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2019.09.06

【第7回】

IT企業勤務の美女「ダメだと思えば途中で中断して帰ることもありますよ」

美人とは「美」という高スペックを備えたスーパーカーのような存在。その“スーパーぶり”に男は憧れるわけですが、果たしてそのスペックは彼女に何をもたらすのか?「ワイングラスのむこう側」(cakes)で人気の林伸次さんが、世の美人たちの隠された恋愛事情に迫ってみる連載です。

CREDIT :

構成/木村千鶴

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「ワイングラスの向こう側」(cakes)でおなじみ、奥渋谷のバー「BAR BOSSA」(バール・ボッサ)のマスターにして作家の林伸次さんが、バーテン仕込みの絶妙な話術でさまざまな美人さんの本音を聞き出す連載です。

シーズン2のテーマは、ズバリ、今どき美女たちの“悩める”恋愛事情。美人だってときには恋に傷つくこともあるよねという推論のもと、美人が出会った最低男を裏テーマに、彼女たちの恋愛体験(主に失敗)談と本音の恋愛観に迫ります。

第7回のゲストは、IT系企業勤務のかおりさん(28歳)です。
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知識だけは豊富だったけど彼には知らないふりをして

── ようこそいらっしゃいました、林です。今日はよろしくお願いします。

「こちらこそよろしくお願いします」

── ここでは毎回、似ている有名人の名前をニックネームにしてお呼びしているんですが、誰に似てるって言われますか?

「真鍋かおりさんに似てるって言われることはあります」

── あぁなるほど。雰囲気が似てる! では、かおりさん、自分が美人かもって気づいたのっていつ頃ですか?

「いえいえ、美人なんて思ってませんけど(笑)」

── いや~みんなそうやって謙遜するんですよね~(笑)。

「本当に。幼少期はクレヨンしんちゃんみたいなやんちゃで元気な子どもだったし。あ、でも大学生くらいの時からはチヤホヤされだしましたね(笑)」
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── ほら~、そうでしょ(笑)。中高生の頃はどうですか?

「その頃もお笑い芸人気質が強かったというか、こいつヤバイね、面白いねってキャラでいたかったんですよ。それでも小学生の頃から7年間好きだった人と中2で付き合いました。3回告白してやっと(笑)」

── 3回も! 相手はどんな男の子だったんですか。

「身長が高くてサッカーが上手い、わりとリーダー的存在で」

── あ、それはモテる。女子にしょっちゅう好きって言われるような子ですよね。

「そうそう、部活していると女子のギャラリー大勢みたいな」

── で、3回目告白したら。

「いいよ、ってしぶしぶ(笑)」

── イケメンとか美人って押したらイケる時があるって聞きます(笑)。

「うん、ありますね(笑)。最初は好きとか言われ慣れちゃってるのか、聞き流すんですけど、何度も言ってるうちに本気が伝わるという感じでしょうか」

── 中学生っていうと、どんな付き合いでしたか? キスとかは……すみません、編集部が聞けってうるさいもので(笑)。

「ドキドキしながらしましたね。その先も」

── えっ! 早熟だ~(笑)。

「はい(笑)私、中1くらいからエロ本めちゃ見てたんですよ。エロ本というか少女漫画のエロいヤツがあって。それが参考書でしたね」

── じゃあわりと積極的に?

「いや、彼には何も知らないふりしてました(笑)。相手も初めてなので」

── 芸が細かい(笑)。

「でも、実際してみたらイメージと違うって思ったんですね。もっと気持ちいいもんだと思ってた(笑)」

── だってお互い初めて同士ですもんね、ぎくしゃくしますよ。

「その頃は彼が好きすぎて自分を出せなかったんですよ。いい子を演じるというか。こう、しっとりした感じで」

── なるほど。

「それで、気持ちをため込んだ分、高3で探求心が芽生え、開花しましたね」
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未経験の彼にいろいろ教え込むうちに別れられない関係に

── 開花ですか(笑)。

「はい、それまでにも付き合ったり別れたりチョイチョイあり、高3にしては多少経験を積んでる状態だったんですけど。ある時、イイかもっていう彼ができたんですが、童貞でして」

── 彼は同じ年? 男子だと経験ないのが普通かも。

「そうですね。だから、私は知らないふりをしつつ、こうしてみない?ってエスコートして、中学校の時にできなかったことを実現したんです(笑)」

── ワハハ。でも初めて経験する人で満足できたんですか?

