヒロカネのHPより引用させて頂きました。

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