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2025.05.25

第6回 高島礼子 【vol.01】

美しい人、高島礼子。「昔は必死になることが恥ずかしかったけど、今はがむしゃらです(笑)」

大人の女性の美しさに迫るグラビア連載「美しい人」。第6回目に登場いただくのは高島礼子さんです。『暴れん坊将軍』『極道の妻たち』など数々の名作に出演し印象的な役を演じてきた高島さん。昨年、還暦を迎えたとは思えない若々しさが印象的な高島さんの「美」の秘密とは?

CREDIT :

文/渡邉朋子 写真/野口貴司 スタイリング/村井 緑 ヘアメイク/黒田啓藏 編集/森本 泉(Web LEON) プロデュース/Kaori Oguri

常盤貴子 美しい人 WebLEON
グラビアと言えば女性の若さとボディを売りにした企画が多いなか、女性であるKaori Oguriさんをプロデューサーに据え、豊かな人生経験を持つ女性たちの、内面から醸し出される“大人の美しさ”に迫る、ファッションと融合した新たな連載グラビア企画「美しい人」。

第6回のゲストとしてご登場いただいたのは高島礼子さんです。アマチュアレーサーからレースクイーンを経て25歳の時に『暴れん坊将軍Ⅲ』で女優デビュー。以降数々の映画やドラマに出演し、1999年からは映画『極道の妻たち』の4代目「極妻」として5作で主役を務めた高島さん。デビュー35年を過ぎた今もドラマや映画、舞台に加え、最近ではバラエティにも出演して飾らない人柄が人気を集めています。昨年還暦を迎えたとは信じられない若々しさが印象的な高島さんの「美」の秘密とは?
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▲ ジレ9万4600円、ドレス9万200円、スニーカー5万5000円/すべてY's、バングル8800円、イヤカフ7700円/ともにABISTE

【interview 01】

私は褒められて伸びるタイプ。言霊で頑張れるタイプだから(笑)

── 今日の撮影はいかがでしたか?

高島礼子さん(以下、高島) 実はおととい、足を故障しまして……。求められるような動きがちゃんとできるかなと緊張していたんですけど、みなさんが褒めてくださって、私は褒められて伸びるタイプなので、気持ちよく撮影させていただくことができました(笑)。

── 撮影中、現場では「かわいい!」という声も飛び交っていました。

高島 それはもうカメラマンさんのおかげで、私、本当にそういう言霊で頑張れるタイプだから(笑)。前は褒められると、なんだか嘘っぽいと卑屈になっていた自分もいたんですけど、今は褒めていただいたり、いいことを言っていただくと、素直に「ありがとうございます」と思って生きております(笑)。だから、「かわいい」も喜んで!(笑)  
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──役としてではなく、「高島礼子」として写真を撮られるのはいかがでしたか?

高島 番組宣伝の撮影とかで「歯を見せて笑ってください」と言われることが今でもあるんですけど、実はそれが一番苦手で(笑)。キャンギャルをしていたときもうまく笑えなくて、どの写真を見てもブスッとしているんです(笑)。それでもまわりの方たちが「あの子はそういう子だからいいのよ」と優しくしてくださって、どうにかやっていましたけどね。でも、今日は「ちょっと怖い顔をしてください」と言われることもあって、それでいいの? と思いながらも、私には心地よかったです。

── 普段、美容や健康で気をつけていることはありますか?

高島 もともと肌もそんなに弱くなかったし、今まであまり何もしてこなかったんです。年をとっていくと老眼でだんだんシワが見えなくなってくるので、まだいけるかな? と一瞬思うんですけど、メガネをかけると、やばい!と思ったり(笑)。
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高島 でも私たちって定年のない仕事なので、体のメンテナンスなどはできる限り頑張っていきたいと思います。忙しい日々を送っていた若い頃、病院やメンテナンスにまったく行かず、普通のマッサージで済ませていたのがたたって今でも首が動きにくいので、ハードなアクションなどをやられている若い人には、絶対にメンテナンスはするべきと言いたいですね。

──キャンペーンガールをされていた20代の頃も美容などは気にしなかったですか?

高島 私、それまでファンデーションすら塗ったことがなかったので、すごく日焼けをして怒られたこともありました。そこで化粧なるものを覚えたんです(笑)。
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──じゃあ、ダイエットなどもせず?

高島 ダイエットなんかしてないですよ(笑)。当時の写真を見ればわかりますけど、顔もプチプチでぽちゃっとしていたので、キャンギャルも受かると思っていなくて。それに、ダイエットにあまりいいイメージがなかったんです。当時は(クルマの)レースの活動をしていて体力勝負だし、みんなで目指すものがあって頑張っているのに、私だけ「ダイエット中なんで」なんて言えないじゃないですか。だからみんなと一緒にガ~ッとご飯を食べていました。でも、それこそ変な話、タバコをやめた後は13キロぐらい太りましたけど。

──それはいつごろですか?