「彼はカッコ良くてクラスのムードメーカーだったし、尚且つエロ的ポテンシャルが高いんですよ(笑)」

── あ、じゃあ二人で開発しあったんですね。

「そうなんです! 彼も本当に探究心があって、すごくスケベだったので。それやってみようか、これ知らない!とか言いながら(笑)」

── 面白~い。でもAVみたいなのって女性嫌がりますよね。

「そうそう、だからこうじゃない、これはちがうって軌道修正して」
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── なるほど、仕込んで(笑)。

「教え込みました。もう最高でした」

── あ、やっぱりお互い話し合ってするって大切なんですね。

「それがあると全然違いますよ。等身大でお互いカッコつけることもなく、いいと思うことをお互い出し合って、ちょうどいいところを見つけ出す、みたいな」

── それは楽しそう。そっか、彼とは“人間の身体ってこうなってんだ”みたいなのを確かめ合ってたんですね。きっとお互いにわかり合えただろうし。

「そうです、そうです」

── その彼とは長かったんですか?

「4年ですね。短大卒業して地元で保育士をしていたんですが、東京に住んでる人を好きになってしまって、その人を追いかけて上京したんです。それがきっかけで彼と別れました」

── 保育士さんだったんですか。あれ、かおりさんは今、IT企業勤務でしたよね? そこら辺の経緯にも興味が湧きます(笑)。

「上京して最初はアパレルをやっていたんです。仕事内容が主に雑誌やカタログの撮影の現場だったので、モデルの友達が増えて人脈も広がりました。でも仕事に飽きちゃって。人脈がマーケティング活動に使えるってことで人気のあるカメラアプリの会社に転職しました」

── なんか凄くキャリアアップしてますよね。

「はい、自分でもびっくりですよね。会社に入ったとたん『IQあげて』って言われましたけど(笑)。でもそのアプリも流行りが終わるだろうと思い、その経歴をもって今度はメッセンジャーツールの会社に転職しました」

── どちらかというとその経歴にびっくりしました。

「よく驚かれます(笑)」
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浮気する気が起こらないくらいの最高の男と出会いたい

── かおりさんはかなり自由にセックスを楽しまれていると思うんですが。例えばセフレとかはどうですか。前向きに考えられる人ですか?

「否定的ではないですね。美味しいご飯が好きで、寝たい時には寝たくて、その感覚とセックスは一緒なんですよね。単純に気持ちいいからやりたいという感覚。そこにいやらしさやエロさは正直ない」

── 食欲と性欲は一緒みたいな?

「そうそう。だからこそ、ダメだと思ったら途中で中断して帰ることもありますよ。顔、身体共にポテンシャル最高、前戯も盛り上がったのに、いざ、その先に進んだらちっとも良くなくて、中断して帰るとか」

── ああ、そこで帰っちゃうんだ?

「だってその人のこと好きなわけじゃないから。私が無理して頑張る理由がなかったんで」

── うわ~ショックかも……その人、それで怒ったりしませんでした?

「いやだ、帰らないでって言われたんですけど、私は気持ち良くないから無理、できないって言ってタクシー呼んでもらって……」

── え~~っ。

「彼としては凄く気持ち良かったところで帰られて、手に入らないものに燃えたんだと思いますが、その後ストーカーみたいになってしまって」

── 怖い~!

