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2018.09.13

中秋の名月を京都で観る、特別な意味とは?

日本において月見の宴の風習は平安時代に嵯峨天皇が京都・大沢池で開いたことから広まったと言われています。つまり京都での月見は由緒正しい特別な月見。そこで京都ならではのおすすめ観月イベントをご紹介しましょう。

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文/木薮 愛

日本では古来、庶民の間でも月を愛でる習慣があったと言いますが、こと月見の宴に関しては、平安時代初期の第52代 嵯峨天皇が京都・大覚寺の大沢池に舟を浮かべて月見を楽しんだことから世に広まったと言われています。

つまり京都こそが、月見の宴の発祥の地というわけ。この地は元々「嵯峨院」と呼ばれる嵯峨天皇の離宮で、大沢池は、なんと月見のためだけに、中国の名勝・洞庭湖を模して作られた日本最古の人口林泉なのです。

当時の月見の宴は空海や橘逸勢など高名な文化人や貴族たちを招いて、華やかなサロンのような趣だったと言われています。月見と言っても、平安貴族たちは月を直接見ることはなく、あくまでも池の水面に映る月を眺めるのが風流だったのだとか。特に天皇は最高の身分なので自分より上を見上げるということはしませんでした。そこで月を水面や盃に入れたお酒に映したりしたのです。

そんな歴史を受け継いで、大沢池は今も日本三大名月鑑賞地として知られています。十五夜には一対の舟(龍頭舟と鷁首舟)を池に浮かべ、一周しながら、水面に映る月を愛で、特別舞台では観月コンサートなども開かれています。

ところが今年は、残念ながら台風21号の影響で、大覚寺の観月イベントが中止になってしまいました。そこで大覚寺の1日も早い復興をお祈りしつつ、本記事ではその他の寺社の観月イベントをピックアップ。

京都では毎年多くの寺社が趣向を凝らした観月イベントを開催しているのです。ではさっそく注目のイベントをご紹介しましょう。

祇園で見られる神事、八坂神社「観月祭」

「祇園さん」と呼ばれ、祇園のシンボルとして親しまれている八坂神社の観月祭は、本殿の正面にある舞殿(ぶでん)にて、18時過ぎから京都女子大学交響楽団による交響曲演奏が行われ、その後19時より祭典と和歌の披講、管弦、舞楽、筝曲、太鼓の奉納が行われます。夜空に響き渡る笛の音や、美しい衣装に身を包んだ人々が舞を舞う姿は風情たっぷりです。予約不要、見学無料。食事の前後にふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 八坂神社「観月祭」

日程/2018年9月24日(月)
時間/19:00~22:00頃
住所/京都府京都市東山区祇園町北側625
参拝料/境内無料
URL/http://www.yasaka-jinja.or.jp
お問い合わせ/☎075-561-6155

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松尾大社、退蔵院などまだまだ月見の名所が

月見酒にほろ酔いする夜が楽しい松尾大社「観月祭」

お酒の神様として信仰される松尾大社でも「観月祭」が行われます。毎年、仲秋の名月の日に、祭典執行の後、琴古流尺八吹奏奉納、琴の奉納演奏、和太鼓演奏、俳句大会などの催しが行われます。「観月祭」の入場は有料ですが、着席でゆったり見られることと、うさぎの刻印を押した可愛らしい月見饅頭(先着500名)と樽酒が振舞われるのがうれしいポイントです。ほろ酔いで見る月と神事は、より幻想的に映るかもしれません。

松尾大社「観月祭」

日程/2018年9月24日(月)
時間/17:00~20:30(受付終了)
住所/京都府京都市西京区嵐山宮町3
参拝料/1000円
URL/http://www.matsunoo.or.jp/
お問い合わせ/☎075-871-5016

精進料理とともに優雅な夜を。 退蔵院「観月の夕べ」

妙心寺の塔頭・退蔵院で開催される「観月の夕べ」では、近代の名作庭家・中根金作が3年かけて作庭した、枯山水と池泉を両方備える大庭園「余香苑(よこうえん)」の夜景とともに、秋の味覚を取り入れた「京料理 花ごころ」の精進料理をいただくことができます。食事が行われるのはどの位置からも庭を一望できる茶席「大休庵」。食事の途中には、舞妓による踊りも行われ、とびきり贅沢なひとときを過ごすことができますよ。

退蔵院「観月の夕べ」

期間/2018年9月23日(日)24日(月)
時間/17:30~21:00終了予定
住所/京都府京都市右京区花園妙心寺町35
料金/9000円(予約制)
URL/http://www.kyoto-hanagokoro.jp/
お問い合わせ/☎ 075-467-1666

【おまけ】京都の月見団子は丸じゃない!

お月見に欠かせないのが月見団子です。多くの方が、ススキと一緒に丸い月見団子が備えられている図を思い浮かべるのではないでしょうか。ところが、京都の月見団子は丸ではなく細長い楕円型で半分がこしあんで包まれているのです。これは、里芋を模した形。「中秋の名月」では、里芋を供えたことから「芋名月」とも呼ばれています。秋は、日本人の主食である米や芋の収穫の時期。その年の収穫を感謝を込めて祝うという意味で、稲穂に見立てたススキと芋に見立てた団子を飾るのだそうです。観月祭で京都を訪れた際は、ぜひこの月見団子も一緒に味わってみてください。

老松 北野店

住所/京都府京都市上京区北野上七軒
営業時間/9:00~18:00(17:30最終入館)
定休/不定休
URL/http://oimatu.co.jp/
お問い合わせ/☎075-463-3050

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