2019.04.19
今どきの「日本美人」ってどんな顔?
「世界で最も美しい顔100人」に石原さとみさんや桐谷美玲さんがランクインするなど、日本の美人は今、世界でも注目を集めています。ここでは、そんな日本の美女たちの歴史を紐解き、現代の「美人」について考察。
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文/LEON.JP
「黒髪」「美白」は昔から美人の象徴
●長い黒髪
●美白な肌
●下ぶくれ
●おちょぼ口
●先が尖った小さな鼻
が、その条件だったと言われています。「下ぶくれ」と「おちょぼ口」の好みは分かれるところですが、「黒髪」と「美白」は現代にも通じる「美」の基準の一つでしょう。
![小野小町。平安時代、絶世の美女と言われた女流歌人](https://assets-www.leon.jp/image/2017/11/14150018464388/0/1.jpg)
貴族文化から大衆文化へ
![喜多川歌麿作「ビードロを吹く娘」。瓜実顔の美人](https://assets-www.leon.jp/image/2017/11/14150235157661/0/3.jpg)
西洋文化の流入で「くっきり顔」が主流に
![伊豆下田の芸者・斎藤きちと称される写真](https://assets-www.leon.jp/image/2017/11/14150336995300/0/4.jpg)
![萬龍(まんりゅう)。明治40年に「文芸倶楽部」が実施した全国百美人の読者投稿で1位を獲得した芸妓](https://assets-www.leon.jp/image/2017/11/14150518897790/0/5.jpg)
銀幕に映えた昭和の「美人」たち
![原節子さん(1920年~2015年)。「永遠の処女」と呼ばれ、日本映画の黄金時代を築いた女優](https://assets-www.leon.jp/image/2017/11/14150614321525/0/6.jpg)
社会現象化した「アムラー」
![null](https://assets-www.leon.jp/image/2017/11/14182802297020/0/2.jpg)
前述した日本古来の美人顔(おちょぼ口の下膨れ顔や、切れ長の目の瓜実顔など)とは大きく異なる安室さんのエキゾチックな顔立ちが、この頃から国民的な「美人」として認知されはじめたのです。
今の時代における「美人」とは?
![2016年の「世界で最も美しい顔100人」で第6位に選ばれた石原さとみさん](https://assets-www.leon.jp/image/2017/11/14150945798362/0/7.jpg)
1990年代後半からの爆発的なインターネットの普及により、メディアが多様化する今、その答えは「多様な美人」と言えるかも知れません。
例えば、映画情報サイト「TC Candler.com」が毎年発表している「世界で最も美しい顔100人」には、2008年以降ほぼ毎年日本人の女性がランクインしています。石原さとみさんや桐谷美玲さんはすでに常連ともいえる存在。特徴的なのは、女優やタレントとして世界的な活躍をしていなくても、サイトの閲覧者からの推薦があればノミネートされるという点です。
映画やドラマなど、既存のメディアの枠を超え、世界中の候補者の顔がインターネットを通じて駆け巡り、「美人」として評価されていくのです。
インターネットの普及によって、地方アイドルから海外セレブまで簡単に見ることができるようになった今、様々な「美人」が世に溢れ、一つの基準で「美人」を定義することは、ますます難しくなっています。
![ローラさん。父親はバングラデシュ人、母親は日本人とロシア人のクォーター](https://assets-www.leon.jp/image/2017/11/14151113638405/0/8.jpg)
![ダレノガレ明美さん。父親は日本人とブラジル人のハーフ、母親はイタリア人](https://assets-www.leon.jp/image/2017/11/14151156778987/0/9.jpg)
今後も、国籍や人種を超えた「美人」は、多様なメディアを通して多く世に出てくることでしょう。「ダイバーシティ(人材の多様性)」という言葉が持て囃される昨今、「美人」の様相も多様になってきているのです。
インターネットの普及とともに多様な「美人」が至る所に現れる現在。言い換えれば、あなたの隣に美人がやってくるチャンスも、激増しているのかも知れませんね。