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2022.04.26

仕事もプライベートも全力な美女たちが考える「いい男」って?【後編】

働き方・生き方が多様化する現在、仕事もプライベートも妥協しない女性はどんな男性を「いい男」と思うのか? 女性誌『ar』の読者モデルをしながら多方面で活躍する3人の女性に、現在の女性のリアルを伺いました。

CREDIT :

写真/田中駿伍(MAETTICO) 文/浜野雪江

女性誌『ar』の読者モデル(通称 ar girl)を務める、小濱庸子さん(PR&キャリアコンサルタント)、酒匂彩名さん(ジュエリーデザイナー)、知愛さん(モデル)は、子育てや仕事を頑張る30代。

多くの女性に憧れられる「いい女」たちが惹かれる「いい男」とは、どんな男性なのでしょうか。これからの時代に求められる男性像と合わせて聞きました(前編はこちら)。

仕事に一生懸命になれるのが「いい男」

── 後編では、「いい男」について皆さんの考えを伺いたいのですが、ご自身は、どんな男性に惹かれますか?
小濱庸子さん(化粧品PR&キャリアコンサルタント)
▲ 小濱庸子さん(化粧品PR&キャリアコンサルタント)
小濱庸子さん(以下、小濱) 実は年々、迷子になっているんですけど(笑)、考え抜いた結果、私が一緒にいたいのは、結局は、一緒の視点で同じように笑える人かなと。そういう人とは、自然と会話が生まれるので。同時に、私は尊敬できる相手でないと無理なので、仕事のことを熱く語れるなど、仕事のデキる男性に惹かれます。そこは譲れないかな。

知愛さん(以下、知愛) 私は、オタク的に物事に詳しくて、知識が深い人が好きです。私の父がまさにそうで、例えばカミキリムシで1時間語れるぐらい物知りで、何を聞いても答えをくれるんですね。家族は父のことを“ウィキペディア”って呼んでるぐらい(笑)。

私は大家族に生まれたのですが、中学卒業までの長い期間、波乱万丈な経験をしたと思っていて。子どもながらに特別な幸せより、安定した環境に強い憧れがありました。なので、知識と経験に富んだ人は魅力的に映りますね。あと、ひとつでも〝絶対に逃げない〟と背負ったものに対して、努力を惜しまない人もステキだと思います。
酒匂彩名さん(ジュエリーデザイナー)
▲ 酒匂彩名さん(ジュエリーデザイナー)
酒匂 私が魅力を感じるのは、行動力があって、自分の仕事に全力で取り組みながら、一緒に働く人も大事にできるような人。仕事を頑張っていると、熱心に取り組むがゆえに、周りをないがしろにしてしまうケースもけっこう多い気がするんです。どちらも両立するのは難しいと思うんですけど、そこまで意識を配れる人は、本当に魅力的だなと思いますね。
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「大人の知性を備えたセクシーさに惹かれます」

── 皆さん、仕事のデキる男性に惹かれるんですね。そこに、外見のカッコよさも影響するものでしょうか? LEONでは、いくつになってもファッションを楽しむことを提案しているのですが、男性がカッコよくあろうと努力することをどう思いますか。

小濱 それはポジティブに年齢を重ねようという意識の表れだと思うし、素敵だと思います。努力する様子は可愛いなって。

知愛 私は、そもそも同世代より中高年男性が好きなので、全然アリです(笑)。楠木 建さんという経営学者の方がいて、50代後半でスキンヘッドなんですけど、声が良くて博識で、タートルネックがよく似合って、最高にシブいんです。動画とかでさまざまな知識をシブい声で語られると、もう私は、最高~!って思っちゃいます。

── それは、知性ありきのお洒落であり、魅力ということですよね。
鳥谷部知愛さん(モデル)
▲ 知愛さん(モデル)
知愛 そうです。知性を備えていれば、色気を感じますよね(笑)。

小濱 セクシーさは大事ですよね。

知愛 大人の知性って、色気を帯びていませんか? 落ち着いていて、若い頃のようにフルアクセルじゃないけど情報には敏感で深くて、ゆとりを感じます。ファッションに関しては、清潔感があれば、個人的には気にならないです。

酒匂 私も、前提として、身なりをまったく気にしない男性ってどうだろう……と思います。それは、美容に気を使ってほしいというわけじゃなく、最低限の清潔感や、人に不快感を与えない身だしなみは絶対に保っていただきたいということなんですけど。

それにプラスして、お洒落に興味があるなら、ぜひやっていただきたいなと思います。もちろん、やりすぎない程度に。
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これからの時代に求められる「いい男」とは

── では、それらも含めて、これからの時代に求められる男性像はどんなものだと思いますか?
小濱 今は男女平等の考え方が浸透してきていますが、社会的なジェンダーと生物的な性差は結構別物ですよね。前提として、お互いに得手不得手があるのに、何でも“平等”を前面に押し出されると、正直、戸惑う部分もあります。

