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2018.08.12

海をクリーンにする地域通貨「ビーチマネー」をご存知ですか?

湘南からスタートし、日本全国から世界へ。世の中のためになる地域通貨、ビーチマネー。あの、仮想通貨ビットコインとはまったく真逆。貨幣的な価値よりも、自然環境や良心が豊かになるお金なのです。

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文/古関千恵子

海に捨てられた瓶などが海岸に打ち上げられ、波によって角が削られ丸味を帯びたビーチグラス(シーグラス)。美しい色のグラスを集めて観賞したりアクセサリーにしている人も多いのですが、これを地域通貨として使おうという活動があるのをご存知ですか?
ビーチグラスを地域通貨として利用するビーチマネー。色や形などで価値が決まるが、換金はできない。

ビーチマネーの活動は湘南からスタート

通常、ビーチグラスは浜辺に転がっていますが、きれいな物を見つけると、ちょっとうれしい気分になったりします。そんなビーチグラスがお金のように使えたら、楽しくビーチクリーンを行うきっかけのひとつになるのでは? ひいては、地元コミュニティの横のつながりにもなるのでは?と、ビーチマネー運営事務局の代表の堀直也さん。

ビーチマネーの活動がスタートしたのは2007年4月。湘南の42軒から始まり、今ではハワイや台湾など海外も含め、国内外152店舗からのサポートを受けるまでに活動範囲が広がっています。
伊豆半島の弓ヶ浜に掲げられた、ビーチグラスや貝殻、流木で作られた看板。
ただし、ビーチマネーはビーチに落ちているガラスなら、なんでもいいわけではありません。
“角がしっかり取れていて、直径3センチ以上ある”ことが条件。そのうえで、白(透明)や茶色は30円くらい、水色・緑色は50円くらい、赤色・紺色・黄色・二色混合などは200円くらいと、大まかな価値が設定されています。とはいうものの、ビーチグラスの価値は持ちこんだショップが基本的には判断します。換金はできませんので、悪しからず。

貨幣価値ではなく、海をきれいにする気持ちが、このビーチマネー活動の根源。海岸に落ちているゴミを拾うビーチクリーンのついでに見つけたビーチグラスを加盟店へ持っていくとサービスが受けられるということで、主眼はあくまで“ビーチクリーン”にあるのです。
ひと口に“ビーチグラス”といっても、こんなにバリエーションがある

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海が好きという共通のヴィジョン

ゴールはビーチグラスを含めた人工物が海辺からなくなること

ビーチマネーはビーチグラスの価値に基づいた商品の割引のみならず、ショップによってオリジナルのサービスを用意していることもあります。美容院で眉毛グルーミングを無料に、あるいは寿司店で一貫おまけ、あるいはレストランでランチに1ドリンクサービスなど。どんなサービスが受けられるのか、も楽しみです。

ビーチマネーを受け取るショップ側は、それをガラスの瓶に貯めてディスプレイにしたり、流木と組み合わせてオブジェを作ったり。でも、地域が限定されているとはいえ、流通してこそ、通貨。

「ショップもそれを他の店で使ってほしいと思います。この活動に協力してくれている方々は“海が好き”という共通のビジョンをもっているのですから、横のつながりが生まれるきっかけになるといいですね」と堀さん。
ビーチにはいろんなものが落ちています。きれいなビーチグラスも、もとは人工物。無いにこしたことはないのだ。
年に一度、ビーチクリーンのイベントで、ビーチグラスのレア度を競うコンテストも開催。今はもう作られていない色や形は評価が高く、確実に上位を狙えるのは、オレンジ色だとか。ユニークな形の香水瓶のキャップも過去に高順位を獲得したことがあるそう。賞品はビーチグラスにちなんだアート作品が贈呈されます。
ビーチグラス・コンテストの優勝賞品となった、glassmansさんのシロナガスクジラの作品。瓶の飲み口を“胸びれ”として上手に表現している。
活動を始めて10年あまり。確実に広がりを見せているビーチマネーのプロジェクト。最終的なゴールは“世界中のビーチから、ビーチグラスを含めた人工物がなくなること”。その日が訪れるためにも、活動が広まるといいですね。
ビーチマネー公式サイト
https://beachmoney.jp/

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