「ここでは言わないですけど、DVとストーカーが半端ないんですよ、私の人生」

── あ~。

「その人からはSNSのDMとかLINEとかもたくさん来るし、一番近い最寄り駅は使えなくなったし。遊ぶのもいい加減にしなきゃって思いました。自分の身を守らないと」

── そうかそうか、自分の行動から起きたことだと思って。そこで勉強できたんですね。

「そうです、簡単にやっちゃだめだなって身をもって感じることができましたね」
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── では、これまで出会った中でこの人いい男だったな、思えば最高だったなって男性はいますか?

「う~ん、私も根本的に変態要素が強いのかな(笑)。ぐるっと回ってという感じで、結局4年付き合った彼と一緒にいる時間は、何もないけど楽しかったなって」

── あの、高3の時の彼ですね。

「はい。これまでいいレストランに連れて行ってくれたり、プレゼントをくれたりという人たちはいたんですけどね。結局は、田舎で育って家族と過ごしてきたその20年間が心地よかったんだなって、東京に出て来て思います。その頃の思い出を含め彼が一番かな……」

── 若い頃の多感な時期に、一緒にいたからなんでしょうね。

「いろんな経験を一緒にして、それがすごく楽しくて。彼は芸人をめざして大阪に行ったんですが、お金がなくて物置みたいな家に住んでて。なんかそれでもやっぱり自分が自分らしかったな」

── じゃあもし今、彼と何かあったら結婚してもいい感じですか?

「そうかもしれない。2年くらい前に逆プロポーズしましたし」

── 彼に?

「はい。東京に出て来いって。彼はお笑いはやめちゃって地元で働いてて、彼女もいるんですけどね。帰省する度に会ってたし、彼も私のことを特別の存在だって言うので」

── でも、彼にプロポーズした時にはごめんて言われちゃたの?

「はい(笑)」

── なんでダメだったんだろう。

「勇気がなかったんでしょうね、彼は。東京に来たら私が養ってやるよって。ついて来いやって言ったんですけど(笑)」

── オトコ気が凄い(笑)。じゃあかおりさんに彼氏がいる時にも会ってた?

「はい、そうなんですよ……」

── じゃあかおりさんが他の人と結婚してもそうなっちゃう可能性が……。

「う~ん。だからこそ、彼を超える男に出会いたいって思ってます。私の家族って仲良くて、そういう家族をつくりたいなって思っているから」

── うん、それがいいです。良い出会いがあるといいですね。

「はい。ありがとうございます」

【林さんから〆のひと言】

基本的に女性は受け身な恋が上手くいくと思っているのですが、かおりさん、セックスも含め積極的で良いですね。こういう幸せもあるんですね!

★この連載では登場していただける女性を募集しています

林さんに自分の恋愛観・恋愛体験をぜひ語ってみたいというアナタ。簡単な自己紹介文と写真、どんなことを話したいかを添えて下記までメールでご応募くださいませ。お願いするかたには担当よりご連絡させていただきます。
メール宛先/s1209@mb.shufu.co.jp
件名は「美人はスーパーカーである募集」でお願いいたします。

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BAR BOSSA(バール ボッサ)

ワインを中心に手料理のおいしいおつまみや季節のチーズなどを取り揃えたバー。 BGMは静かなボサノヴァ。
住所/東京都渋谷区宇田川町 41-23 第2大久保ビル1F
営業時間 / 月~土 19:00~24:00
定休日 / 日・祝
問い合わせ/☎ 03-5458-4185

林伸次(はやし・しんじ)

1969年徳島県生まれ。早稲田大学中退。レコード屋、ブラジル料理屋、バー勤務を経て、1997年渋谷に「bar bossa」をオープン。2001年、ネット上でBOSSA RECORDSを開業。選曲CD、CD ライナー執筆等多数。cakesで連載中のエッセー「ワイングラスのむこう側」が大人気となりバーのマスターと作家の二足のわらじ生活に。初の小説『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる』(幻冬舎)も話題。

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