2013.08.08
David Lauren インタビュー
ご存知、ラルフ・ローレン氏のご子息であり、「ラルフ ローレン エグゼクティブ・バイス・プレジデント」としてグローバル展開の広告やキャンペーンの責任者であり、日本含めウェブ開発の総責任者を務めるデイヴィッド・ローレン氏。2013年8月には韓国でのウェブ事業もスタートさせるなど、次々に新しい風を吹かせる氏に、編集長の前田陽一郎がインタビューしました。
前田陽一郎(以下:M):いきなりですが、父親であるラルフ・ローレン氏の子であるというプレッシャーはあります
David Lauren(以下:D):笑。いえ、毎日多くを学ぶことができ、むしろラッキーだと思っています。幼い頃、父と過ごした日々は、いまはで私のインスピレーションの源になっています。

M:そんな父とはまた違った形でラルフ ローレンに新しい風を吹かせていますね?
M:これからのマーケットを睨んでオンラインビジネスに注力したという意味?
D:それはもちろんあります。ただ、単にモノを売るチャネルとしてのウェブではありません。ラルフ ローレンを好きだと言ってくれる人は、タイやジャケットを単純に欲しているのではなく、ラルフ ローレンの世界観を楽しんでくれているのだと思うのです。だから私は、美しいお店を作り、映画のワンシーンのようなビジュアルを制作し、消費者を魅了しているというわけです。
M:それが「マーチャンテインメント」というやつですね?
D:エンターテインメント性と商業性をドッキングさせた「マーチャンテインメント」です。
M: 新しい試みですね。
D:父はよく自分はデザイナーではない、服を通じて消費者に物語を発信する、ライターや映画制作者なようなものだ、と言います。私はラルフローレンの服やアイテムの魅力をウェブという新しいテクノロジーを活用することで、父とはまた違ったアプローチを試みているのです。
D:現在の読者ニーズは?

D:そうですね。ひとつ言えるのは、世代が変わっても、グレイトなスタイルは流行り廃りではないということ、ときどきの時間軸に左右されないということ、です。個人差や旬はもちろんありますが、タイムレスなものは変わりません。これはラルフ ローレンのコンセプトでもあり、ウェブ事業をやる上でも重要なキーワードだと私は思っています。
M:本当にそうですね。ラルフ ローレンの世界、とりわけオンラインを見ていると、新しく洗練された印象とは別に、どこか懐かしく感じる
M:ウェブビジネスは“新しいもの”の最たる例というわけですね?
M:テクノロジーのミックス、世代のミックスというお話はとても面白いですね。
D:重要なところです。
M:いま、急にお聞きしたいことが思い浮かんでしまいました。最後にもうひとつ、いいですか?
D:もちろん!
M:映画「スターウォーズ」、デイヴィッドさんはどのパートが好きですか?

M:やっぱり!
M:きっとそうおっしゃると思っていました。何でこのお話をしたかというと、ラルフ ローレンは「香り」にもこだわっているな、と。どういうことかと言うと、オンラインというヴァーチャルな世界がありつつも、ちゃんと実在するお店があって、モノ作りがしっかり行われていて、買い物に来る人々にきちんとイメージを伝えている。それが「香り」と言った理由です。
D:ありがとう。ラルフ ローレンにはたくさんの“ムービー”があると思っています。昔ながらのものもあれば、モダンなものもある。ぜひ我々のオフィスにいらしてください。昔ながらの格好いいスタイルで仕事をしていますよ。今の時代でも十分に、いや、むしろ圧倒的に格好いい、そう感じていただけるスタイルでアナタを歓迎します。
M:楽しみにしています。ありがとうございました!!!
![David Lauren[デイヴィッド・ローレン]](https://assets-www.leon.jp/image/2015/09/28062641277993/0/interview_031.jpg)
David Lauren[デイヴィッド・ローレン]
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