2018.08.13
海をクリーンにする地域通貨「ビーチマネー」をご存知ですか?
湘南からスタートし、日本全国から世界へ。世の中のためになる地域通貨、ビーチマネー。あの、仮想通貨ビットコインとはまったく真逆。貨幣的な価値よりも、自然環境や良心が豊かになるお金なのです。
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文/古関千恵子

ビーチマネーの活動は湘南からスタート
ビーチマネーの活動がスタートしたのは2007年4月。湘南の42軒から始まり、今ではハワイや台湾など海外も含め、国内外152店舗からのサポートを受けるまでに活動範囲が広がっています。

“角がしっかり取れていて、直径3センチ以上ある”ことが条件。そのうえで、白(透明)や茶色は30円くらい、水色・緑色は50円くらい、赤色・紺色・黄色・二色混合などは200円くらいと、大まかな価値が設定されています。とはいうものの、ビーチグラスの価値は持ちこんだショップが基本的には判断します。換金はできませんので、悪しからず。
貨幣価値ではなく、海をきれいにする気持ちが、このビーチマネー活動の根源。海岸に落ちているゴミを拾うビーチクリーンのついでに見つけたビーチグラスを加盟店へ持っていくとサービスが受けられるということで、主眼はあくまで“ビーチクリーン”にあるのです。

ゴールはビーチグラスを含めた人工物が海辺からなくなること
ビーチマネーを受け取るショップ側は、それをガラスの瓶に貯めてディスプレイにしたり、流木と組み合わせてオブジェを作ったり。でも、地域が限定されているとはいえ、流通してこそ、通貨。
「ショップもそれを他の店で使ってほしいと思います。この活動に協力してくれている方々は“海が好き”という共通のビジョンをもっているのですから、横のつながりが生まれるきっかけになるといいですね」と堀さん。


ビーチマネー公式サイト
https://beachmoney.jp/