元祖ちょい不良（ワル）オヤジ５人が別注したバッグとは!?

シュリンクレザーを駆使したバイカラー仕上げが魅力の定番バックパックをジローラモ好みにアレンジした別注作。絶妙に微差を効かせた色使いだけでなく、レザーとナイロンの異素材コンビになっている点がポイント。さらにジップの引き手に鮮やかなオレンジの差し色を入れピリリなアクセントに。

港で使うバッグに必要なのは、まず手ぶらになれること。すべりやすいし、彼女を守らなきゃいけないからね！」というジローラモの持論が反映されたバックパック。可愛い色使いに関しては「ヨットに乗って格好つけすぎるとキザになっちゃうから」。モテるオヤジにとって可愛げは正義なのです。

ヨットを降りたあと街へ繰り出すことも想定し、黒、ネイビー、トープというシックなカラーもラインナップ。いずれも仕様はサックスブルーのモデルと同様、ココンチ自慢の柔らか〜な上質レザーと艶やかなリモンタナイロンによる異素材コンビです。

高い人気を誇るフラップトートバッグをベースに、両手が自由に使えるようショルダーバッグ仕様にアレンジ。また、オリジナルレシピによる柔らか〜なシュリンクレザーはそのままにマチ幅を拡大。容量を大きくするとともに、ジローラモが求める丸みを帯びた可愛いシルエットを実現しました。

別注に際してジローラモがもっともこだわったのはショルダーストラップの長さ。腰上あたりで背負うべく、短く調整できるように設定。これなら、持ち物をざっくりと入れられる大容量のバッグでも軽やかに携えることができるのです。

ショルダーストラップは着脱可能。で、外せばフラップトートバッグに。カラーバリエーションはエレガントなトープ、海の似合うサックスブルーに加えベーシックな黒とネイビーが揃う4色展開。可愛く攻めるか、品良く行くか……悩むところです。

ペッレ モルビダ10周年を記念した別注バッグを手がけたのは、ジローラモだけじゃありません。大人の良いものを知り尽くすちょい不良（ワル）オヤジたちが続々参加。これは目が離せませんよ！

創業時からブランドのディレクターを務める干場さん。今回は「ゴルフ」をテーマに10thアニバーサリーコレクションを展開。

干場さんの変わらぬ美意識と柔軟な時代感覚を反映したゴルフコレクションからのキャディバッグ。クールなブラックをベースにロゴやディテールなど随所にピリッと白を効かせたデザインが、モダンで上品な大人のゴルフプレイヤーを体現します。

 Comment
「ゴルフだからといって急にウエアやギアを派手にしたりするのではなく、普段都会生活のなかで身につけている自分のスタイルをそのままゴルフ場に持ち込みたいと考えました。足し算のデザインをせず、むしろ削ぎ落とすことによって、そのものの良さを浮き彫りにするのが僕のスタイル。そこから生まれたのがシンプルなモノトーンのコレクションです。

アイテムは、キャディバッグからボストンバッグ、ポーチ、カートトートにいたるまで、すべてブラックをベースに“タッチ・オブ・ホワイト”の絶妙な配色と10周年のアイコン“テンスターズ”を効かせています。これらはまさに僕自身が実際に使いたいものですね」

高田さんはコンパクトショルダーバッグとバックパックを別注。いずれもミリタリー由来のアイテムがベースで、彼がセレクトショップのバイヤー時代に培った、クラシックなものをアップデイトするセンスが活かされた仕上がり。

クラシカルな要素を大切にしつつも都会的なニュアンスを感じさせるフラップ付きのバックパックとミニショルダーバッグ。ブランドアイコンである柔らかなシュリンクレザーと、船舶用の生地として有名なサンブレラのコンビネーション。

Comment
「本物のミリタリーギアは機能的な半面、今の都市生活者のスタイルに合わせるのはなかなか難しい。そこで素材とサイズを見直しモダンなバッグへとブラッシュアップしました。

ショルダーバッグは救急キットや小物を入れるためのファストエイドケースがデザインソース。それを現代人の第2のポケットとしてタブレットが入る大きさにサイズアップしたんです。フラップ付きのバックパックは、もともと横広なミリタリーバックパックの横幅を削って、PCにジャストなサイズ感へとアップデイトしました。ともにカジュアルな装いを格上げしてくれる休日の相棒になったと思います。

また、いずれのバッグにもレザーとのコンビネーションで船舶用の帆布生地であるサンブレラを使いましたが、これも優雅な船旅をコンセプトに掲げるペッレ モルビダらしさを意識した選択です」

葉加瀬さんは国内外の公演旅行の際、キャリーケース＆ブリーフバッグの2個持ちがお決まりのスタイル。そんな旅のお供としての理想を厳密にカタチにしたのが、ミニボストンと呼べるほど収納力に長けたこのブリーフバッグ。

シュリンクレザーの風合いに似合う曲線的なフォルムが魅力のブリーフバッグ。マチ幅が広く多くの荷物を収納することが可能なメインコンパートメントに加え、ふたつ目の荷室ともいうべき大容量のアウトポケットが特徴。太幅のキャリースルー付きでキャリーケースに固定が可能。

Comment
「私の場合、バッグの中身はいつも同じ。楽譜、香水ボトル、PC、充電器、ヘッドフォン、ペンケース、メガネケース、ポーチ×2、メモ帳……そんな仕事の相棒が一分の隙もなく、きっちりと収納されています。

別注にあたって特にこだわったのは、間口が広く、容量も大きいアウトポケット。私のバッグの主役はむしろココで、中身を見なくても手を入れただけで欲しいものを取り出したい。だから、内ポケットの大きさや配置にまでこだわりました。

キャリーケースに固定するためのキャリースルーの安定感も大事。しっかりと固定できて、ブリーフバッグに一切手を添える必要がないようにしたんです。これで移動中、片手は完全にフリーにできますからね」

みんなが着飾って出かけるシーンが早く日常生活に戻ってくるように……という願いを込めてオーダーしたコラボアイテム。結婚式などのパーティーシーンで活躍必至のバッグ2種をこだわり抜いての別注です。

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「パーティーシーンにおける男性のバッグって、これまでも正解がわかりにくいものでした。ならば、ということで考え抜いた結果、たどり着いた答えのひとつが、レディスアイテムからヒントを得た完全別注のワンハンドルバッグです。

最近メンズでも一般的になってきた巾着バッグよりもカジュアル感抑えめの構造がポイント。具体的にはループの幅にとことんこだわり全体のフォルムが三角形ではなく台形になるように工夫しました。もうひとつは正統派ながら、サイズ感において妥協することなく理想型を追求したクラッチバッグです。マチ幅も含め、意外と細かく注文を出しました（笑）。

さらに、利便性を考慮した付属ストラップ用の留め具も外からは決して見えないようにお願いしました。このように華やかなシーンで無粋に見えないアイデアを随所にちりばめています」