── 妊娠・出産をはじめ、男性と女性ではできることが違う部分も多く、家事や育児の負担も、一般的に女性の方が重くなりがちですからね。
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小濱 何事も完全な50:50にするのではなく、折り合いをつけられる関係性が理想だと思います。たとえば、結婚して一緒に暮らす時に、家事が得意な方が家のことを多く担当して、その分相手は家計を多くしようって話し合うとか。

知愛 「子宮を貸すから、二人目はあなたが生んでね」というわけにはいかないですからね。私は基本家事育児がメインで、どちらかというと昔の女性っぽいサポート側にいますけど、男性も柔軟な考え方を持って、 パートナーの女性が苦しんでいる時には助けてくれることは大切ですね。それは結婚してみてホントに思いました。

男性の多くは、子育てを女性ほど密に経験しないので、わからない部分もあると思いますが、「経験していないからわからない」と言うのではなく、わかろうとする姿勢は大切ですよね。それは何事においてもそうだと思うし、それができる男性は、いつの時代も求められるんじゃないかな。
酒匂 私も男女の関係で、自分の方が稼いでいるから偉いとか、家事をやってないからダメとかじゃなくて、お互いを補い合えるような関係がいいなと思っていて。

それを当たり前に理解して、相手を思い遣れる男性が求められると思うし、お互い「ありがとう」と言えるような関係が、あるべき男女像なのかなと思います。
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女性は「美人だね」と言われたらうれしいのか

── 最後に、話がちょっと変わりますが、ルッキズムに関する意見を伺ってもいいでしょうか。最近は、人を外見で評価することへの問題意識も高まっています。皆さんはモデルとして活動もされていますが、「美人だね」と言われることで嫌な思いをしたり、容姿への評価で何か思うところはありますか?

小濱 それはニュアンスによるなと思います。単純に「美人だね」と言われるのはうれしいんですけど、PRやモデルなどの仕事で「いいよね、美人だから」という言われ方をするのは、私はあまり好きじゃないです。

「見た目で勝ち取ったよね」というニュアンスがあまりに露骨だと、内心、「私のバックグラウンドの何を知ってるの?」って思う。私にも、人に見せないところでしている努力もあります。

知愛 私は、誰かに「美人だね」と言われても、何とも思わないんですよ。それはその人が下した評価であって、私は“これはただの自分の顔”としか思ってないので。

酒匂 私も、小濱ちゃんと同じで、それをどういうシチュエーションで言われるかによって、感じ方は変りますね。単純に「可愛いね」と言われたら「ありがとうございます」と思うぐらいですけど、“美人は有利”という意味合いで、「努力しなくても、人生うまくいきそうだよね」みたいなことを言われると、わざわざ言わなくてもいいのに、と思います。

── そういうときは、なんて返すんですか?

酒匂 だいたいは流しますけど……。あまりにも酷な言い方で、平均的なことしかしていないような人だったら、「うーん。でも、あなたよりは努力してきたかも?」と冗談っぽく言ってしまうかも。だって、勉強や仕事や外見を保つのも人一倍は努力をしてきたと思うから。
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知愛 確かに、こっちの気持ちをまったくわかってくれなかったら嫌だよね。「〇〇だから幸せしかな いでしょ?」と言われると、そうでもないよと。例えば「子どもがいるから」とか「結婚し たから」とか。幸せな部分ももちろんあるけど、だからといって幸せだけではないよね、と思います。当然、それによる 苦労もあるし、努力も必要だし。

小濱 私もそうですが、配慮のないことを言ってしまう時って、余裕がない時とかで、自信を失くしていたり、自分の状況がつらかったりするのかなとは思うので……。

知愛 そうそう。そうなんだよね。私も、自分の時間がなくて感情が消化しきれず、泣きたくなる時がある(笑)。そういう時って、みんなありますよね。周りで余裕のある人がフォローしたり、ちょっとそっとしといてあげるとか。そういうバランスでいい関係になれるんだろうな。

酒匂 相手を表面だけで知った気にならないで、もっと歩み寄る気持ちとか思い遣りを持ち合いたいですね。これは性別にかかわらず。

小濱 さっきの男性像の話と同じですが、やっぱり、思い遣りのある振る舞いのできることが、大切かなと思います。

● 小濱庸子(こはま・ようこ)
PR&キャリアコンサルタント。新卒よりCAとして大手日系・外資系のエアラインを経験後、化粧品業界のPRを経て、WEB業界へ転職。モデル・キャリアコンサルタントなどマルチに活躍し、美のプロとしても同世代の女性を中心に支持を集める。

● 酒匂彩名(さこう・あやな)
ジュエリーデザイナー。東京藝術大学工芸科在学中よりモデル活動を開始。卒業後は企業でジュエリーデザイナーとして勤務。現在は、デザイナーとして独立。一児の母として、子育てをしながらモデルとしても活躍中。

知愛(ともみ)
サロンモデルや読者モデルで経験を積み、現在、mina、ar、ViVi、美的などの雑誌をはじめ、広告やカタログなど幅広いメディアで、ジャンル問わず活躍中。

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