高島 2017年3月8日です(笑)。急にやめようと思ったんですよね。まぁ、いろいろありましたから(笑)。その中で自分も変わっていかなきゃいけない、今までのやり方で通る時代は終わったなと思うと、リスクを伴う変化みたいなものが必要になってくるのかなと感じて。お酒をやめる時も実はそうでしたね。それは結婚したぐらいの時かな。
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──それからずっとお酒は飲まれていないんですか?

高島 今はみんなが飲んでいるなら少し飲もうかなというぐらいで、ちょっといただいて、それ以上飲もうとは思わないです。昔は本当に酒豪みたいな感じでしたけど(笑)。でも、今の方が本当においしくお酒をいただけているのかなとは思います。
──そうやってどこか自分を変えてみようとか、バージョンアップさせていくみたいなことは意識してやられるほうですか?

高島 変わりたいという意識はめっちゃ強いですね。自分が何か変わらないと、どこか変われないと、先が続かないような気がして。やっぱり年を取っていくと頑固になっていくじゃないですか。若い頃に見ていた頑固ババアや頑固ジジイみたいにはなりたくないと思っていましたし(笑)。かわいいおばあちゃんになりたいと思っていました。
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▲ ドレス39万500円(参考価格)、ストール7万7000円、ピアス5万8300円/すべてFABIANA FILIPPI(アオイ)、下駄はスタイリスト私物
──そのためには何が大切だと思いますか?

高島 まず年齢をちゃんと受け入れること、そして変化に抗わないことですかね。これは、石井ふく子先生との出会いも大きかったのかな。ちょうど50歳になった時に石井先生にお会いして「もう50になりました」と言ったら、「“もう”じゃないでしょ。“50歳になりました”でいいじゃない。なんで“もう”ってつけるの? あなた、それは私たちに失礼よ」と言われて。無意識でしたけど、本当に失礼なことを言っていたなとハッとしました。そういうことを考えられなかった自分が恥ずかしかったですね。

──そこから年齢に対する意識は変わりましたか?

高島 変わりましたね。石井先生にも「歳は自分の中に取り込むものじゃなくて、自分から取り出していくもの。これからいい味を出していくんだから、諦めてどうするの?」と言われて、ごもっともです! としか言えなかったですね。
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──そんな高島さんにとっての美しい人像とは?

高島 やっぱりちゃんと目的をもって楽しみながら幸せに生きている人ですね。ちょうど60歳になって還暦仲間とみんなで話していた時に、成長していかなきゃいけないのは自分だけど、自分のことだけじゃなく、これまで先輩方からしてもらったことを今の若い人たちに返さなきゃずるいよねって。だからこれからは逆に、私がみなさんのために何かできるようになってもいいんじゃないかなって思うんです。

──今後やっていきたいこと、大切にしていきたいことは何ですか? 

高島 私はずっと何かをやっていないとダメなタイプなので、とにかくもうやれることはなんでもやっていきたいなと思います。ただ、若い時みたいに仕事がたくさん来るわけではないので、遊びも仕事もちゃんとやって、残りの人生を楽しんでいければと。
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──プライベートでやりたいことはありますか?

高島 今ね、ゴルフですよ。みんなゴルフをやっているからやらなきゃと思って4、5年前から始めたんですけど、練習嫌いだから年に2、3回行くぐらいで、本当に適当で(笑)。でも、なんとなくみんなの冷たい空気も感じるようになってきたので、去年からちょっと燃えてますよ。あと、ニトリレディスゴルフトーナメントのプロアマ大会に出させていただくようになったので、それを目標に頑張ろうと思って。やっぱり目的がないと頑張れないんですよね。

今年は大会直後に舞台(『かたき同士』)を控えているんですけど、プロアマの初日だけでも頑張って伺いたいと思うので、最近はもう必死で練習してます(笑)。昔はなんであれ必死になることが恥ずかしいと思っていた時期もあったんですけど、今はもう関係なく、目的のためにはがむしゃらです(笑)。
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● 高島礼子(たかしま・れいこ)

1964年7月25日、神奈川県生まれ。1988年、『暴れん坊将軍Ⅲ』で俳優デビュー。1993年、映画『さまよえる脳髄』でヒロイン役を演じ、体当たりの演技が話題に。『陽炎』、『極道の妻たち』の4代目極妻を務めるなど、数々の人気作に主演。2001年には『長崎ぶらぶら節』で第24回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。その後もドラマ『御宿かわせみ』、『天地人』、『女系家族』、『精霊の守り人』、映画『犬鳴村』、『祈り-幻に長崎を想う刻-』、舞台『女たちの忠臣蔵』、『春日局』、『メイジ・ザ・キャッツアイ』など多数の作品に出演。8月30日からは新歌舞伎座にて上演される石井ふく子白寿記念公演『かたき同志』に出演予定。

※掲載商品はすべて税込み価格です

■ お問い合わせ

アオイ 03-3239-0341
ABISTE   03-3401-7124
Y's    03-5463-1540

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