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2018.07.04

プロ写真家が厳選!「美しい雨の風景」ベスト5

雨が降る日は、誰もが気分は沈みがち。そんなときは、“美しい雨の風景写真”を眺めて、心に潤いを与えたいもの。日本の美景を撮り続ける写真家に、とっておきの5枚を選んでいただきました!

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取材・文/鳥海美奈子 写真/鈴木秀総

心の旅になるような、美しい雨の写真鑑賞

雨は、うっとうしいばかりではありません。ときにハッと息を呑むような美しい情景を形づくります。今回は、日本の美景を撮り続ける写真家・鈴木秀総さんの雨にまつわる作品を厳選してご紹介。
 
鈴木秀総さんは、雨の景色を好んで撮るといいます。「海外では、日本らしい情緒や風情のある写真が高く評価されます。雨の写真は独特な空気感が漂うので、日本画的なテイストを表現するのに最適なんです」。雨の写真を撮るときにイメージするのは日本画、そして襖や屏風。「それに晴れの日は、人は快活で、高揚した気分になりますよね。反対に雨の日はエネルギーが外へ向かわず、物思いに耽る。私の雨の写真をご覧になり、内なる心と向き合って、ご自分を再発見するような時間になってくれればうれしいです」

■ 昇竜しだれ梅園(静岡県)

手前の花に雨粒のようなボケ感を出して

2016年3月撮影 カメラ:Canon EOS 5D Mark III  絞り値:F1.4  シャッタースピード:1/320秒
こちらは、静岡県にある有名な「昇竜しだれ梅園」で撮影されたもの。「ここには、雨の日を狙ってよく行きます。梅は日本を代表する花のひとつなので、日本的精神を表現するのには最高の被写体です」(鈴木さん)。しだれ梅の花を、あえてボケ感を出して写すことにより、まるで雨粒のようにも見えるとても幻想的な一枚です。

■ 昇竜しだれ梅園

住所/静岡県浜松市西区呉松町

URL/http://www4.tokai.or.jp/satonouenn/

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古いフィルム映画のような、新所原駅の風景

■ 新所原駅(静岡県)

古いフィルム映画のような質感に

2014年2月撮影 カメラ:Canon EOS 5D Mark III
「撮影したのは、自宅近くの新所原駅。女性のもつ赤い傘、ブルーの服の色味や質感は鮮やかにしました。反対に、奥の景色は50~60年代のフランス映画の少し湿った感じをイメージして、加工したんです」(鈴木さん)。景色と人間の質感にギャップを出すことにより、人々の眼をぐっと惹きつける一枚に。古いフィルム映画を観ているような感覚に襲われます。

■ 東海道本線 新所原駅

住所/静岡県湖西市新所原 3-4-1

URL/http://railway.jr-central.co.jp/

■ 那智の滝(和歌山県)

霧がかった水墨画の世界観を表現

2016年6月撮影 カメラ:Canon EOS 5D Mark III  焦点距離:50mm  絞り値:F8 シャッタースピード:1/40秒
「撮影の前日は大雨でした。翌朝、雨上がりの朝の景色を狙って、那智の滝に行ったんです。陽が昇る前からカメラを構えて、少しずつ夜が明けてきたところを狙った作品です」(鈴木さん)。大雨のあとなので滝の水量が多く、周囲には霧がかかり、三重の塔とともに水墨画を連想させる写真に。この作品はナショナルジオグラフィック社のフォトコンクールで選ばれた一枚でもあるのだとか。

■ 那智の滝

住所/和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山

URL/http://www.nachikan.jp/kumano/

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幻想的な紫陽花寺

■ 本光寺(愛知県)

奥行きある色・質感で幻想的な空気感を創出

2018年6月撮影 カメラ:Canon EOS 5D Mark III 焦点距離:35mm  絞り値:F6.3 シャッタースピード:1/50秒
愛知県にある本光寺は、紫陽花寺として有名。紫陽花は、雨が似合う花の代表格です。「日本のオリエンタルな雰囲気や何か不思議なイメージを作り出したくて、紫陽花の葉の部分、木も手前と奥では質感やコントラスト、色を変えています。飛び出す絵本のように、手前から奥へと三部構成にしているんです」(鈴木さん)。紫陽花の色鮮やかさと、奥の木々のモヤッとした風情が、独特の世界観を創出しています。

■ 本光寺

住所/愛知県額田郡幸田町大字深溝字内山17

URL/http://www.kota-kanko.jp/event/ajisai.htm

■ 白駒池(長野県)

雨上がりの原生林と苔の景色を切り取って

2018年6月撮影 カメラ:Canon EOS 5D Mark III 焦点距離:15mm 絞り値:F2.8  シャッタースピード:1/100秒
白駒池は、長野県北八ヶ岳の原生林のなかにある神秘的な湖。周囲には樹齢数百年の木々があり、地面は苔に覆われています。「苔も雨とともに撮ると雰囲気が出ます。ジブリの世界を連想させるような原生林と苔の景色を写したかった」(鈴木さん)。写真は、雨上がりの少し光が射してきた頃合いを狙って。木の幹の色は奥にいくほど淡く仕上げることで、立体感を出しているそうです。
 

■ 白駒池

住所/長野県南佐久郡佐久穂町千代里

URL/https://yachiho-kogen.jp/

鈴木秀総

美容師であり写真家。日本ならではの魅力を感じられる場所を撮影。ナショナルジオグラフィック社など、主に国外で注目、評価されている。昨年12月には、フランスの国民美術協会がルーブル美術館で開催したサロン展に招待されて金賞受賞。今秋にはパリで写真展を開催。

URL/http://www.hidenobu.jp
 
『Photographies couleurs de Hidenobu Suzuki - 鈴木秀総 写真展 in Paris』

日程/2018年10月8日(月) 〜 2019年1月20日(日)
※月〜土 10時〜19時・日祝休 
 
会場/Les Maisons du Voyage (La Maison du thé)
住所/76 rue Bonaparte 75006 パリ, フランス
※入場無料

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