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2020.08.16

コロナ禍ニューヨークのニューノーマル:今だからこそ“サブスク”に注目!【前編】

気がつけばニューヨークは夏真っ盛りです。外に出て羽を伸ばしたいもののアメリカは南部で新型コロナウイルスの感染拡大が広がるなど、もぐら叩きの状態でなかなか収束の兆しが見えない状態です。そんな中、おウチ時間を楽しむべく、「サブスクリプション サービス」がアメリカで好調な動きを見せています。

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写真・文/菅 礼子

お家時間のお供にサブスクリプション ボックス

最近よく耳にする「サブスクリプション」という言葉、略して“サブスク”なんていう風にも言いますよね。サブスクリプションとは定額で毎月そのサービスが利用できたり、毎月定額でさまざまな商品が自宅に届くサービスです。

古くからはご存知のように毎朝届く新聞の宅配がサブスク サービスですが、最近ではNET FLIXやHulu、SpotifyやApple musicというように、動画配信や音楽のストリーミングサービスが自宅待機を強いられる生活の中で台頭してきています。

アメリカでは実に多岐にわたる商品やサービスがサブスクできる + パンデミックによって好調なビジネス展開を見せていることもあり、日本の皆さまにも優雅なおウチ時間を楽しむヒントにしていただければと思います。
ニューヨークでは3月後半からのロックダウンによってレストランもほとんど閉まってしまったので、人気に陰りが出ていたフード系のサブスク ボックスの人気が再燃しています。現在ニューヨークのレストランではテイクアウトとアウトドアシーティングは認められているものの、まだまだ感染を気にして自炊する人も多いので納得です。

調理済みの料理が自宅に届く「Freshly」はロックダウンの始まった3月には500万食を提供し、2月の350万食を大きく上回ったそう。毎日自炊も辛いので、調理済みのフードデリバリーのサブスクが伸びていますが、有名どころの「ブルーエプロン」や「ハローフレッシュなど、レシピに沿って自分で調理するこれらのフード系サブスク」も新規加入者が増加しています。

ちなみにFreshlyは12ミール × 週1デリバリーで1食約8ドルなので試しやすい価格です。ブルーエプロンの食材はすべて契約農家のものなので、ニューヨークの悲惨な外食産業から連なる農家の倒産危機を考えるとひとつの光明とも言えそうです。

ミクソロジーカクテルのレベルが高いことでも知られるニューヨークではカクテルのテイクアウトも人気なのですが、カクテルのサブスクも人気です。さまざまなフードのサブスク ボックスを提供している「Mouth」では月85ドルで本格的なおウチカクテルが楽しめるサブスク ボックスがあります。

オールドファッションなどオーソドックスなカクテルからウォーターメロンマルガリータなど、季節感のあるカクテルまでバリエーションはさまざま。
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▲ 「Mouth」のカクテル サブスクリプション。カクテルのサブスクは「American Cocktail Club」や「Crafted Taste」などバリエーションもあり。
サブスク ボックスの魅力は毎月届くという便利さ、箱を開ける時の楽しみ、プロが編集セレクトすることによるクオリティの高いラインナップ、それによって日々の生活の中で新たな発見をできるというサプライズ感もユーザーを惹きつけていると感じます。

サブスクを続けてもらうためにブランドのユーザーに対するケアも厚く、長くサブスクをしていると割引があったり、プレミアム顧客専用のコミュニティがあり、そこでユーザー同士が交流を深めるなどの機会もあるそうです。お店に行って商品が買えなくても、顧客体験として満足の行くようブランドは工夫しているのですね。

個人的にはロックダウン中に避難していた家庭でフードのサブスクを試したのですが、今まで自分が試したことのないレシピがたくさん入っているので新たな発見があって面白かったです。

やはりプロによる編集セレクトはユーザーの今まで知らなかった興味を換気することがあるので、サブスクの強みだと思っています。私はお酒好きなので、今度はお酒のサブスクを試してみようかなと思います!
▲ 「Tippsy」のサイトでは各日本酒のテイストが味わいのマトリックスやペアリングしたいフードなどが記されており、アメリカのユーザーにもわかりやすい工夫がされています。
お酒でいうと 日本酒のサブスク「Tippsy」がアメリカで勢いを伸ばしています。「ほろ酔い」という意味の「Tipsy」の造語でなんだか楽しげです。

2018年にスタートした「Tippsy」はカリフォルニアのロングビーチを拠点にアメリカで最大の日本酒プラットフォームを運営しています。基本はミニボトル3本の日本酒ボックスのスタイルで、1ボックス59ドルからオーダーが可能。日本酒を知っているアメリカ人は多いものの、銘柄までは詳しくない人も多いようです。

アメリカ産の日本酒が多く出回っている中で、「Tippsy」では日本産の日本酒を手軽に飲めることと家飲み需要も合まって人気を博しています。日本の名産品が海外で受け入れられているのは単純にうれしいことですよね。
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多岐にわたるサブスクブランドたち

▲ ヒゲ姿がサマになる男性を海外ではよく見かけますが、ヒゲを綺麗に伸ばすための商品も充実しています。
LEON読者にもオススメしたいのがオトコの身だしなみ系サブスクの「The Beared Club」です。イカついアメリカ人のヒゲの男性たちがブランドイメージとなっていますが、グルーミングの技術や商品はアメリカの方が日本よりも断然豊富。ヒゲの男性はぜひ試してみてください。
▲ まさに箱を開けた時に女性がワクワクするような商品ラインナップ。自宅に居ながらにしてセレクトショップの店員に全部選んでもらったような気分になる。一箱50ドル。
また、ブランドのコミュニティを中心にユーザー同士の交流が広がっているのが「Fab Fit Fun」です。春夏秋冬と1年に4回届くボックスの中にはスキンケアをはじめ、旅に持って行きたいウエアや、おウチでくつろぐ時に使いたいブランケットやキャンドルなど、女性が喜ぶライフスタイルグッズが凝縮された小物がセレクトされています。女性へのプレゼントにいいかもしれません。

メンバーシップに登録をすると他のユーザーとコミュニケーションが取れることで、同じ興味を持った人々の輪が広がっているよう。それに加え、メンバーのみがアクセスできるオリジナルTV番組があり、トレーニングビデオや料理ビデオ、細かな商品紹介などが見れるそう。

もちろん会員への特別セールもあり、サブスクは商品をプロがセレクトして届ける以外にも、コミュニティの構築や豊富なコンテンツでユーザーを飽きさせない工夫がされていて目ウロコでした。他にもアメリカにはアウトドアギア、お花、香水、女性のパンティのサブスクまで! 本当に幅広くあるんです。

日本でも飲食系に加え、クルマのサブスクでトヨタの「Kinto」や、似合う服をスタイリストが選んで毎月送ってくれる「air Closet」など、その幅は広がっています。これらのサービスは「ものを所有しない時代」と言われるシェアリングエコノミーの象徴であり、情報過多の現代において忙しく動き回る目の肥えたユーザーに、お店に行かなくても満足させるためのコンテンツ勝負のビジネスの在り方なのかなと思います。

後編では前述した「Tippsy」CEOの伊藤元気さんにサブスクビジネスの今後の展望、日本人として海外で起業し、資金調達を成功させた背景などについて伺います。

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